レストア業務を辞めた理由
人生を通じて「一番好き」「嵌った」と言うバイクはあると思います。
バイクに関わった時期でその機種は様々・・・
私の場合はバイクは‘81XR200Rです。
初めての逆輸入車
その時のカルチャーショックはかなりのもので
ソレが無ければ今の仕事はしていなかったかもしれません。
本来はクルマ関係の仕事に就く予定でしたから
良い時期に本来のプレイバイクを体感した事で国内の市販トレールにはまったく興味が無くなりました。
それほど素性が違うのです。
当初は‘81関連のXRのレストアを受けていましたが
その時にはすでにレアなパーツも枯渇していて
オーナーさんの情熱で私のストックパーツをお分けして組んでいました。
「一生乗るバイク」と言う気持ち・情熱に応える為に・・・
しかし数年後にオークションに出ていたり
ユーザーさんと相談の上 バイクをつくったりしても「思ったのと違う」と文句を言われたり・・・
何の為に説明したか・・・
パーツがゴソウダンパーツに入り メーカー在庫が少なくなった時に
我がホームページに記載してきましたが まず買うユーザーはほとんど無し。
おそらく今の自分には関係ないから 買うまでも無い と思っているのでしょう。
それから随分時が過ぎ 多くは生廃になって 「部品を探している」と言うことで
来店するユーザーに限って ストックしていたパーツの値段を言うと「高い」と言って買わない。
「いくらだったら買うの?」と聞くと 漠然と「安かったら買う」と言うことだ。
他所で無くて探し回っていたくせに いざ見つけると大体こんなもんです。
代替品でFRPのものもあるよ と言うと「ファイバーはイヤだ」と言う。
この後に及んで“より好み?”
選択肢はないのにも関わらず コレですわ。
また左右のサイドカバーを探しているというユーザーに片方しかない と言うと まず買わない。
発売から41年 それも新品が左右揃ってないと買わない・・・
アホちゃうか と思ってしまいます。
こんなんばっかりですわ。
長い目で見ていると「こんなヤツ」いつまで経っても汚いXRのままで 何の変化もありません。
そんなこんなで“ヤル気”を喪失
自分のはピッカピッかに仕上げるが もう人のはやりません。
出来ないのではなく やらないのです、困ればいいのです。
もうひとつ子供の頃からの“夢” 人生最期のクルマと決めていたハコスカを
やっと14年前に手に入れた。
‘81XR同様 思い入れが強く “死ぬまで乗る”事が出来るよう
いろんなトラブルを想定しパーツを買いあさった。
詳しくは hakosuka hp を検索してみてください。
その準備のお陰で行き倒れも無く 急なトラブルが発生しても
毎日通勤に使える状態をキープしています。
ハコスカは発売から五十年以上経っています。
クルマもバイクも
「あの時買っておけば良かった」と何度も何度も後悔した事があったので
もう同じ想いをするのがイヤだったからまず行動をするのです。
そう言った経緯で“ヤル気”を失ったのでした。
普通のバイク屋さんと違い“気”の問題が多く 難しいバイク屋ですわ。
ここで初公表しますが
65でこのヴァイタルも〆る予定ですので 御用のある方はお早めに。
自分の為だけの第二の人生が楽しみでなりません。