生涯最期の夢 スカGを手に入れてから十八年、
実際乗っていて世間的定番仕様から思考がどんどん変わって行った。
それも若い頃から乗ってきたL型エンジン系のクルマの経験が基になっているように思う。
フェアレディ L型エンジンのメカチューンから始まり ボルトオンターボ
ハイパワーを目指してきた。
未だ良く見る定番の道筋だ。(フルチューンなんてね)
当初スカGも様々な仕様に出来るよう オーバーフェンダーも幅・形状も異なるモノ 何種類も用意した。
スペアエンジン3L キャブもソレックス・OER カムシャフト:数種類
タコ足:数種類 サス:数種類 マフラー:数種類 ミッション&デフは言うまでも無い。
ホイルなんてワタナベとTOPYスチール インチ数・幅 各種類
乗っているうちに レースで勝ってきたあのスカイライン本来の素性・運動性を
活かす(運動性)思考に変わってきた。
と 言うのもここに至るまでに「愚の骨頂」の最たる事が 初めて新車で買った四駆のハイラックス。
まだ四駆の「車高上げ」がそんなに流行ってない頃に 「かっこいい」と思い 太くて大きいタイヤを履いて
ひたすら車高を上げる事に邁進していた。
コレが自分の限界かなと思うところまでやったところ 結果 乗り難くなるわ スピードは出なくなるわ
肝心の荷物を載せるのにやりにくくなって ロールバーにウィンチを付けた。
要は自分が思う「かっこよさ」を追求したら お金を掛けて使い辛く乗り難くしてしまったのだ。
ハコスカなら太いタイヤがかっこいいと思い オーバーフェンダーを張り
ハンドルが重くなったからパワステを付けるようなもの。
まさに“愚の骨頂”
私のサニトラはTSサニー風の「チョロQ」みたいにしたかったので趣向はスカGとはまったく違う。
しかし仕事に使うのにまったく遜色は無い。
でもスカGに対しては本来の姿を崩す事無く活かしていきたいのです。
誰もが一度は思った事があると思うが
いくら良いクルマに乗っていても チンタラ走っていては何故そのクルマに乗っているのかが分からない。
R35GTRでも高速をず〜っと80km/hで走っていては乗っている意味がない ただの所有欲?
ただノーマルがいいと言っているわけでなく 普段使う中で今のクルマに引けをとる事無く
公道を走る上において クルマの流れを乱す(遅く邪魔になる)ようなものであってはならない。
今の軽でも性能が良いのもは フル加速されたら置いていかれる現実も充分分かっている。
今の仕様で 「走る 曲がる 止まる」 も何の遜色も無いモノになっているのと
私の場合 ハイアベレージの高速巡航も兼ね備えていなければならない。
こんなHP上ではっきりと○○km/h出したと明記するのは良く無いとは知っていても
もう過去の事なのであえて実際の事を書こうと思う。
当初は140km/h巡航出来ないと精神衛生上よろしくなかった。
巡航は出来るものの力はあるもののエンジン回転が高く 快適ではない。
それに慣れてくると欲が出てくるモンで 楽に160km/h巡航出来るようファイナルをノーマルから3.7に上げた。
すると快適に巡航出来るようになった。
この時点で水温・油圧・油温の安定が大前提
そして二度だけメーター読みで200km/hオーバーを出した事がある。
一度目は高速の長いトンネルの緩い下り道 走行車線を普通に流していたら レクサスがしつこく煽ってきた。
挑発に乗らず走っていても離れない、速度を落とすと前に出たのですぐ後ろについた。
ノーマルであれば180km/hでリミッターが効く筈と思い 勝機はあるかも・・・
レクサスはどんどんスピードを上げてきているが アクセルを緩める事無く追随した。
私もスカイラインで160km/h以上出した事はなかったので未知の世界、
ホイルバランスだけはしっかり取っていたので ホイルからの振動は伝わってこないものの
エンジンのうなり 駆動系の微振動は伝わってくる。
タコメーターはまだまだ回転的に余裕があるのでODで何処まで出るのか
メーターで丁度180km/hに差し掛かるところでレクサスは道を開けた。
良いことではないがベタ付けだった。
ココまで来たら引き離さなければ示しがつかない
心臓バクバクしながらハンドルにしがみついてアクセルを踏み続ける。
メーターの針は200を越えていた。
引き離したところで下りる出口が近づいてきたのでアクセルを緩め ブレーキを軽く踏む、
ブレーキのパーコレーションが怖いので断続的に使うものの 流石にプアーさが否めない。
一度目はこんな感じだったが 条件がトンネルのやや下りというのがあるので出たのだと思った。
二度目は家族旅行で四人乗っている状態で一般高速を140km/h巡航ぐらいで走っている時、
またまたレクサスが煽って来るではないか!
