フェアレディ Z432(R)
モデル名:Z432のZはアルファベット最後の文字
スポーツカーとして最終決定版という意味を表し 数字は各シリンダー
“4”バルブ “3”キャブレター装備 カムシャフト“2”本のDOHC方式を表現するものだと言う。
エンジンはR380搭載のGR−8型をベースに生まれたS20型エンジンであることは余りにも有名。
GR−8型はカムシャフト駆動はギア・トレインだが S20型エンジンはタイミングチェーンという
違いはあるがレーシングエンジンの血統は争えない。
スペック的には ボア:82mm×ストローク:62.8mmで1.989ccの総排気量。
これに圧縮比9.5(ハイオク仕様)とソレックス40PHHキャブの3連、フルトラ・イグナイターの
コンビによって160PS/7.000rpm 18.0kg-m/5.600rpmのパワーを発揮。
Z432の車輌重量:1.040kgに対するウェイト/パワー比率は
わずか6.5kg/PSに過ぎず この数字は当然高度の性能ポテンシャルを約束する。
最高速度:210km/h 0→400m:15.5秒 0→100m/h:8.2秒 と速いデータを保証している。
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Z432R (1969〜1970初頭)
Z432R構想
第1世代のスカイラインGT-Rと同じ2g直6DOHCのS20型エンジンを搭載したS30型
フェアレディZの高性能モデルとしてラインナップされたZ432。
そのZ432をベースにレース参戦用のベースモデルとして極少数(30〜50台:詳細不明)
製造されたのがZ432Rである。
ベースとなったZ432から実100kg以上もの軽量化が施されているのが特徴で
ボンネットにはFRP ボディ外板にはS30Zの標準車よりも0.2mm薄い0.6mm鋼板が用いられたほか
サイド&リアウインドウも軽量なアクリル製、なお燃料タンクは耐久レースへの参戦を想定し
100g(標準は60g)の専用部品が装備された。
エンジンは基本的にはZ432と共通だが レースベースとしてチューニングを施す事が
前提とされた為エアクリーナーBOXは取り外されており キャブレターのファンネルは剥き出しにされている。
内装も簡素化されラジオやヒーターといった装備品は一切省かれているほか
シートもリクライニング機構が無いフルバケットが装備されている。
ロールバーを装備すれば即レース参戦可能というスパルタンな仕様。
ボディカラー:日産グランプリオレンジのみ
※レース仕様の為登録不可
=レース活動=
240ZG用のオーバーフェンダーは上映像↑のような形状をしているが
Z432Rは下映像↓のような形状で異なる。
しかしS30系でもコレを装着しているZは見た事が無い、もし居られるなら敬意を表します。
またレア中のレア品 マグホイル
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