私がXR200Rb購入した当時の保安パーツは販売店が後から取り付けたものです。

その当時の多くはノーマルステーターコイルから配線を分岐して 

6Vバッテリーを装備しているモノが主流でした。
(要はお金と手間をケチった安易な仕様)

毎日乗っていても1週間でバッテリーが上がってしまい エンジン掛かっている時でさえ

アイドリングではウィンカーは点滅しませんでした。

学生の頃でしたので「こんなモン」と思って しょっちゅう充電器に掛けていました。

この京都に来てXRにどっぷり浸かる生活を送るようになり

12Vのバッテリーレスに出来る事が分かりました。


当時の国内のXLは12V電装になりましたがバッテリー付きでした。

当時のバッテリーはシールドバッテリーは無く バッテリー液を入れるタイプで 

ダートを走ると液がこぼれ 車体につくと塗装は剥がれスチールは錆びました。

こんな事で悩まされた経緯がある事と 簡素でトラブルが少ない(ほぼ皆無)電装、

必要最低限の装備なのでそれらの電装やユニットを配すのにスペースに悩む事が無い。

私のXR200Rbはすぐにこの12Vのバッテリーレス仕様に変更しました。

文字通りメンテナンスフリーです。

逆輸入XRにはウィンカーやニュートラル ハイビームのインジケーターはありません、

勿論この時代にはウィンカープッシュキャンセル機能のウィンカースイッチもありません。

無いなら無いで慣れるもので 特段必要も無く、メーター周りは実にすっきり。

この配線にしておけば 後に55Wの独立した電源をヘッドライトにぶっ込む事が出来るコイルが登場、

従来であればウィンカーやストップランプを付けた時のヘッドライトが暗くなる症状は解消され

アイドリングでライト点灯 ウィンカー作動しながら電圧降下の影響が無いのでホーンも鳴る電装になります。

同時にもともと付いていたXL系のウィンカー:四角の大きなタイプを XR純正の小さな丸型で脱着式タイプに変更。

テールランプはノーマルランプでストップのみ点灯が付いていた。

これもXR純正でテール&ストップ ナンバー灯付きのものに入替えた。

そして追加したのはメインキーです。

今でも逆輸入XRを乗っている車両を見るとメインキーが付いていないモノが多いので呆れてしまいます。


ノーマルカバー&ステーターコイル 6V 並列二本型


12V用カバー&ステーターコイル 8素子放射型

※フライホイルも6Vと12Vは異なるので同時に交換必須

また配線は逆輸入XRは全機種共通のこの配線↓

実にシンプル まったく無駄が無いバイクの基本的配線です。


見た目のカバー形状が異なりますが ノーマルに拘るユーザーも居るとは思いますが

 末永く安定した電装の為ならココのカタチには拘る事は無いと思います。

ただ外したノーマルは取っておくべきでしょう。

先日メンテナンスで入ったXR200Rbも↑上記の6V仕様でした。

現実 ここまでしっかりと先を見据えた電装を備えたXRは非常に希少だと思います。

あまり見た事がありません。


=蛇足=

昔 レストア兼修理で入ったXR200Rbにユーザーとの相談でこの配線に変更しました。

その時すでに思うようにパーツが揃わず(生廃)、オーナーさんの情熱もあり
(一生乗って生きます と)

売り物ではない私の“T. collection”パーツをお分けして組み込みました。

車両を引き渡す時に現車を見てフライホイルカバーの形状が違うとクレームを入れられました。

事前に話をしていたのにも関わらず 文句を言われるなんて・・・

そして 2年後にたまたま見てしまったオークションでの販売・・・

「一生乗る」って言ってたやん。

こんな事ならレアなパーツ群 売るんじゃなかったと後悔しました。

それ以降レストアは止めたのです、

まぁ 8割がそんなモンですが・・・

出来ないのではなく やる気が無くなったのです。

綺麗で完品なXR200Rbは自分だけが持っていれば良いと思うようになったのです。

どんどん人としての“器”が小さくなって行く私でした。

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‘83になってU仕様に純正で保安部品が付きました。

流石純正 レーシーな雰囲気を崩さない。

PS.懐かしい純正ミラー、凄く無骨で重く 中速域からは振動で後ろが見えないようなシロモノでした。


同様の電装や保安パーツを装備、自分の200ながらこの画像を見て気が付いた。

リアショックをサブタンク側減衰力調整式のモノに変えていた、忘れていました。

勿論ノーマルショックも残しています。


1981 USのHONDAプロモーションビデオにXR200・250・500Rがあり

200が河川敷を走るシーンがあります。

HONDA初のプロリンクの追従性をアピールするシーン

流石テスト車両 チェーンガイドが市販モノと違うものが付いている。

‘81は樹脂のローラーで「カラカラ」と煩い。

‘82からはスライダー式に変わった、私のはその‘82に変えてある。

今となってはベアリング入りの代替ローラーもあるのでその手もある。

コレもノーマルは残している。

PS.このテスト車両のコピーチェーンガイドを作ってもいいかも。

------------ Bonus -----------

もうひとつの個人的な拘り

XR200Rbのプラグキャップは黒色です。

なんかワンポイト欲しくて同型の純正で赤があるのでソレを付けています。



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