確か“ご存知ですか”で書いたと思いますがMD30の新車にはスィングアームのシャフトにグリスが
塗られておらず 放置しておくとスィングアームのカラーとシャフトが錆び付き外れなくなる為
一度はグリスアップして下さいと告知したと思います。過去4度ほど錆び付いていた事例があって
シャフトをハンマーで叩いたぐらいでは抜けない、そのいずれのシャフトも中空タイプで8mmタップを
立てれたのでベアリングプーラーを対面側に設置出来た為 叩きと引き抜きの両面で抜く事が出来た。
しかし 中空でないシャフトの場合は厄介な事になるぞ と 思っていたらこの度それが出てきた。
昨年12月中旬から時間を掛けてダブルハンマーで試みたが一向に抜ける気配が無い。
シャフトを直接叩くと先端が潰れて余計抜け難くなるので 2mmほど緩め19mmのBOXをあてがい
ダブルハンマーで打ち抜くのです。
しばらくすると打音が鈍くなったので「緩んだ!」と一瞬喜んだがフランジナットのネジ山が舐めていた。
新品ナットですでに2ヶ浪費。対面にベアリングプーラーが付けられれば事態は進展するに違いないが
スィングアームシャフトは結構硬く ドリルが立ち難い、万が一折れ込んだら終わりだ。
慎重に作業開始 何とか8mmタップが立てられた。
これで外れる と 作業開始、しかしプラス新品ナット×2ヶダメにしたが一向に進展せず。
あの硬いBOXが変形してきた。
気が付けばハンマーの頭も潰れてきた。
隙間にオイルを注入し浸透させているものの今現在(1/17)まったく進展なし。
あとフレームとスィングアームのみにしてプレス機に掛ける方法があるが費用に制限があるのと
フレームを歪ませる可能性もある。またプーラー側から1/3までドリルでシャフトと同径まで切削して
叩き出す手が残っているがコレには費用が掛かるので最悪の場合に取っておく。
しばらくはダブルハンマーとベアリングプーラーで地道にこの作業を続けるしかないが
先は遠そうだ、このシャフトが抜けないと一生エンジンを下ろす事が出来ないMD30になる。
まだグリスアップしていない方 早速実施して下さい。
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