この画像はWebで唯一見つけたオヤジ仕様と同じコスミックを履いたGT-R
んっ 良く見てみると
日産ディ−ラーオプションのリアスポイラーではないかと思う。
確かにレアっちゃレアだけど 前から思っていた事だが日産スポーツコーナー リアウィングのように
検証が尽くされたアイテムなのだろうか 。
果たしてどのような経緯で作られたものなのだろうか。
走行中の空力が車体にどのような応力を与えるかの分布図を見てみよう。
モデルはハコスカより抵抗が少ないRX7でもこの通り。
車体後ろで巻く空気の渦がかなり乱れているのが分かる。
青地氏の文献にもこのような記述
日産スポーツコーナーのリアウィングには足がある。
コレには役割があってこのようなカタチをしている。
ウィングとトランクの間に隙間をつくりエアを後ろに逃がしている(圧抜き)、
この事により ━━━ ラインを↑上図のようなラインに押し上げ
ファーストバックのようなラインが形成される。
そしてウィング後部に巻き込む圧力の緩和の役割もしている。
さて日産ディ−ラーオプション リアスポイラーはどうだろう。
ウィング型と違いトランクに密着している為 ━━━ ラインとその上の空気の流れの間に
乱気流が起こる、それにより ━━━ ラインが下がってしまう。
ソレに加え ━━━ 矢印の距離が長くなってしまい テール後部により大きな乱気流が発生。
この乱気流はスピードを出すのに負の力が働く。
青地監督によれば 通算50勝目のレース 富士GC300kmレースは
台風のような荒れた天候の中 ストレートを走るGT-Rが巻き上げる水しぶきを見て
リアウィングが整流効果に大きな役割をしているのが目で見て確認出来たと言われていた。
リアスポイラーは日産ワークスが実践の場で最後まで採用しなかったアイテムだった。
PS.当時長谷見昌弘氏は契約ドライバーの傍ら 市販車のオプションパーツ開発に
携わっていたと言う、このスポイラーも関わっていたかもしれない。
------------ Bonus
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宿敵サバンナもウィング型を採用していた。
PS.最高速時にリアウィングがあるか無いかで2〜3km変わる効果があったとされるが
一般庶民にはあまり関係無いレベル。とはいえカタチには理由がある事は今更言うまでも無いので
実績あるホンモノを付けるのが本道だろう。
------------ Related
to the previous -----------
リアへの乱気流巻き込みで思い出したがSteve
McQueenの「栄光のルマン」、
レース最中 時間が経ってゆく雨のシーンでPorsche
917Kが走り去ると
夥しい水飛沫が舞い上がる、対しフェラーリ512Sはあまり上がらない。
ボディ形状が“楔型”なのでテール後部で巻き上げるのも良く分かる。
一方 フェラーリ512Sは
ロングテール仕様なので空気の流れも良く その巻上げは少ない。
また劇上で同じPorsche 917もLM(ロングテール)が出ている。
スタートから1周目 裏のストレートでこの917LMに抜かれる。
見れば917Kは上映像↑を見ても分かるように車高が高く 917LMはペッタペタ。
同じ917でもストレートのスピード差は歴然だった。
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ハコスカ生誕から半世紀以上も経って 今所有しているユーザーはよほど好きな人に違いない。
そんなハコスカにフロントスポイラーやリアウィングのような目立つ部分に
本来のモノもしくは正確にコピーされたレプリカを付けているかと思いきや
8割近く「パッチモン・マガイモン」が付いている現状に驚いています。
「知らなかった」とか「ソコには拘らない」なんて生粋のハコスカファンにとっては“恥ずべき事”で
到底人前にはかっこ悪いのとド・素人感丸出しで晒せません。
その最たるものリアウィングについて特徴を記しておきます。
絶対付けてはならないリアウィング2選
ワースト1 有り得ないウィング
まずホンモノは“足”が特徴的で俗称「ダルマ型」
まずダメなのが下映像↓のような先細りの“足”
コレはまずダメの筆頭
続いてウィング上面が真っ平らなヤツ
ハコスカに絶対付けてはいけないリアウィング1はコレ↓
足が細く上面が真っ平ら(−線) コレ最悪 “愚の骨頂リアウィング”
効果がある角度とは全然違い立ち過ぎ
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続いて 絶対付けてはいけないリアウィングbQ
同じく上面が平らで 足が細く 足から外側の羽根の肉厚が変わるヤツ
↑上記 2選は折角のハコスカが台無しになるモノです。
とりあえず 足が細いタイプは論外 絶対NG
目立つ場所だけに
軽く見られるのと 人に笑われまっせ。
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