青地康雄著書

S20型エンジン車とL24型エンジン車の比較検討ののち

2.200ccのS20型エンジンの検討が行われた。







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↑上記のS20型エンジンの2.200cc仕様の詳細は明かされていないが

内容は果たしてどんなものだったのだろうか。


この時期GT-Rの開発の予算がすでにかなり絞られていた時なので2.200cc用の

スリーブを製作するにも難儀をしたと記述がある。

そんな折 ストローク変更の為 クランクを新設計したとは思えない。

単純計算でボアを算出してみると ボア:Ф86.2 4.2mmアップとなる。

しかし2.2Lとしか記述が無いので通称として考えると

ボアФ86 ⇒ 2.189cc

ボアФ86.5 ⇒ 2.238cc

宿敵ロータリー12Aがレシプロ換算で2.292ccに当たるので本来ならば2.300ccにするのが妥当であろう。

S20型エンジンのノーマルブロックであるとスリーブ径はコレが限界であったと考えられる。

また日産のバックアップが無くなり モデルチェンジ前のハコスカは時間が無かった。

L24にしてもS20型2.200にしても中途半端な仕様でのテストしか出来なかったと思われる。

逆にケンメリにモデル変更された時 世の時勢が規制に入ってなければ

S20型改 ショートストロークの2.400ccなどのエンジンが作られたかもしれない。

またはインジェクションLY28型クロスフローヘッドエンジンを積んだKPGC110が出たかもしれない。


ちなみにL20型エンジンのボアアップ限界は2.300ccです。


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