富士スピードウェイ6kmコースで‘69日本グランプリでR382は優勝を飾った。
30度バンク走行中の画像で発見されたのがこの画像↓
分かり難いがボディ赤○の部分が風圧で凹んでいる。
前述でも話したように日産ワークスKPGC10Rのフロントスポイラーやリアウィングは
その風圧にも耐えられる強度を持たせている。
ワークスGT-Rのスピードに乗ったストレートや30度バンクのボンネット部分の画像を見ると
やや浮きが見られる。
ボディ形状が“箱型”なので前面の抵抗が見るからに大きい。
(フレッシュエアをエンジンルームに引き込むには有利だが)
従来の「浮き」はこの程度
同30度バンクにて アクリルのサイドウィンドウも歪みが出ている。
ボンネットの浮きを押さえる為にV50を飾ったレースの高橋国光車の仕様
雨水対策かと思われたが前日の予選(晴れ)からボンネットに目張りされている。
やはり“浮き止め”ではないだろうか、ただ同じワークス都平健二車にはしていない。
従来レース車もボンネットの開閉はノーマルと同じヒンジを介している。
ただワークス最後のレース 黒沢元治車はボンピンで脱着式
このレースでのストレートシーン
↓
今までスピードが乗ったシーンでもこんなボンネットの歪みは見た事が無い。
軽量化の為 肉厚を薄くしたのだろうか。
風圧の分布図(RX7)だがGT-Rに置き換えても大体分かると思う。
ボンネット上部は大きく上の応力に加え 正面から入ったエアがボンネットをエンジンルームから押し上げる。
ワークスFRPボンネットは近年の外品と違い かなりの厚みがある。
セミワークスの杉崎直司選手のボンネット(山崎コレクション品)
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以前You Tubeでショップ主催の模擬レースでコーナーの立ち上がりから
FRPのボンネットが「への字」に曲がっている光景を見た事がある。
それも同レースで数台
安モンやノウハウが無いショップが作ったシロモノだろう。
正谷号のレプリカを手に入れた時 重いし肉厚がかなり厚かった。
昔はこんな作り方しか出来なかったのだろうと思っていたが
実際ハイスピードのレースではフロントスポイラーやリアウィングは
50〜70kg荷重が掛かるというだけにその造りはうなずける。
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