スカイラインC10型を「ハコスカ」と呼んできたが 原点に立ち返り 開発人の“魂”を

受け継ぐ為にその意味を理解し 呼称を使い分ける事にした。

スカイラインC10型がレースに参戦してから ずっとイチファンとして見てきた、

メーカー(ワークス)がいかにして切磋琢磨して“速さ”を追求してきたか。

そのスカイラインを体験してみたくて時間は掛かったが幸運な事に乗る事が出来た。

出来る限り当時の手法を忠実に再現し 乗ってみるとスカイラインの運動性能を体感する事が出来た。

実に乗り易く癖が無い 手足のように思う通りの動きをしてくれる。

乗っていくうちにスカイラインはどうあるべきか定まってきた。

趣向性の高いクルマなので ユーザーがどのように使おうが関与するところでは無いが

私が憧れてきた「スカイライン像」 それは様々なワークスの手法を理解し再現する事で

自ずと答えが出てくるのです。

コレはあくまで私の私見である事が前提の話です。

随分前から巷の多くのスカイラインを見ていて「私が想うスカイライン」と何か違うと 違和感がずっ〜とあった。

おっ コレはすばらしい といえる固体にはなかなかお目に掛かれない。

なんでだろう 何がそうするのか はっきりと答えを導き出せなかった。


櫻井さんや青地さんなど当時スカイライン開発に携わった人たちが 

のちにイベントやトークショーなどに呼ばれてユーザーのいろんなスカイラインを見ただろう。

司会者に「こいうの見てどう思われますか?」と聞かれると

口では無難に「私たちが創ったスカイラインを楽しんでもらえれば・・・(どんな使い方されても)嬉しい事だ」と言われるだろう。
(営業忖度トーク)

しかし心中では「こんなことする為にスカイラインを創ったのではない」と思っているに違いない。

ソレは想像に難くない。

勿論個人の趣味なので他人にとやかく言われたくない と言うのは重々承知のうえで言うのだが・・・


子供の頃から憧れて 免許を取った頃には“高嶺の花”

時間を掛けてじっくり探すも“良縁”は無かった。

「いつかはスカG」と想いながら 猿の腰掛車はいろいろ乗った。

やっと21年前に1台目を手に入れたが まさしく朽ち掛けた“ポンコツ”車で手に負えない、

そのスカGはパーツ取りにして 5年後フレームがしっかりしている固体が手に入った。

そのある程度改造されたスカGに乗るも「この程度のモノ」か と落胆する、

なんせスカGに乗るのは初めてだったので この状態がスカイラインの普通なのか 程度が悪いのか 目安が立たなかったのだ。


所有しているうちにスカGに対する趣向が変わってきたというか 絞られてきた。

“ハコスカ”と言う呼称はメーカー発ではなくメディアや巷の一般大衆から生まれた呼称、

ダルマセリカ ブタケツローレル などと同じ類する呼称だ。

当時開発人や携わったスタッフ 日産関係者は“スカイライン”または“スカG”と呼んでいて

決して「ハコスカ」とは言わなかった。

そこで私の中の違和感の点と点の疑問が解け 一本の線となった。

そのスカイラインを創って磨き上げてきた人たちが呼んでいた名前が「スカイラインまたはスカG」

言霊と言うだけにその言葉には意味がある “魂”を受け継ぐ固体を「スカイライン・スカG」と呼び、

一般ユーザーやメディアが好き放題思いのままイジってきたスカイラインを「ハコスカ」と呼ぶことに相応しいと。

その車両の“人となり”のような姿を見れば 一目瞭然

パーツ一つ一つには意味がある ソレが分かっていないと 見る目が養われないが・・・

シャコタンブギ系などは論外だが分類としては「ゲススカ」だろうね。

ある“気付き”に至ったのはオークションで 「もし日産が純正でフロントオーバーフェンダー(OF)を作ったなら」

と言う前提で創作フロントOFを販売していた。

純正リアOF形状を模した形状であったが 装備状態を見て「コレは違うな」という印象だった。(あくまでも私感)

