“GT-改”エンブレムが姿を消してしばらく経つと思います。

もともとオートゼブラさんが製作したもの



この頃まだ私はスカGを持っていなかったと思う。


ある日 クルマの雑誌にこのエンブレムの商品紹介があって たまたま目に止まった。

私は一瞬で「面白い」と思い いずれ「来るべき日の為に」買っておこうとすぐに電話した。

電話に出た人も乗りが良く 快く対応してくれた。

綺麗なシルバーの化粧箱にフロント・リア別々に入っていて

なかにこんな紙が入っていた。

GT−Rに見られたくて、R仕様にしているわけじゃない。

GT−RのオーナーにはGT−Rへのこだわりがあるように、オリジナルなスカGのオーナーには
オリジナルのこだわりがあるように、モデファイドされたGT改・・・R仕様・・・のオーナーには
GT改へのこだわりがある。

RのパーツとL型のパーツをひとつひとつ組み込みながら、自分だけのGT改が仕上がっていく
そのプロセスがたまらなく楽しい。

これで完成という終わりはない。

しかし、そのおわりのない完成に少しずつ近づいていく達成感がたまらなく嬉しい。

歴史を紐解くと、GT−Rに手が届かないからGT−Rを真似てその雰囲気を楽しむことが出発点だった。

「にせ物」とか「バケR」とか呼ばれ、R仕様のオーナーは申し訳なさそうにGT改を転がしていた。

しかし、L型エンジンの隆盛やQ車ブームなどの時代背景の中で、GTにGT−Rのパーツを多用することが、「にせ物」や「バケR」を

創ることと必ずしもイコールではなくなってきている。

自分のスカGへのこだわりとしてGT改をR仕様というスタイルで表現する。

いつしかR仕様のオーナーは、「にせ物に乗っているから」から「自分のだけのGT改に乗っている」という
認識に変化していった。

かくして、R仕様はGT改として市民権を得ていくのである。

PS:オリジナルのGTが次から次へとモデファイドされ、その原型をとどめるスカGが少なくなっていくことを
歓迎するとは言えないが、

現行車と現役でわたりあえる昔のスカGを熱愛する者に GT改・・・R仕様・・・は応えてくれる。

今、「GT改」エンブレムを、全てのKGC−GT改・・・R仕様・・・のオーナーに向けて・・・。

それからどのくらいの時間が経ったか覚えていないが

スカGが手元に来てすぐに取り付けた。

ウチの近くにノスヒロにも取り上げられたほど綺麗なハコスカを持っていたユーザーが

私が乗るようになったのを見届けて 声を掛けてくれるようになった。

そのエンブレムを見て「コレ欲しかったんだよ」と言っていた。

何セット作ったのかは分からないがすぐに売り切れたようだ。


それからまたどのくらい時間が経ったのか覚えていないが ハコスカパーツでちょくちょくお世話になっていた

「OMOTE」さんが あの“GT-改”エンブレムを復活されると聞いた。
(勿論オートゼブラさんの許可を得て)

勿論 すぐに注文し オートゼブラ製をスカGから外し元箱に戻して保存にはいった。

おそらくだが数はそこそこ作ったのではないかと推察されるが

CHINAで作ったのではないかと思う。

OMOTEさんでは完品を販売していたが ネットでは傷や塗装の浮き・傷があるB級品として安く販売されていた。

OMOTEさんも「こんな筈じゃ」と落胆されたに違いない。

コレに懲りてもう作らないんじゃないかとも思うっている。

カタチあるものはいずれ劣化する、もうこの“GT-改”エンブレムを外す事は無いだろうと

あとで予備としてもう1セット買っておいた。

GT-Rエンブレムも勿論持っているが 我がスカGに付ける事は無いだろう。


オートゼブラ製のエンブレム ↓

OMOTE製のエンブレム ↓

メッキ部分は新しい方が艶があって綺麗だが赤やバックの配色が異なる。

今やプライドを持ってこのエンブレムを付け 誇りに思う。

------------ Aside -----------

OMOTEさんが復刻する前に オークションでワンオフで製作された“GT-改”エンブレムが出展されていた。

画像で見る限りクォリティ−は落ちそうだが 現物を見なければ分からないと思い買ってみた。

ココでは画像は伏せておくが 付ける気にならないようなモノだった。


またこのタイミングで“GT-改”エンブレムが出ているか調べてみると無かったが

過去の履歴が出てきた。

すると高いものでフロント2万強 リアが四万円で売れていた。

それと海外に出ているハコスカや動画でこの“GT-改”エンブレムが付いているものを

意外と多く見る。


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