この“CRF250F”は過去に無いコンセプトを携えて出てきた以上
それを活かしどのように性能アップさせていくか
今どんな事を考えているかをココに書いていこうと思う。

=軽量化=

近年の国内オフロードバイクに致命的に足らないものは本来あるべき筈の“軽さ”。

反し実際は車重はべらぼうに増え 排ガスの関係で出力大幅ダウン。

モトクロッサーでさえ いつのまにか出力表示が無くなった。

折角このCRF250Fは軽量・コンパクトなカタチで出て来た武器の要素のひとつを活かさない手は無い。

従来(1995代)の国内モデルよりもこのブラジル産は軽量化されたパーツが少ない。

リアスプロケットに至ってはスチールの50Tと激重っ。

高価なパーツ(チタン・アルミ材)を駆使して軽量化を行うのではなく 純正レベルのパーツを流用し軽量していく。

初歩的にボルトオンで入替えるだけのパートが主力で紹介。

純正ボルトなら8mmフランジボルト1本当たりで二百円代とリーズナブル。


現状のモトクロッサーを見てみよう。


2020 CRF250R 108kg
(メーカー公表値)


CRF250RX(エンデューロ) 111kg
(メーカー公表値)

レーサーは市販とはいえ細部にわたって軽量化にはかなりの配慮がなされているがこの重量。



CRF250Rのストリップ


CRF250Fのストリップ


2スト時代ではCR125Rで88kgだった、そのクラスに取って代わったのがCRF250R。

やはり4ストに変わると構造上重くなってしまうのは仕方ないのか。

対し CRF250F 114kg RXと3kg差と近い数値。

空冷と言うのも寄与している。

CRF250Fはブラジル生産で国産ほどパーツの軽量化に配慮がなされていないのが悲しい。

しかし遣り甲斐はある。


↑:CRF250Fは唯一軽量ボルトが使われているのが三つ又の取り付けボルト4本のみ。

だから普通に軽量ボルトに入替えだけで軽量化が簡単に可能になる。


6・8・10mmのボルト&ナットを比較してみよう。(左:ノーマル 右:軽量ボルト)


6mm


8mm


10mm


10mmフランジナット

量産純正パーツだけに値段も安価。


最近のオフロード車の中ではセル付で114kgは驚異的軽さ。

まず入替えだけで軽量化出来る事をやってみよう。

エンジン周りは除いては6mm は8と10mm は10mmナット


数は多そうで意外と少ない。

------------ Related to the previous -----------

次に各パートに入ってみよう。

前述にも書いたが真っ先に目に付いたのがスィングアームシャフト。

“無垢”は許せない。


また前述でも書いたがノーマルリアスプロケットは520サイズの50Tでスチール製

コレが大きいだけに激重っ、アルミ製に変更で1/3の重量に。

車重全体を軽量化するのも含め バネ下荷重の軽減も効率が上がる。


To be continued.

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もう一つ残されている課題がある。

ソレはマフラーです。

‘96以降輸出向け純正マフラーは従来には無かったメガホン構造で

テールエンドのストレーナーで排圧を掛けるものに変わった。

従来よりシングルエンジンの出力を最大限に引き出すマフラー構造はメガホンです。

4ストレーサーのように超ショートストロークエンジンの場合 排気の脈動は周期が短いので

ストレート構造でも問題ない。

しかしショートストロークとはいえスクエアーに近いボアストロークとなると脈動波は大きくなる。

この脈動を抑え流速を均一にする役目がメガホン構造がベストです。(遮蔽板が無いので排気抵抗が無い)


当初ヴァイタルオリジナルのPowerd Muffler Mk.Wをベースにワンオフ修正して取り付ける予定でした。

Powerd Muffler は純粋なメガホン構造なので。重量:1.5kg


そこで思い出したのがWBメガアロイエキゾーストシステムの3inch(すでに生廃)を持っていたことを。

WBメガアロイエキゾーストシステム4inchはME06時代好んで使っていて

マフラー交換のみで通勤快足を施したかのようなフィーリングに変わる優れたマフラーでした。

しかし音量規制が始まるとともに消えていったのが現実でした(爆音)。

このWBメガアロイエキゾーストシステム3inchはCRF250Fの純正マフラーの寸法とすごく酷似しているのです。

このマフラーは製作実現出来なかった 今となっては幻の“RVF250R MkW”に

ツインエキゾーストとして取り付ける予定でした。

テールエンドにはワンオフで削り出したオープンエンドを溶接しています。

WBメガアロイ3inch用には4inchのようなオープンエンドは無かった。

4inchにエンドの角度がどう影響するかを試した時 この角度が一番吹き上がりが良いデータを得た。

そのデータをもとに3inch用を削り出し製作したものです。

このWBマフラーをCRF250Fに試してみたくなったのです。

ただ音が煩いだろうな。

しかしこればかりは試してみなければ話は始まらない。

CRF250Fのノーマルマフラーが2.2kgと純正レベルではかなり軽い方です。

WBメガアロイ3inchは重量:0.7kg(実測)と激軽。

試作はいずれ・・・

To be continued.

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空冷ながらCRF-Rルックなスタイリングがレーシーな雰囲気を醸し出している。

以前XRにA−LOOPキットを装着していた。

CRF250FはもともとA−LOOPが付いているような仕様ですが

カッコ的にもう少しシュラウドが外に張った方が良いのではないかと。


A−LOOP


CRF250F

A−LOOPほどの角度があってもライディングには邪魔にならない。

CRF250Fはちょっとオトナシイかな。

今 オーバーシュラウドを考えている。

To be continued.

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現在フロントフォークには正立Ф41カートリッヂ方式のものに変えた。

倒立フォークはどう考えてもこの車体にはオーバークォリティではないかと考える。

全長、重量を考慮して。

変更した今のフォークでも充分バランスは取れていて申し分ないが 欲は出てくるもの。

最終は正立Ф43カートリッヂ方式を考えている。


To be continued.


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