1972 11月 ある雑誌の読者投稿覧
この投稿はメーカーの意向(目的)の差を鋭く突いた投稿だと思う。
以前ココでも指摘したと思うが 日産は技術開発(ノウハウを得る事)が目的で
マツダはレースに勝つ事を目的としている。
常勝スカGRを遂にロータリーが破った と鬼の首を取ったかのような喜び方
でもその勝ち方が・・・
よくよく考えればロータリーはクラス上の排気量
黒澤号1台にロータリー4台で襲い掛かる
最後は遺恨の残るあの結末・・・
それまでは非常に目が離せないレース展開で観衆も興奮し沸き立っていた。
あのレース展開であれば おそらく黒澤号が勝っていただろう。(レースに“たられば”は無いが)
※詳しくは動画を見て欲しい。
そして「昭和の名勝負」として末代まで語り継がれるようなレースになったに違いない。
日産開発陣は紆余曲折ありながらも 結局ノーマル排気量でのパワーアップに拘った、
まさしく「乾いた雑巾を絞る」ような。
一方ロータリー勢は10Aでは勝てないので12A 挙句には13Bに上げてきた。
「勝てれば何でもあり」と言われても反論できないだろう。
しかし日産側にしてみれば“ロータリー”と競い合ったからこそ
レシプロエンジンのチューンナップ手法の多くのノウハウを得る事が出来たと言える。
マツダが10Aに拘り チューニングの手法をもっと考案し 突き詰めていれば
今のロータリーエンジンは変わっていたかもしれない。
=END=