このHPを見ていたこのエンジンのユーザーさんから依頼があり
Lクランクケースを新品のME08ケースに入替える事になった。
イチからやり直しで 「阿修羅男爵」仕様です。
ニュートラルスイッチの加工をやり直し ドレン、スイッチ、ギアシフトリターンSPストッパーを移植
また
赤○
スターターアイドルギアのベアリングが付いていないので取り付け。
詳しくは書けませんが 先回同様ブリーザー口の増設も行った。
ME08 Lケースにベアリングを圧入
ME08 Lケースにベアリングを圧入
クランクセンター出ししたクランクとバランサーをLケースに挿入
クランクとバランサータイミング合わせもメニューに入っているので修正し圧入。
クランクを入れる時に少しでも衝撃を与えるとセンターがずれるほどシビアな部分。
無事挿入する事が出来た。
ココで気が付いて良かったが ME08ケースにはセルを固定する穴が加工されていない、
それもセルの穴が“斜”が掛かっているのが厄介な加工なのです。
ケースを合わせた後では加工し難い、気が付いて良かった。
穴のセンターが狂って加工してしまうとセルの取り付けが出来ないので 慎重には慎重を。
ドレン移植 しっかりと絞め込んでおかないと・・・ あとでえらい事になる。
続いてME08のクロスミッションを挿入
シフター、ドラム、フォークを設置
いよいよME08 Rケースを合わせますが オイル漏れ防止に耐圧性の高い液体ガスケットを塗付
すべて設置を終えたME08 Lケースにもシーラーを塗付
クランクセンター出ししたクランクをRケースに合わせる時 挿入時から抵抗無くケースが入っていく。
センターだしが狂っていない事を意味する証明なのです。
センターだしを行ってない場合 Lケースは多少個体差はありますが力技でグイグイやら無いと入っていかないのです。
クランクの刻印(合わせマーク)を分かり易く印を付けておきます。
いっぱんのユーザーさんにはココまでやりませんが 内部の6oボルトも軽量ネジに入替えておきます。
クランクの延長上のパーツ 強化カムチェーン、テンショナー、クラッチハウジングブッシュ、
キックアイドルギア、シフトドラムストッパーを設置
シフトカムには強化型 そして固定に6o軽量スチールボルトを使います。
通常ココまではやらないのですが・・・
オイルポンプをオーバーホール
トロコイドにヘタりが無いか確認、幸いすごく綺麗なのでそのまま使用、
このユーザーさんは新品も持っているので それは予備に置いておく事にする。
またオイルポンプを組む時に収まる位置を出す為に回して“馴染み”を出し 軽く回る位置で固定。
ココも通常やら無い部分ですが(やるのは田口仕様) オイルポンプの取り付けボルトも6o軽量スチールボルトに入替え。
ストレーナーも綺麗に掃除して取り付け
セルとキック併用なのでキックパーツを移植
ストッパー取り付けボルトも6o軽量スチールボルトに変更
キックシャフト一式取り付け
MD30のノーマルクラッチスプリングはレートが低いので 高いものに入替え
クラッチディスクはFCCクラッチディスク
FCC素材は高温に強く空き難い特性で純正レベルでも最近は採用されています。
本来ならばGHA加工アルミクラッチプレートを入れたいところですが
GHA自体が廃業した為 少し前に絶版となってしまいました。
このプレートは優れモノで一度入れておけば「半永久」的に使えます 要はヘタらないのです。
クラッチミートの食い付きが良く押し出しが非常にシャープで強くなります。
重量はスチールの1/3でフライホイル超軽量加工に匹敵
1枚当たり0.1mm厚いので組んだ状態ではクラッチスプリングを圧縮するので
ノーマルスプリングでもレートを上げられるメリットがあるのです。
また前述のようにクラッチの断続がはっきりするのです。
ただ今はもう無いので組めませんが・・・
クラッチハウジング・クラッチディスク&プレート スプリングを組み込み
MD30やME08が難儀なのは
赤○
のクラッチリフター
取り付け時に軽く回るよう しっかりセンター出しを行ってプレートを固定しないと
クラッチが異常に重くなりベアリングを痛めるのです。
クラッチカバーを取り付けるためにガスケットを合わせますが ウチの場合紙ガスケットには
グリスを塗付する事が多いです、機密性を上げる事も出来るし 張り付き難くなるからです。
クラッチカバー取り付け後 オイルフィルターを新品に入替え
続いてフライホイル側の組み付け
セルアイドルギアのベアリングを入れて セルギアを組み付け
フライホイル超軽量加工&ノンリミッター用のパルス進角加工を施し
フライホイルを取り付け
ガスケットはクラッチ側と同様
フライホイル側組みつけ完了
クランクの組み付け状態の最終確認
それぞれのセンターや動きが軽いかどうかを確認します。
クランクケースやクラッチカバー フライホイルカバーの取り付けボルトはすべて6o軽量スチールボルトに
変更しますが ひとまずはノーマルボルトで組み上げて トルクが定着した後に
本来の6o軽量スチールボルトに入替えます。
“馴染み”“増し締め”を兼ねて この手法をとっています。
コレで腰下が完成です。
今年はココまでです。
年明け腰上に取り掛かりますので 乞うご期待!
P - 3 に続く