車両が入荷して一通り各部チェックや走行・仕様変更・改良改善など行っているウチにある事に気が付いた。
もう知らない世代のユーザー層がほとんだと思いますが
1986年から当店が開発していったRVF
2ストモトクロッサーCR125R車体にXR250エンジンを搭載したレーサーです。
当時モトクロッサー125と250では車隔の大きさが大きく異なった。
言うまでもありませんが125は小振り 250は結構大柄な車体が普通でした。
モトクロッサー250にXR250エンジンを載せる事はスペースが大きい為比較的楽な作業です。
我がRVFが世に知れ渡った頃 あちこちで似たようなバイクを見ました。
しかしすべて250車体に載せたものでした。
それでは意味が有りません、小振りな車体に確実な足回り、軽量である事
要は振り回せ痒いところに手が届くような感覚ものでなければ意味が無かったのです。
しかしも125車体にXR250エンジンを載せるのはスペースが足りないので至難の業です。
そして最大のライバルはモトクロッサー2スト250cc(当時は車重100kg前後 出力50PS)を
負かさなければならないというのがコンセプトでした。
MkTを製作 1年半試行錯誤で性能を高め改良に改良を加え 完成の域に達すれば
次の構想 MkUに車体を移行
そして最終型MkVまで製作いたしました。
成果は想定以上の好成績を残し このシリーズは終わりました。
(MkT〜Vすべてオープンクラスデビューウィン)
詳しくはRVFのコーナーへ
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CRF250Fを見ているとRVFのコンセプトと尽く重なるのです。
MD30より小振りな車体 軽さ フロントよりの重心位置(プラス低重心) 前後バランスなどなど。
ポジションはまるでモトクロッサー:細くてライディングポジションの深さ
要はRVFの量産タイプが出て来たという感じ。
勿論 プレイバイク(競技を含め)をかなり強く意識したつくりです。
それもレイアウトを良く考えている事。
ホイルベースMD30が1.425mのところCRF250Fは1.420m
250Fの方が若干短いにも拘らずスィングアーム長は250Fの方が長い設定。
MD30後期型は前期型に比べスィングアーム長を2cm延ばしている。
そのMD30後期型:52.5cm に対し 250F:56cm
(スィングアームシャフトからリアアクスルまで)
コレがどのようなメリットがあるか言わずとも分るでしょう。
リアホイルの横の動き(滑りや挙動)が穏やかになる特性がある。
最低地上高MD30が0.285mに対し250Fは0.286m
キャスター角は若干250Fの方が立ち気味。
これらを見ても通常市販トレール車と異なるのが分ると思います。
良い意味で“エラいモン”を出してきよりましたわ ブラジルホンダ。
最新のシステムだからこそ言える事ですが ある意味「厄介なマシン」が出てきたなと言う感じ。
乗り手を試しよる 凡人かそうでないかを。
今までのXRを含めそんな性格を持ったマシンは出てきていなかった。
ノーマルレベルであなたの乗り方次第で“ゴク普通のバイク”に成り下がるか
サラブレッドに変身するかはオーナーさん次第です。
喜ぶべき新しい時代がやってきた。
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↑上記にCRF250FのコンセプトはRVFに重なる事は述べましたが
と 言う事はRVSにも酷似するという事です。
RVFでエンデューロレース界を引っ掻き回したので規制が掛かりレーサーフレームが禁止となった。
RVFはあまりに都合が良いマシンだっただけにXRフレームに同じディメンションを移植するには
苦労したがスーパーデルタプロリンクが熟成した結果 引けを取らないスペックにまで完成。
↑:コレはナンバー付きRVS400Rモタード仕様です。
スリムなポジションは米国製A−LOOPキットでスプリントマシン化が可能に。
モトクロッサーに引けを取らない性能を高めてゆくとウチの手法ではRVS‐R INTERCEPTER TYPE-Rとなる。
そこで今になってポンと出て来たのがウチが追い求めてきた理想形のコピー CRF250Fであった。
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