下項↓でバルブスプリングにどれを選択すればよいか悩んだところ

シングルスプリングで充分いける目安がたった。

コレで行こうと思ったところ 比較したCRF450Rのインレットバルブ(チタン)の

重量が気になった。重量を測るためだけにバルブを取ってみた。
※取っても使えるわけではなく ただの比較したいだけに¥7.000強ドブに捨てるのです。
ウチは今までこうやってデータを取ってきました、別に量産するわけでもないのに・・・
ただどうせ作るなら他を寄せ付けない優れたモノを作りたいのです。

今度使うチタンバルブ26.0g CRF450R:24.7g

かなり近い重量であった。

と言う事はCRF450Rのノーマルスプリングが使えないものだろうか?

ちなみにバルブの首径を比較すると同じであった。

同時にスプリングも取っていたので自由長を比較するとほぼ同寸、

ただ内径が小さくて強化バルブスプリング用のチタンリテーナーが合わない。

XR400RのコッターピンをCRF450Rのバルブに合わせてみるとドンピシャ

と言う事はCRF450Rの純正リテーナーも使える可能性が高いので グラム数が気になる。

使えるのであればスプリング・コッターピン・リテーナーすべてCRF450Rを移植出来れば

安全マージンが上がる。実際15.000rpm回るエンジンなので。

即 注文してみた。

結果は後日

To be continued.

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大体のレイアウトは出来たものの バルブスプリング周りで悩んでいます。

私の好きなL型エンジン

ノーマルバルブはスチール バルブスプリングはダブルです。

このL型エンジン用にチタンバルブが社外メーカーから出ています。

バルブが軽い分 スプリングのレートを落とせる訳ですが
このL型エンジン用はスプリングがシングルで柔らかいレートがセットされています。

そして待望のアルミリテーナー(ハードアルマイト)が出てきました。

重量を測ってみると

チタン4.5gに対し 5.4gと重かった。

スプリングとの組み合わせ

チタンリテーナー+強化スプリング(アウターのみ)⇔↑ 〃 +ノーマルスプリング(アウターのみ)

結果 チタンリテーナー&強化スプリング(アウターのみ)に落ち着きそうですが

シングルスプリングは高回転になると固有振動が起こり サージングが起こります。

今の私のXR400Rは12.000rpm以上は回りますので ソレを妨げたくない。

であれば強化スプリングアウターに柔らかいインナースプリングを入れる、 

であればノーマルスプリング(ダブル)で良いのではないかとも思う。

ただしノーマルスプリングの場合チタンリテーナーは付けられない

やってみなければ分かりませんが・・・ まだ決めあぐねています。

悩ましい。

------------ Then -----------

しかしよくよく考えてみるとレーサーのCRF-Rのインレットバルブはチタン

CRF250Rは15.000rpm近く回る、果たしてその構造は

エキゾーストはスチールでもシングルスプリング インもシングル

であればチタンリテーナー&強化バルブスプリング(アウターのみ)でもいける可能性が

かなり高くなった、コレで行くことにする。

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ヴァイタル最期の宿題 XR400Rのチタンバルブの実用化

かねてからの懸案事項? XR400R最後の“宿題”

今の仕様でももう充分な性能が引き出せてはいるのですが
(実例:XR650Rの”通勤快足”仕様よりも加速は速いです)

“地上最強のXR400R”として まだひとつ宿題が残っています。

だいぶ前に告知はしましたが いろいろありまして頓挫していました。


事の始まりは4サイクルモトクロス参戦時期 

バランサーを抜きクランク単品でバランス取りをしたり 

700gのインナーローター仕様だったり

様々な事を試してきました。

そのひとつにスチールバルブをチタンバルブに変更する事でした。

チタンの軽さは同じ体積で比較するならスチールの2/3 (アルミは1/3)、

なので 補助的な役割でバルブをチタンに変えても極端な効果は無いと思っていました。

しかし モノは試しと一度組む機会がありました。

エンジン始動後 軽くブリッピング

すると なっ なっ ナンなんだ このレスポンス

ツキを良くするものを多く組んだり加工しているのは皆さんご存知の通り、

いつものPJキャブにハイスロ

早く開け過ぎて“ボコつく”ようなアクセルワークは身に染みてやることはない。

それにしてもCRF-Rに近いアクセルレスポンス。

意図的に何処までやればボコつくのか 早め早めに開けてもアクセルについて来る。

なるほど コレだけの効果が見込めるのであればメーカーは力を入れるのも良く分かる。

しかしRFVCエンジンにそのままチタンバルブを組んで走ると

30分耐たず壊れる事が判明!

