電話で問い合わせがあった。
知らないボーリング屋さんからだった。
お客さんのXLR250R(MD22)のプラグ口修正をやったところ
角度を間違えて再生したと言う。そのことによりプラグレンチが入らず絞められないらしい。
おそらくXLR系で良くあるプラグ口からEXにかけてのクラックだと思います。
アルゴンで肉を盛り タップを立て直したのだと思う。
結局そのヘッドを弁償する事となり オークションで探しとところ エンジンASSYしかなく
それも‘85のRF(黒エンジン)に目をつけたと言う。
そのヘッドがXLRに合うかどうかの問い合わせだった。
取り付けに際してはボルトオンで付くが・・・
「そのエンジンいくらするんですか?」と聞くと 4.5万だそうで。
ちなみにウチに“断捨離パーツ”でXLRエンジンASSY4.8万でありますよ と言うと
すぐネットで検索して見てもらった。
でも消費税が入るとそれよりも高くなる。
また同じく“断捨離パーツ”でME06系のヘッドでポート研磨済みのヘッドもある。
これも同金額だ。
オークションのを買っても中身が分からないし 出元が分かっている方が安心出来る とボーリング屋さん。
エンジンASSYを買ってヘッドを外したとしても 残りはパーツ取りとして使える とも言う。
ポーティング済みのヘッドは お客さんが自分でやると言っているらしい。
久々に聞いた、昔チューニングの際 ポーティングしないの?と聞くと 「自分でやっています」と
良く言われたものでした。
そのヘッドを見るとほとんどは表面を磨いたものだった。
コレがポーティング??? ちゃんちゃらおかしい
ここだけの話ですが 600のシングルレースのサポートをやっている時
有名老舗のロードレース屋さんのヘッドや 朝研のヘッドを見た。
ひどいものだった。
コレで金取れるなら 楽な商売だ。
本来は低中速のトルクが太り 高回転までの吹き上がりが速くなるのがポーティングです。
勿論 体感出来るものです。
多くはやっているかやっていないか分からないものが主流。
ひどいところはサスで有名なショップでエンジンチューニングしたと言うバイクが入ってきた事がある。
そのメニューの中にポーティングもやってもらったと言う。
エンジンを開けてみると 何もしていなかった、金だけ取られたパターン。
あの有名なショップが・・・
またHRCショップから ポーティングの依頼を受けた事もある。
もう自分のしかやる事も無くなったが まともなポーティングはまずお目にかかった事がないのです。
いろいろ書きましたが 長くやっているといろいろありますよね〜
話を戻すと お客さんと相談して連絡します とのことで電話を切った。
あとでひとつ言うのを忘れていた事があった。
RFの年式は鋳型の釜圧が弱く 数度開けたり閉めたりするだけでネジが良くボケるのだ。
要は柔らかくもろいのです。
あれから数日経ちますが 電話はありません。
「明暗」で書いたあのパターンです。
選択したものが吉と出るか凶と出るか
なんだかなぁ〜
------------ After
a few days -----------
忘れていた頃 ボーリング屋さんから連絡が入りお客さんとの相談の結果
ME06系ポーティング済みの中古ヘッドに決まった。
私的にはこのヘッドを迷わず選びますが ユーザー的にはまずコレは選ばないだろうな と思っていた。
エンジンASSYとヘッドが同金額・・・
ユーザーさんなのかボーリング屋さんの選択なのか クレバーな選択をされたと思います。
流石です。
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