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信じられないことにサニトラを車検に出したところ過度の空ぶかしでバルブを突き エンジンを壊されてしまいました。

そんな車屋があるのです、勿論自分の非を認めるわけも無く逃げの一手で話にならずやも無く自分でサニートラックの

エンジンを積み替えないといけなくなりましたので その積み替えるエンジンを実用レベル(仕事車)でチューニングを

実施し積み替える事にしました、その手法をご紹介します。


スペアで取っていましたA12型エンジンは現在載っているものと違い 走行距離が極めて浅いもの(7.000km)と

分かっていましたので圧縮関係周りをチェックする。

↑ バルブの焼け カーボン付着状況 バルブの当たりをチェック

↑ カムチェーンの伸び クランク、コンロッドメタルの当たりチェック
オイルポンプ、ヒューエルポンプの確認

↑ ミッション ベアリング、バックラッシュ、プレートの磨耗をチェック

↑ ロッカーアーム、カムのフェイス面 プッシュロッドの磨耗をチェック


各部のチェック結果

・カム、ロッカーアームのフェイス面はカジリ 引きずり傷はまったく無く良好

・ロッカーアームシャフト、ロッカーアーム、プッシュロッドのガタ無し

・バルブ周りのカーボン付着も少なく 当たりもジャスト1mmと良好 焼けから見てみてもベスト

・ピストンリングの当たりもまだ半分しかなく ガス圧の抜け無し、ピン周りのガタ無し

・カムチェーン、スライダーの磨耗微弱

・オイルポンプ、ヒューエルポンプのヘタリ無し

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以上 各部チェックののち 組み上げの構想を練る。以前より買い溜めていたパーツ郡を組み込みたい。

クルマのエンジンは頻繁に積み下ろしがおっくうであるため イッパツで決めたい。


・まず 腰下のクランク周り:センター出し、メタル合わせを実施。メタルはニスモ耐久レース用を使用。

・カムチェーンに対しても新品に交換

・ピストンリングも新品に交換、4個のピストン重量を合わせるのはいうまでもない。


・ヘッドポートですが ノーマルは丸ポートで今度付けるインマニが楕円形である為 形状を合わせる。

が ウォータージャケットに干渉し 穴を開けてしまった。乗用車のサニーのヘッドは楕円ポートで

発生馬力も大きいので合わせたのだが ヘッドは共通の鋳型ではなかった。

↑ 楕円ポートヘッド(乗用車用)

予備ヘッドがあったのでそれに気をつけて再度段合わせをする。

・そして ノーマル圧縮9.0:1を面研でアップを図るが 1mm研磨で10.0:1、ちょっと上がり過ぎである。

そこでバルブ干渉対策も含め バルブセット位置を0.5mm奥に入れて摺り合せを実施、9.7:1に設定できる。

ステムシールも新品に打ち変え、動弁系の軽量化にアルミリテーナー、アルミプッシュロッドを組み込む。

・カムシャフト選択に当たり使用用途で選ぶ。1本はノーマルですが プロフィールは3種類。

@乗用車タイプノーマル A80°尖がり山2mmリフトアップタイプ B76°丸山1.5mmリフトアップタイプ

どうせ組むならハイカムを組みたいが @はサニトラのノーマルより良いがチト中途半端かな とするとAかBになる。

競技的走りをするならBだが 街乗りユースですので フラットトルクでピークエンドでよく回るAを選択。

・勿論 面研、バルブ加工などでカムタイミングが変わるので バルタイを取り直す。

・アルミのオイルパンも付けたかったがオイルストレーナーや最低地上高の兼ね合いもあり やも無く断念。

・フライホイルも当然 軽量化を実施。

・クラッチプレートも新品に交換し プレッシャープレートも強化型を装備。

・クラッチを軽くする為に レリーズの延長も実施。

・ミッションの各部を点検、ベアリングなどを新品に交換。

・タコ足、SUツインキャブを装備し 完成。以前はシングルキャブでしたので実用を考え 乗用車のノーマルを選んだ。

どんなフィーリングになるか楽しみだ、ヘビーチューニングでは無いものの ”通勤快足セット”よりは

良いフィーリングになるようパーツを選んだつもりです。

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