You Tube スカイライン神話の生き証人 長谷見昌弘氏がハコスカを語る。
You Tubeで長谷見昌弘選手のインタビューで非常に興味深い事を言われていた、文字起こししてみた。
初めてGT-Rに乗った時の印象は?
「4DRのスカイラインだったですね 案の定操縦性悪かったですね。ブルーバードの方がはるかに
コーナリングスピードは速かったですね。ただしストレートは エンジンはGT-Rの方が良かったです。
エンジンで負けてたようなもんですね。」
プライベートでスカイラインに乗られましたか?またどんな印象でしたか?
「自分で持ったというのはハードトップの時1回だけですね。例えばスカイラインのレース車でどれが好きですかと
聞かれると大体ハードトップと言うんですけどね。なぜかと言うと結局フレーム剛性 良かった 高かった。
それまで4DRはちょっと後ろが重いし 性格としてはオーバーステアだった。ハードトップになってから
ほぼニュートラルな性格になってものすごくコントロールし易かった。結局生産車もそうでしたね。
だから運転して楽しい そういうクルマでしたね。僕はハードトップというクルマは傑作だと思います、
日本の生産車の中ではね。」
僕もインベントなんかでお客さんのクルマを結構乗ったりすることがあるんですけど
まず昔のスカイラインの当時レースやってたクルマとは 掛け離れた操縦性の悪さですね、
フレームそのものがもう大分痛んでますからね それと当時の溝切りタイヤみたいなのが
無いんですよね。今スリックタイヤでしょう ものすごくグリップするんですよ。しかも当時はバイアスコードのタイヤで
今ラジアルタイヤでしょ もうこの差だけでもすごいグリップするんですよ、信じられない差がありますからね。
こんないいタイヤを履いてサーキット走ったらもうフレームがもたないんですよね フニャフニャなフィーリングなんですよ。
これでも大体オーナーの人は当時のフィーリングを知らない人がほとんどなんです。だから当時はこいうタイヤで
こいういうフィーリングだったんだよって ソレにあわせたサスペンションだったものがものすごく乗りやすかった と。
だから富士のコースで真横になってもアクセルを踏み続けられた。」
長谷見さんにとってスカイラインとは?
「僕にとってスカイラインはもうレーシングカーそのものなんですよ 一般の人はスカイラインというと街乗りを
考えますけど (私は)レーシングカーですよね。
それとワークスのスカイラインというのは素晴らしいです。エンジンだってもう最高のものですからね、
サスペンションなり 当時のフレーム剛性なり タイヤも・・・ とんでもなく素晴らしいクルマでしたね。
スカイラインはレーシングカーそのものです。」
= 以上 =
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当時のワークスドライバーたちの「スカイラインGT-Rの印象」インタビューは どれも共通した印象が多い。
ハードトップになってフレーム剛性・バランスが素晴らしい
ハンドリングがニュートラル
信頼出来るエンジン
足回りの良さ
コントロール性が良く 乗っていて楽しい
など。
↑上記の長谷見選手が行っていた「当時のHT・GT-Rの走りの良さを知らない」を聞いて
今まで映像で見てきた各ショップ自慢のハコスカを思い出した。
今は無きショップだが高橋・長谷見選手ドライブで富士を走らせたスカG・・・
当時のレースシーンが焼きついているが それと比べるとなんとなく違和感があった。
その時の両者のインタビューでもその事を差し障り無く言っていた。
黒沢選手が菅生で走らせたスカG 室内の映像で黒沢選手が暴れるハンドルと格闘する姿・・・
「こんないいタイヤを履いてサーキット走ったらもうフレームがもたないんですよね
フニャフニャなフィーリングなんですよ。」長谷見氏曰く
多くはSタイヤに4枚ワイドオーバーフェンダー目いっぱいの太いホイル、
車高調で低めに下げた足回り・・・ ノーマルピットマンアームが折れる訳だ。
そしてホイルの特にリアのキャンバーが大きく狂い操縦性が大きく損なわれる。
=当時の生きたフレーム剛性とは=
発売から五十年を過ぎているだけに 新車が残ったとしても経年劣化は否めない、
再現は難しいだろう。
では当時はどうだったのどろうか なんとなく雰囲気だけは分かるような気がする。
ガッチガチにスポット増しや8点式のロールバーなどでただ固めたものとは違う。
剛性と“適度な撓り”の事を言っているのだと思う。
今のフレーム強化の自分のやり方が近いのかなと思う。
これらの発言を聞くとますます当時のレイアウトやワークスの手法に興味が沸く。
その姿が本当の本来の“活きたスカイライン”だと思う。
また当時のレース車検でも高さ10cm×1m四方の箱を通らなければならない事から
現在の車検に近い(9cm以上)事から
当時の日産スポーツコーナーのレース用パーツにヒントがありそうだ。
活かすも殺すもあなた次第です。
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ハードトップGC10系のモノコックフレームの構成
ハコスカのレストア作業を見ていると腐りまくったフレームを継ぎ接ぎして
修復しているのを見ると 悪いがまったく論外の“ハコスカ”で値打ちは無いだろう。
逆に言えば五体満足なフレームのハコスカは貴重な存在でどれほど残っているものだろうか。
自分のフレームはというと 長年乗っていれば(実走行)各箇所を見ていれば自ずと判断出来るだろう。
------------ Icing
on the cake -----------
当時のマツダ・ニッサン両陣営が言っていたのが面白い。
マツダ側曰く 鈴鹿では勝てない
日産側は富士4.3km(逆周り)コースは不利
それぞれメーカーだけに良く把握している。
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