15分ほどエンジンを掛けた後 バラして見たところロッカーアームがバルブを

押す部分が潰れかけていた、RFVCエンジンの構造上そのまま組む事は無理。

効果を目の当たりにして断念せざるを得なかった経緯があるのです。

しかし諦めきれず 

どうすれば通常通り実用化できるかネチネチと考えていた。

ある手法に加工できればうまくいくはずだと思いついた。

それには腕の良い業者さんに加工を委ねなければなりません。

その業者さんに現物を見せ このように加工が出来るかどうか見てもらった。

以前似たような加工をお願いして出来ている実績があるのです。

しかしそこの大将も私と同じ結構なジジィなので 以前どうやったかを覚えてないという。

とりあえず依頼を出す事にしました。


前もって言っておきますがコレが成功したとしても販売は考えておりません。

私に残された大きな宿題なので なんとしても「使い物になるようやってみたい」だけなのです。

ただの“意地”

=重量比較=


インレットバルブ 左:ノーマル 43.8g  右:チタンバルブ 26.0g 40%も軽い


エキゾーストバルブ 左:ノーマル 39.8g  右:チタンバルブ 23.9g コレも40%軽い


=取り付け例=

左列:チタンバルブ       右列:純正スチールバルブ

バルブが軽くなる事により バルブスプリングもレートを下げる事が出来る。

ME08(MD30共通)はバルブの首を細く軽量化した事により バルブスプリングの線径を小さく

リテーナーも小型化された。

バルブ稼動のフリクション軽減も加わり バルブの追従性が飛躍的に良くなる。


このチタンバルブに組み合わせるバルブスプリングの選定

=案=

1.)400ノーマルスプリング + チタンリテーナー

2.)400ノーマルスプリング&ノーマルリテーナー(スチール)

3.)小型スプリング&小型リテーナー(スチール)

※強化バルブスプリングの採用は有り得ない。


まずリテーナーはチタンリテーナーが魅力的


チタンリテーナー:4.5g


400ノーマルリテーナー:8.6g              小型リテーナー:7.7g


スプリングは強化ダブルスプリングのインナーレス(シングルスプリング)を考えましたが

この場合高回転で「共振」が発生し回転の妨げに成りかねない。

XR400RはベースがレーサーでもC.D.Iにリミッターが組み込まれています。

それも8.000rpm台

この400Rのエンジンはリミッターやオートデコンプが無ければ

ノーマルで10.000rpmは楽に回る素性のエンジンです。

勿論 私のXR400Rはリミッター解除もしていますし HOTCAMなのでオートデコンプ機能はありません。

チタンバルブの効果が出れば12.000rpmはいけるはずです。
(250ベースでは13.700rpmまで回る実績があります)


1.)チタンリテーナーは外品の400用を流用しようと思いますがノーマルスプリングのインナー側の線形が合わない。


削り込みの方法もありますが強度に不安アリ
インナースプリングを合う線形のものを純正の中から探したが柔らか過ぎて没。

また強化スプリングのインナーのみ使おうと組み合わせたら ノーマルスプリングアウターの巻き方向と
強化スプリングのインナーの巻き方向が同じであった為 共振の恐れアリ 没。


右:小型スプリング&リテーナーも魅力的ですが400より線形が細く

ヘッド側の溝に合わない。


このパーツをベースに轢くと収まりますが スプリングの取り付け自由長が短くなる。


稼動部分の重量比較


ノーマルスプリング&ノーマルリテーナー重量


ノーマルスプリング&小型リテーナー重量


小型スプリング&小型リテーナー重量


=方向性=

ノーマルスプリング&チタンリテーナーの組み合わせが一番理想的ですが

既存のリテーナーが合わない為 ノーマルスプリング&ノーマルリテーナーが

一番信頼性が高い。

バルブの重量が40%軽いだけでも充分な効果が見込まれる。

ノーマルスプリングレートでも充分な強化にあたる事から暫定でこの仕様で行く。



バルブヘッドに取り付けるキャップ 0.9g弱/ヶ


↑:構成図


取り付け状態


RFVCエンジンのサブロッカーとバルブの間にキャップが入る。

アジャストスクリュがその肉厚分上に飛び出てくるのでタペットキャップへの干渉が怖い
短いモノを探してみた。

該当全5種類あったが1本はノーマルより長く 4本は同じ寸法であった。

アジャストスクリュは諦めてキャップの肉厚が2mmあったので

加工が難しいが半分に削り加工を施した。

1mmであれば許容範囲内

ココまで来ればバルブ周りはひとまず完成。

以上のようにパーツ一つ一つ組む為に紆余曲折あってすんなりとは行かないのが

お分かり頂けただろうか。

ウチの商品は大体このようないろんな試しをし散財をして 一番良いものを選んでいるのです。

一長一短にいかない事が多いのです。


あとはヘッドポーティング ショートインマニの製作に入る。


To be continued.


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