もうこの仕事をやってきて四十年になるが

ウチのお客さん以外の一般ユーザーのオイルに対する認識がまったく変わっていないことに驚く。

極端な話「安いオイルを早いうちに変えれば大丈夫」的な・・・

何でもいいから入っていればOK といのは論外

安いオイル イコール グレードが低い場合が多い。


そこで当時GT-RやL型エンジン系は推奨が日産純正エレファントオイル指定だったと思う。

グレードを調べてみると 10W−30

クルマはエンジンが水冷と言う事とエンジン回転が低い事から このようなグレードでも良いと言うことだろう。

しかし多くのスカイラインオーナーは多少なりともエンジンをイジッているだろう。

となればこんな低いグレードではこころもたない。

最低 上は余裕を持って50クラスは入れたいところだ。

※最近のクルマには当てはまりません。

オイルを販売しているショップやクルマ屋で「そんな硬いオイル 止めた方がいい」と言うところは

止めた方が良いだろう。

“硬い”って何?

こういうところに限ってシングルオイル 見た事があるのか と聞くと「無い」と言う。

上の数値は指数なので♯50番相当の油膜と言う事で とろみが強いと言うわけではない。

ウチでは○W−40は“慣らし”用にしか使わない。

それよりグレードが高いと油膜が強くて「当たり」が出にくくなるからだ、

逆に言えば「当たり」を出しやすい低いグレードを入れる訳だ。

オイルは悪条件(高温)に晒されると 例えば110〜120度を超えるともうオイルの役割をしていない。

そこから一気に温度上昇し油膜も形成しない、冷えても元の品質には戻らない、酸化劣化してしまうのだ。

しかしそんな認識も無いオーナーはいつも交換している距離まで走ってしまう。

油膜を形成しないオイルは金属同士を擦らせ 加速度的に磨耗消耗する。

♯40は40以上の仕事はしないのだ。

特にイジッているエンジンは最低10〜15W−50は欲しいところ

そして3.000〜5.000km毎で交換

オイルの良し悪しはグレードがまずの目安だが それだけでどれでも良いわけでは無い。

未だ植物性や鉱物性が良いという人が居るけれど “旬”のうちは良いだろう。(燃えるとカーボンが多く出る)

しかし使っても使わなくても開封から空気に触れ酸化が始まるのでその“旬”が短いのだ。

今は優秀な「完全化学合成」が主流 開封後も酸化し難い。

示されたグレードがキープされるのは当たり前だが 流動性 清浄性の要素もトータルで考えなければならない。

エンジンを良く開けている経験がある人なら言うまでも無いだろう。

ヘッドカバーを掛けた時に交換時期でもないのに酸化した独特のすっぱい臭い 

そしてエンジン内がスラッヂが付いて汚い。

このようなオイルは良いオイルではない。

いろいろ試してその三要素を満たすオイルを探すのです。

それには様々な経験と感性がものを言うだろう。

ウチではすでにお勧めオイルは固定化されています。

どれが良いかはココでは言わないが まずはオイル専門メーカーが良いでしょう。

潤滑の基本は多くの容量をいち早く循環させる事。(勿論高グレードを)

ノーマルエンジンでも強化オイルポンプにする事をお勧めする。

オイルはエンジンの“命”



久々見た 漢字表示 4立(g) 笑ってしまった 懐かしいねぇ。

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こんなものを見た事があるだろうか 屋外、壁面用・吊下げ看板

エレファント使ってみない!?

                日産純正エレファントオイルは
あなたのお車に
                最高級のベースオイルに
ぜひエレファントオイルを
                添加剤を
お試しください
                ゼイタクなほど投入した
まず
                ハイウェイ時代の
エンジンがささやくように
                モーターオイルです
静かになります

リッター当たりの足も 寿命も

グーンと伸び

快調そのものです

スカイラインブラウンのGT-R

やはりハードトップGT-Rのメーカー最初の公表写真がこのスカイラインブラウンだったので

この画像が使われたのだろう。


そしてフェアレディZ432バージョンも

------------ plus -----------

オイルフィラーキャップにも拘って欲しいものだ。


私のスカGは以前↑コレをつけていたが


現在は↑コレに付け替えている。


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