あいにくの雨の中でのレース。
コースはほとんど水浸しだが それでも雨がいくぶん小ぶりになった午後1時45分にスタートを切った。
焦点は今年の海外遠征計画を中止して国内レースに専念する事になった東洋工業のファクトリー・ドライバー、
26片山義美カペラ・ロータリーと武智俊憲の殴り込み。
マシンはレース初登場のカペラ・ロータリーだ。サイドポートの573cc×2ローター・エンジンは約230PSと言われ
富士の6kmコースで“2分を切った”と言うウワサがしきり。
これに対するは ニッサン・ファクトリーの17高橋国光と16黒沢元治のあやつるスカイラインHT・GT-R。
こちらもルーカス製フューエルインジェクションをつけて230PS以上と見られており
まさにがっぷり四つに組んだ戦いが予想された。
しかし このうち武智のカペラ・ロータリーがマシントラブルで決勝には姿を見せず 興味はやや薄れてしまった感じ。
それでも26片山の走り方が大いに注目されたが レースはいつもと変わらず ニッサン2車のブッチギリ。
テール・トゥー・ノーズの状態で抜きつ抜かれつの白熱戦を演じた末 17黒沢元治、16高橋国光の順でゴールイン。
26片山は3位に甘んじた。彼の話では まだ足回りのセッティングが完全でなく 実力を発揮するのはこれから・・・
と言う事だから 次のチャンスが大いに期待される。