もうすでに見慣れているせいか 4枚オーバーフェンダーのスカイラインを見ても

今までは何も思わなかったが よくよく考えると「何処の誰が作ったものか分からないモノ」を

付けていると思うと 純粋なモノに不純物が混じったような違和感が出てくるようになったのだ。

極端な話

こんなリアウィングをスカイラインに付けるに等しい行為。

それ以前に汎用のフロントスポイラーやリアウィングをうるさく言っていたのもそのせいです。
(第一印象を受ける外装)

“GT-改”ならまだしも GT-RにそのOFや紛いモン前後スポイラーを付けているような“うつけ者”は

生粋のスカイラインオーナーとして私は認めないどころか 軽蔑してしまう。

今となってはスカイラインを取り扱っている専門店は限られてくる。

そこから売りに出されているスカイラインにバッタモンのスポイラーやウィングが付いている。

スカイラインに精通したショップなので正規モノに付け替えて売っていると思ったが

そのまま販売しているようだ。(おそらく一店を除き)

旧車屋はお気楽な商売だとつくづく思う。

お金を掛けた極上中古車を「あれがダメ コレがダメ」と安く叩いて仕入れ ボッタクリのマージンを乗せ販売。

逆に売るときにはコレだけ改造していると付加価値を付け 程度が良いので手を加えることなく 

古いのでエンジンなど劣化していても 何の保障も無しで現状販売可能。

売れればどうせ大半は2〜3年で飽きる 一般の販売店より専門店の方が高く買い取ってくれると

オーナーは思うだろう、買ったところへ持って行き またそれを買取して転売。

要は1台で何度も横流しでボロ儲け出来るのだ。


C10型が生誕して今年で55年が経つ。

車体も少なくなり価格も高騰している中 買ったり所有しているユーザーはスカイラインがよほど好きに違いない。

キッカケはともあれ 乗るようになればスカイラインという固体により深掘りし興味を持って欲しい。

極端な話 スカイラインにTRDや無限のステッカーを貼っていたらかっこ悪いだろう、

それと同等な事をやっているに等しい。

知らない事は恥では無いが 昨今のユーザーは年齢に関係無く 好奇心や探究心が欠如した人が多い。


何もノーマルが一番と言っている訳では無い、ソコは誤解が無いように。


そこで最近「呼称:スカイラインもしくはスカG」なのか「ハコスカ」なのか その境界線がコレで見えた、

例えKPGC10であってもフロントオーバーフェンダーが付いているものは「スカイライン・スカG」には入らない、

今となっては見慣れて違和感がない人が多いとは思うが 開発人の原点に戻って考えれば見方が変わると思う。

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=呼称分類=

KGC10のノーマルが好きなユーザーは 私が想う方向性と異なるので ココでは同一線上に話す事は出来ない。

というのもスカイラインはレースで鍛えた個体である事が前提になる。

リアホイルアーチのカットが有る無しの話。



ハードトップに変更された際のメーカー側の説明

GTのノーマルホイル&サイズではどうしても役不足になるので 幅を上げるのに“R”カットが必要になってくる。

“走り”の為に避けて通れない部分。

GTのノーマルが好きなユーザーはそれで異論は無いが 

GT-Rは勿論 同様にスカイライン本来の運動性を引き出す為の加工と理解したい。
格好をGT-Rモドキにしたいのと結果は同じに見えるが その目的は違う。


そこで本題

正統派 王道

スカイライン or スカG

ド・ノーマルが良いと言っているわけではない。
※ただし 汎用のフロントスポイラー&リアウィングが付いている場合は 下のランクに格下げ

ハコスカ

フロントオーバーフェンダーを付けた時点で本道のスカGでなくなる ⇒ この類以下を総称:ハコスカと呼ぶ
上映像↑と見比べればスカイラインのオーラはかろうじて残っているが、濁って見える。“巷のハコスカ”

論外

ゲススカ

この類は格好が好きなだけで本来のスカイラインは死んでいる コレではスカイラインの素性の良さが分からないであろう、
論ずる価値無し。

ただでさえ少ない個体がどんどん失われていく


=END=