各部のチェック結果
・カム、ロッカーアームのフェイス面はカジリ 引きずり傷はまったく無く良好
・ロッカーアームシャフト、ロッカーアーム、プッシュロッドのガタ無し
・バルブ周りのカーボン付着も少なく 当たりもジャスト1mmと良好 焼けから見てみてもベスト
・ピストンリングの当たりもまだ半分しかなく ガス圧の抜け無し、ピン周りのガタ無し
・カムチェーン、スライダーの磨耗微弱
・オイルポンプ、ヒューエルポンプのヘタリ無し
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以上 各部チェックののち 組み上げの構想を練る。以前より買い溜めていたパーツ郡を組み込みたい。
クルマのエンジンは頻繁に積み下ろしがおっくうであるため イッパツで決めたい。
・まず 腰下のクランク周り:センター出し、メタル合わせを実施。メタルはニスモ耐久レース用を使用。
・カムチェーンに対しても新品に交換
・ピストンリングも新品に交換、4個のピストン重量を合わせるのはいうまでもない。
・ヘッドポートですが ノーマルは丸ポートで今度付けるインマニが楕円形である為 形状を合わせる。
が ウォータージャケットに干渉し 穴を開けてしまった。乗用車のサニーのヘッドは楕円ポートで
発生馬力も大きいので合わせたのだが ヘッドは共通の鋳型ではなかった。
↑ 楕円ポートヘッド(乗用車用)
予備ヘッドがあったのでそれに気をつけて再度段合わせをする。
・そして ノーマル圧縮9.0:1を面研でアップを図るが 1mm研磨で10.0:1、ちょっと上がり過ぎである。
そこでバルブ干渉対策も含め バルブセット位置を0.5mm奥に入れて摺り合せを実施、9.7:1に設定できる。
ステムシールも新品に打ち変え、動弁系の軽量化にアルミリテーナー、アルミプッシュロッドを組み込む。
・カムシャフト選択に当たり使用用途で選ぶ。1本はノーマルですが プロフィールは3種類。
@乗用車タイプノーマル A80°尖がり山2mmリフトアップタイプ B76°丸山1.5mmリフトアップタイプ
どうせ組むならハイカムを組みたいが @はサニトラのノーマルより良いがチト中途半端かな とするとAかBになる。
競技的走りをするならBだが 街乗りユースですので フラットトルクでピークエンドでよく回るAを選択。
・勿論 面研、バルブ加工などでカムタイミングが変わるので バルタイを取り直す。
・アルミのオイルパンも付けたかったがオイルストレーナーや最低地上高の兼ね合いもあり やも無く断念。
・フライホイルも当然 軽量化を実施。
・クラッチプレートも新品に交換し プレッシャープレートも強化型を装備。
・クラッチを軽くする為に レリーズの延長も実施。
・ミッションの各部を点検、ベアリングなどを新品に交換。
・タコ足、SUツインキャブを装備し 完成。以前はシングルキャブでしたので実用を考え 乗用車のノーマルを選んだ。
どんなフィーリングになるか楽しみだ、ヘビーチューニングでは無いものの ”通勤快足セット”よりは
良いフィーリングになるようパーツを選んだつもりです。