ウィリーキング:ダグ・ドモコスさん


ウィリー

コレはバイクを乗り始めて憧れました。

帰り際の挨拶で 何気にフロントを上げそのまま立ち去っていく・・・ かっこよかった。

※助長しているわけではありません、あくまでも一般論です、違反は違反ですから。

学生の頃友人で“神様”と呼ばれる人がいた。

彼は努力の人で論理的に「いかに速く走るか」を追及する人でした。

時間を作ってはただひたすらに練習していました。

新車で買ったXT250のフレームを3回 スィングアームも3回折った人でした。

彼は知らない間にスタンディングウィリーをマスターしていて何処まで行くのというぐらいやっていました。

しかしスタンディングは「これからウィリーするぞ」と意識的に思え

私はシッティングでさりげなく と言うのが良い。

逆に「ウィリー」といってチョコンとフロントが浮くものはウィリーとは言わない、


↑:
こんな雰囲気のヤツ

フロントアップか失敗したか かっこいいウィリーの定義が決まると続かないウィリーはかっこ悪く思えた。

憧れはするものの簡単に出来る訳が無い。

止めは社会人になってお客さんとプチツーリングに行った時 彼はXT500でずっとやっていた。

また別の日に同じお客さんが刀の1100で同じくずっとやっていた。

全長が長い刀1100のウィリーは ど・迫力だ。


ドモコスさんによるKZ1300のウィリー

コツを聞くと「重心が軽くなるところをず〜とキープするだけ」と言う。

いろいろ試してやっていると フロントが上がってフ〜っと軽くなると反射的に

「まくれる」と思ってアクセルを戻してしまう。

また上がったは良いけれど右や左に傾いてしまう。

ず〜とこんな膠着状態が続いて随分経った。

ある日私よりは少しは長く続けられる人のバイクを借りてやった時 いつもより長く出来た事があった。

「コレか この感じ」 それを切欠に徐々に距離を伸ばせるようになっていった。

5回に1回は10秒ぐらいは続くようになったが左右の振られは解消出来ない。

要は上げた時に車体が地面に対し垂直になっていない為振られるのだ。

バンとフロントを上げた時百発百中で真っすぐ上げれるよう練習を繰り返した。

気が付けば200でシフト3速で安定的に上げれるようになってきた。

永く続く続けられるように4速にシフトアップ出来る様に練習したがギアをアップすると

フロントが落ちてしまう、だから3速固定で永く続けれるようエンジンが高回転になってくると

立ち気味にして回転を下げ またアクセルを開けてゆくの繰り返しだった。

またリアブレーキでスピードコントロール出来るように練習していたがコレもうまく出来なかった。

まだまだ未熟なウィリーです。

一度クルマに付いてきてもらいフロントを上げた時と落ちた時のスピードを計ってもらった。

ウィリースタート時は30km/h フロントが落ちた時は80km/hであった。

その時の航続距離はジャスト1km。

やろうと思った時 百発百中で出来るようになった。

ウィリー中はえらいモンで余裕が出てきて フロントフォークが地面と水平な時が一番安定する事、

ケツ上げリンクでスィングアームの立ち角を上げると安定する角度が大きくなる事、

ハンドルを右に切れば左に曲がり 左に切れば右に曲がる事、

気が付くと上がったフロントホイルの回転が止まっている事 などなど。

車線が多い路線ではウィンカーを挙げて車線変更も出来るようになった。

上映像↑のドモコスは歩くような低速ウィリーからハイスピードウィリーまで何でもこなす。

映画:キャノンボール」の劇中 ハーレーでハイウェイをずっとウィリーで走るシーンが有名。

私は低速ウィリーは出来ません。


赤丸○から前を見る。

考えればウィリーの練習を始めて一度もこけた事(恐怖心)が無いのが良かったのかも知れない。


=回顧録=

毎日会社が終わって店を閉め 今日の売上金を夜間金庫に預けに行く。

夜なのでクルマの台数も少なくウィリーやり放題

信号で止まる度前に出てウィリー

ある時1台の乗用車が追いかけてきて 私に「危ないじゃないか」と言ってきた。

私は「すいません」と言って立ち去った。

別の日に懲りもせずやっていたら 先日と同じように乗用車が追いかけてきた。

また怒られると思い逃げ回っていたら追いつかれ言われた。

「兄ちゃん カッコええなぁ もういっぺんやってくれ」

な な なんとリクエスト?!

ご期待に応えるべくやってみた。

「ありがとう」と言って去っていった。

なんだかなぁ〜

------------ in addition to that -----------

ドモコスさんもXRでやっていたようだ。

ウィリー専用だけにゼッケンやアンダーガードにステッカーが貼られていた

ウィリーした時しか見えない位置に。

それが渋い


------------ That's all -----------