=A-LOOPならぬV-LOOP=


以前からお店に小さな樹脂タンクが余っていた。

コレを何とか使えないだろうか と思っていたが ある日ふと思い付いた。

ウチの試乗車“シュラウド佐西号”に付かないものか と。

以前はA-LOOPを付けていた時期もありました。

A-LOOPはモトクロッサー的なポジションに変更し スリムで車体を左右に振り易く

前後の体重移動もシートがフラットなのでやりやすい。

まさにレーサーポジションがボルトオンで作れる唯一のキットです。

米製には珍しくボルトオンキット

タンク容量は7.5L(予備含む)

現在ネットで画像検索しても ほとんどがウチのもので 多くは出てきません。


一般のユーザーが探しているのはノーマルより容量が大きいタンクでしょうが

私の好みはなるべく軽くスリムな マシンの運動性を優先する方向です。

今度付けようとしているタンクは全容量5L(予備含む)です。

超々スプリントタンクになります。

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まず車体にタンクを載せてみた。

このタンク用のシュラウドは小さかった為 店にあった別のモノを合わせてみた。

車体とのバランスはこちらの方が良さそうだ。


ノーマルシートを合わせるとタンクとの角度が合わない。

この時点で お気軽ボルトオンタンクキットの夢は絶たれた。


A-LOOPのシートを合わせると いい感じ

それとA-LOOPがかっこいいのはシュラウドの開き角度

外に向けて開いているが 決してポジションの邪魔にならない。


このシュラウドもいい感じで外に開いている。


まだ仮付けですが 正面からもいい開き加減。

タンクとのクリアランスも大きく CRF250F同様 エンジンへの風をより多く取り入れらクーリングに寄与するだろう。

ヒューエルコックも大容量タイプが取り付け可能。

もともとのタンク容量が10L ⇒ 5L になるという事は

ガソリンの比重が0.75なので3.75kg重心が軽く低くなる。

コレは より軽快に走るだろう 期待出来そうだ。

乗りかかった船なので 何とか完成に漕ぎ着けたい。(市販は無理だけどね)

MD30に付けられるという事は MYXR400Rにも・・・

“夢”は膨らむねぇ〜

こんな“遊び”やってないと 耐たないのです。

車体を加工する事無く ボルトオンで取り付け出来るように造るので “着せ替え”感覚。

1台で何通りも楽しめるのは いいよね。

------------ After a few days -----------

タンクのレイアウトが大体決まった。

さて ココまで来たら オリジナルのグラフィックを作らなければならなくなってきた。

10人中7人ぐらいが「いいじゃない」と思うようなデザイン・・・

------------ Wait a little time -----------

さあ 結構重要な部分、タンクの固定ステーを製作する。

タンクは燃料が入っている部分なので しっかり固定しなければならない。

ただ まったく違うものをもってきて しっかり固定、更に脱着などの整備性も考えないといけない。

ウチの改造の基本 本体には加工したくない。

なぜならば 破損などが起こった場合 パーツの交換のみで簡単に補修可能にする事と

またいつでもノーマルに戻せるようにしなければならないからだ。

タンクを仮の位置に装着し じっ〜と見ながら考える。

フレーム側 ノーマル位置を利用して 三次元のステーを作る事にした。

原寸をとり型紙を製作、ジュラを切り出して試作パーツを作り取り付け。

数度修正を繰り返し やっと正規のステーが出来た。

画像は仮組みですが

振動を逃がす為にラバーを介し コンパクトなステーが出来上がった。

次はシートだ。

画像のものと異なり 痛んだA-LOOPシートがあるので それを使う事にした。

------------ Wait a little time -----------

タンクを本格的に固定する為 備品を入替えながら取り付けが完了した。

本番のA-LOOPシートはウレタンやレザーを張り替えるのに下請けさんに出すとして

仮にですが上映像↑のシートを取り付け 一応完成した。

現在の“シュラウド佐西号”はセル機能一式を排除 ⇒ 5.5kg軽量(バッテリー含む)

マフラーをPowerd Muffler に換装 ⇒ ≒3kg軽量

備品)アンダーパイプガード ⇒ XRアルミに変更

6o・8mm軽量スチールボルト  ⇒ 全交換(エンジン含む)

デルタプロリンクにより スィングアームが大幅に軽量化

etc...

そしてトドメが

タンク変更 ⇒ 3.75kg軽量

これでかなり軽快さが際立つ筈

“XR”の名に恥じない性能は約束された。


量産出来ないのが残念ですが 自分の創意工夫でオリジナルバイクを楽しんでください。

V-LOOP


=END=