前述の「似て非なるもの」を書いていて そういえば「熱い男」を思い出した。

かつて&今も ウチには「熱い男」は数多く居ますが 別の色を放ったユーザーが居た。

もともとXL250R PARIDAKAマニアが関東に居て 当時委託で売りに出していた走行距離も浅く

綺麗なパリダカを購入希望と言う事だった。

現在もパリダカを持っていて 綺麗なものが出ればグレードアップの為 乗り換えていたようだ。

来店の際にいろいろ話をしていると XL250R PARIDAKA は‘81 XR500Rがパリダカに参戦し

優勝した記念に出されたという事を知らないようだった。

「XRって何ですか?」と言うので  ですわ。

私としては何台も乗り換えるぐらいパリダカが好きであれば“XR”の存在を知らない自体が信じられない事だった。

XLはXRのデフォルメ版で「似て非なるもの」 (前述)

好きであれば“ホンモノ”に憧れるもの ソレを目指すのが当たり前と今も思っている。

人の趣味をあれこれ言う筋合いでは無いが XLで満足しているのが私にとって信じられないのだ。

今手が出せなくても“夢”をいつか具現化する努力はするべき


その時 壁にホンダメモリアルホールに飾ってある写真を貼っていたので見せてあげた。

彼は壁に穴が開くのではないかと思うぐらい 食い入るように見ていた。

そしてかなりのカルチャーショックだったようだ。

ココからが彼の真骨頂

XR500R購入に向けて動き出した。

すぐ探して国内にあるわけも無く USに程度の良さそうな500があった。

この車両を手配し輸入手続へ。

数ヵ月後 レストア・O/H作業及びチューニングの為 着手。

そして出来上がったのがこの↓XR500Rb

行動力あるねぇ〜

以前はこんなユーザーは多かった。

以前200系の苦い経験上 表向きレストア業務はやらないが このユーザーの情熱に答えたかった。


数年後 このユーザーから連絡が入り この500を売りたいと相談が入った。

理由を聞くと 個人で事業を立ち上げるのに どうしても資金が足りないと言う。

背に腹は変えられないというので 泣く泣くの選択だった。

XR500Rへの情熱が薄れたわけでなく

その事業を成功させ お金を儲けて またUSから上物を取り寄せレストアしてもらう 

究極の選択です、と言うので

自分の未来に向けての事業の方が大事なので 快く快諾。

モノが新車のように綺麗な完品だけに 決して安くは無かったが 売りに出したら数時間後に売れた。


あれから何年経つだろう

そしてウチもラスト1年を切った現在 そのオーダーはまだ入っていない。

------------ Separate case -----------

Webにあったこの1枚の画像

自分のガレージに こんな風にXRが置いてあったら幸せだろうなぁ〜

リタイア後が楽しみだ。

------------ Related to the previous -----------

以前にも書いたが ‘81系200を現在持っているユーザーの多くは新品部品があっても決して買おうとしない。

見ている限り ずっと進展は無い。


多くは↑こんな状態のまま 汚ったないモノは持っている意味は無い


ちょっとマシでもこんな感じ 欠品だらけ


いろいろ試行錯誤 努力したのは分かるが もうなにがなんだか分からない。

値打ち無いわぁ〜


=END=