リアのウィングについては別項で詳細に述べました。

フロントスポイラーの投入は所謂スカイライン50勝の中でも終盤に装備された。

リアウィングに関しては詳細な記述が残っているが フロントスポイラーに関してはほとんど資料が出てこない。


他の機種のエアロがどこまで研究開発されたものかは分かりませんが

ワークスGT-Rの前後スポイラー&ウィングは“お飾り”ではなく 最大限効果を狙って

製作された事が分かる。

取り付けにあたっても指定の場所に正確に付けなければ効果的ではない事も分かる。


ワークスGT-Rのフロントスポイラー開発は比較的遅かった。

1971 5月 日本GP以降 強いアンダーステアが問題となり

サーキットでのタイムも伸び悩んでいた。

対策としてフロントスポイラーが提案された。

以下 青地康雄氏著書より





同年 10月10日富士マスターズ250kmレースでワークス初装着

高橋国光選手が2分01秒62をマーク

このレース 通算49勝目

=メーカーの解説=

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↑上記のようにフロントスポイラーは安易に製作されたものではなく 繰り返し臨床実験を繰り返し

一番効果がある大きさと角度が算出された。

発案から実用まで5ヶ月を要している。

そのスポイラーを忠実に再現して近いと言われるのがプロテックさんのオリジナルスポイラー



某G誌より

この雑誌も分かってて書いているのか 無知なのかは分からないが「最近のチンスポ」と書いているモノは

まったくのパッチモン

実に恥ずかしい典型です。

------------ Related to the previous -----------

当時のワークスGT-Rのパーツを引き継ぐ唯一のマシン

正谷栄邦号

正谷号はセミワークスだが ワークス撤退後セミワークス軍に後を託す為

ワークス専用パーツはセミワークスのGT-Rに供給され 以降のレースに参加していた。



本当のワークスレプリカ

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リアウィングは研究された効果がある角度にする為にメーカーの取り付けマニュアルがあるが

フロントスポイラーについては純正品番・取り付けマニュアルを未だ見た事がない。

しかし青地さんの回顧録にもあったように効果がある角度がある。

当時のワークスGT-Rからその角度を割り出してみた。

そして取り付け位置、取り付けボルトの数も分かる。

テキトーにつけるのであればただの「飾り」

意味のあるものだけにココは拘る部分ではないだろうか。

------------ Bonus -----------

当時のワークスGT-Rは1台も残っておらず(表に出てきてないだけかも) 参考に出来るのが正谷号

そして渡邉号が浮かぶ

その渡邉号は雑誌などで詳しく記載がされている。

この渡邉GT-Rは純正フロントスポイラーなのだろうか?




スポイラー裏側の形状が異なるが サイドの取り付け穴の位置がワークスと同じ
どうもホンモノっぽい。





=END=