L型エンジンの中で良い効率で出力が出ているものはL24型エンジンだろう。

2L以上の排気量でレシオが一番高いのがL24の8.8

コレにSUツインキャブの組み合わせで高出力が得られている。


S20型エンジンはレシオ9.5

L20型とL24型の出力差20PSは何処の違いから生まれるのだろう。


まず吸気系

勿論シングルキャブよりSUツインキャブ装着車の方が大きな出力が得られる。

L20型 SUツインキャブ HJB38W ベンチュリーФ38 

L24型 SUツインキャブ HJG46W-8型 ベンチュリーФ46 

L20型 130/6.000 17.5/4.400 理想ベンチュリー≒Ф36.70/気筒

L24型 150/5.600 21.0/4.400 理想ベンチュリー≒Ф40.17/気筒

今現在 私の仕様でSUキャブ:HJG46W-8型は適正なのか計算してみた。

L28型 カタログ上の最高出力回転は5.200rpm

コレでいくと Ф41.61/気筒

L24型同様のピーク回転6.000rpmで計算するとФ44.70/気筒

Ф46で許容する回転数は≒6.500rpmとなる。

L24用のSUキャブHJG46W-8型は L28にも充分機能するのか分かる。


次に圧縮

※圧縮は燃料のオクタン価と点火時期に関連する

L20型(130PS) レシオ:9.5(ハイオク指定)

L24型(150PS) レシオ:8.8(レギュラー指定)

ちなみにS20型エンジンにもレギュラー仕様があった。

S20型エンジン(ハイオク) レシオ:9.5 160/7.000

S20型エンジン(レギュラー) レシオ:9.0 155/7.000

同じ条件中 燃料だけで5PSも落ちてしまう。(点火時期:異なる)

未だに誤解されているユーザー多いようだが「レギュラー車にハイオクガソリンを入れるとパワーが上がる」と。

燃料は圧縮が高いほど爆発力が大きくなるが 反面異常燃焼も起こり易くなる。

この異常燃焼防止の為にも着火点が高い燃料が必要になってくる。

そもそもオクタン価とは 数値が高くなれば燃え難い、ハイオクの方がオクタン価が高いのでレギュラーよりも燃え難いのだ。

一定の圧縮値を超えるとレギュラーからハイオクへと指定が変わる。(ノッキング防止の為) ⇒ この基準はメーカーにより異なる。

逆にハイオクを使う事で より圧縮値を上げられ 点火時期も進ませる事が出来る。 ⇒ 出力アップ

今のクルマは学習型コンピューターが標準で 燃焼速度も検知され補正される。

ただ燃料だけハイオクを入れてもパワーが下がる事はあれど 上がる事は無い。

カムシャフト:L20・L24 共用

L20 インレットバルブФ38 エキゾーストバルブФ33

L24 インレットバルブФ42 エキゾーストバルブФ33


パーツリストによれば 排気系は2種類載っている


↑上記マフラーだと20PSアップは望めないと考える、

L24:150PSは下記↓のデュアルだと思う。

=総括=

L20型とL24型で排気量差395cc 圧縮 吸排気のバランスの違い

キャブレターのベンチュリー差 排気の抜け

これ等の違いで20PSもの差は頷ける。


NISMOのオプションとしてポヒュラーなものとしてカムシャフトがある。


また日産スポーツコーナーのマニュアルによれば


=END=