‘81 XR500RB PE01
を仕上げる
半端無い情熱の持ち主が当店に‘81 XR500Rを持ち込んだ。そもそも私が火をつけたような経緯が
あるので責任を持って私の思うように仕上げたい。私をつき動かす原動力はユーザーの情熱です。
※ココで紹介しています作業 パーツ類は一切業務として施工、販売していませんので問い合わせなどはご遠慮下さい。
流石にカタログのXRは美しくカッコイイ この新車の雰囲気を崩さないよう仕上げていかなければならない。
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XRがモノサスになったのは‘81モデルから200、250、500同様プロリンクにフルモデルチェンジされた。
フロントマスクはツインショックXRからそのまま継承
この型は200、250は‘81〜‘83まで 500は‘81〜‘82まで。また200、250の‘83モデルは従来の
R−23からR−119の色変更が行われている。そして‘83 250のSA、Uモデルで唯一メーカー初めての
保安部品付きとなった。それ以外のモデルはコンペモデルで上映像↑のように保安部品は付いていない。
マニュアルデコンプは500にのみ標準装備された
持ち込まれた‘81 XR500Rbはすでに陸事から認可を受けナンバーを取得している。現状を見てみよう。
まずウィンカー、テールランプは‘81らしくない、純正に変更し「いかに もとりあえず付けた感」を払拭したい。
テールランプも‘83の純正(ナンバー灯付)があるのでソレを装備。
またXL400 500Rの発電系を用い メーカー純正の12Vバッテリーレス電装を装備させたい。
勿論メインキーも取り付ける、今でも逆車XRの多くはメインキーが付いていないものが多く見受けられる。
あまりにも感覚的にダサ過ぎる。
今の配線も上映像↑のように手作り感満載だ、私的には許せない、シンプルに美しく。
手持ちのパーツで何とかこの1台分はメーカー純正部品で作れそうだ。
現状マフラーにはサイレンサーが入っておらず爆音仕様だ、純正サイレンサーを入れる。
現状クラッチレバー&ホルダーがノーマルとは異なる、純正バックミラー付きのホルダーに入替え(車検対応)。
ウィンカー集中スイッチも純正に交換。
テールバッグも綺麗だが 経年劣化が見受けられる、ユーザーの要望があれば新品に入替えよう。
この車両はスポークに錆ひとつ無く綺麗だ、ハブの色落ちも無い。リアホイルは勿論17インチ。
この際エンデューロタイヤの新品を入れたい、仕上がりの迫力が全然違う。
今回の目的のひとつは私のXRに当時のCR正立フォークが付いているのを見て同様にフロントドラムのまま
強化したいと本人がフォークを捜し持ってきた。勿論いつでも戻せるようノーマルは温存し車体に手を加える事無く
取り付けなければならない。ディスクに変更しては折角の‘81が台無しになる。
シートの印字が薄れてゆくのは致し方無い、オーナーにコレは温存してもうひとつ予備を用意して
シートを作ろうと言うと早速中古をGetしたようだ。新品シートから印字の版を起こしたので再生出来る。
タンク、サイドカバー、スィングアームデカールも予備として持っておきたい。
タンクウィングマークは新品があるので張り替えたいがすぐに浮いてくる、数をストックしておきたい。
その他のデカール類はベースのデータを温存しているのですぐに作れる。
コーション7種も復活させれば完璧だ。
エキパイ、マフラー、フレームの色落ちは補修塗料で補正可能。
インマニのリードバルブ機構はXR500の証、500Sのエンジンとは一目で判る。
出来ればフライホイル軽量とPJキャブは装備して欲しいところ、ノーマルにボルトオンでつくれるので。
これだけでドッカーンと走れるエンジンフィーリングに生まれ変われる。
‘81はフロントスプロケ後ろとチェーンガイドがローラー式で「ガラガラ」と非常にうるさい。
当時から‘82のスライダー式に変えるのが定番だ、しかしノーマルでいきたいならばベアリング入りの
ローラーに入替える。またリアスプロケット48Tはあまりにも使い辛い、ノーマルチェーンガイド付きはもう無いので
温存し スチール42Tに変更する、チェーンは勿論T-リングチェーンだ。
フロントフェンダーも綺麗だがUSED感がぬぐえない。こマシな外品があるのでキープはしておきたい。
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この迫力感がXR最高峰の証
完成のあかつきにはどのような雰囲気を醸し出しか楽しみだ。
To be continued.