「もうええわ いいかげんにしてくれ」と思いながら挑発には乗らなかった。
思ったよりしつこい
家族も幸い寝ていたので 引き離す事が出来るのかやってみた。
先回に比べファイナルを高速振り(3.7)に変えていることもあって
言うほどエンジンのうなりもマシで引き離す事が出来たが いつもの巡航に戻したら追いついてきた。
コレは追いつこうという心を折らなければならないと思い また引き離しに掛かった。
バックミラーにも映らなくなってしばらくして通常巡航に戻った。
メーターは当てにならないが レーダー探知機に現在のスピード表示が出る。(衛星)
220km/h巡航でしばらく走っていたようだ。
旅行から帰ってボンネットを開けたら エンジン前のプーリーの延長上にオイルの雫が飛んでいた。
出るのが分かっただけで充分で 二度とこんな事は辞めておこうと思った。
PS.後に寝ていたはずの子供が「あの時二百キロ以上 お父さんは出していた」と言うでは無いか!
ただならぬ室内の雰囲気で目を覚ましたが 怖くて寝たフリをしていたと言う。
コレが今の仕様で出たのです。
L28エンジン
クランクセンター出し コンプレッションアップ ポート研磨 NISMO74カムシャフト 高回転対応強化バルブスプリング
240Z用SUキャブ 純正イカ足 純正GTRマフラー
最終型FS5W71Bミッション R200ノンスリデフ3.7
で 通常の街乗り 高速巡航でコレだけ出れば充分です。
若気の至りでL型エンジンもいろいろやってきたが チキチキでなく 一歩引いた仕様で
寿命も長く乗りやすいエンジン造りに辿り着いたのです。
今のところ↑上記のようなポテンシャルを確認出来たので満足している。
------------ replenishment
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ココで何度も書いていますが 3.7では160巡航でエンジン音が煩くなりかけの回転、
そこから踏み込んでもトルクが余っていてグイグイ加速して余裕がありそうだ。
もっと楽に巡航が出来ればと欲が出てくるのです。
ファイナルをもうひとランク高速振りに早くしたいのですが
なかなか作業に着手出来ずにいます。
3.7から3.5へ (すでに準備済)
ミッションが最終型のFS5W71Bで レシオがFS5W71Cとほぼ同じ
特にローが低過ぎて普段使いで辛いのです。
それに高速巡航140km/h前後のODでまだまだ力の余裕があるようなので
それも兼ねて高速振りにすればもっと実用的になる。
早くやりたいのはフィーリングを確かめたいのは勿論ですが
ミッションとドライブシャフト部のオイル滲み、デフのバックラッシュの増大
それらが確認出来ているからです。
私の現在の仕様に同調するユーザーは居ないでしょうが 気が付けば永い事L型エンジンに乗ってきた経験と
四十年仕事上チューニングに携わってきたノウハウで仕様 パーツを選び 今に至っているのです。
ただスペアエンジンで3L スクーデリア76 N42ヘッド 日産スポーツコーナーL型エキゾーストマニホールド
ソレックスやOERキャブも用意はしている。
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