映画『ヘアピン・サーカス』の劇中車
一見 板っ羽根タイプのリアスポイラーとクォーターウィンドウのルーバーを装着した程度のカスタムに見えますが、よく見ると給油口は右側に移設され、キャビン内はシート後ろに隔壁が設けられてラゲッジスペース(の燃料タンク?)と隔離されて、さらにロールケージも装着されています。
実は元々は1967年の鈴鹿1000kmレースに出場したレースカーだったのです。※調べてみると1台だけ出場していて♯1 細谷/見崎 組 総合30位 P2クラス2位 画像を捜したが見つからずしかもアルミボディーを纏った特殊な車両らしいのです。レース後に個人に払い下げられ、映画『ヘアピン・サーカス』の劇中車(スペアカーだったらしい)として提供されることに。主人公の元レーサー・鳥尾俊也を演じるのは当時人気絶頂期の現役レーシングドライバー・見崎清志。相手役の小森美樹役には富士グラチャンシリーズのレースクイーンも務めた女優の江夏夕子。そしてなんと 小森美樹の親衛隊的な存在のクレージーな走り屋・アキラを演じたのは、トムスの創業者でレーシングドライバーの舘信秀。
さらに テクニカルアドバイザーとして元トヨタワークスドライバーである大坪善男が参加している。
現在保管している残骸です、フレームNO 4番の車輌。
ヘアピンサーカス・エスパイ・等で使用された後にとうとう残骸になりました。この4号車は1967年 鈴鹿1000キロレースに出場した車輌。その後に大坪氏(福沢・川合氏とともにトヨタ7を駆り豪快なテクニックをスピードウエイで発揮したドライバー)に払い下げられた とのことでした。
1971年ヘアピンサーカスの撮影のスペアカーとして使用されたようです。衝突シーンなどもこの車輌で撮影されたものと思われます。 1972年8月号 月刊自家用車雑誌に特集記事掲載されてました。この頃はガンガン走っていたようです。スピンナーも迫力あります。
さすがレース車輌です 仕様がすべて違います。 これじゃあ 最後までパーツが残っていなかった訳です。 エンジンもチューンされてて140馬力→180馬力になってるようです。
ヘアピンサーカス撮影のためルーフに穴を開けたのだそうです。 残骸の段階でもうルーフはありませんでしたので・・・・・ エスパイ映画では ほぼスクラップ状況になり 1975年 俺たちの旅 では完全にはぎとられた状況です。
フレームNO部分の画像です。 とある方のところにあり お譲りいただけませんでした。 昨今の価格高騰により 所有者の方は高額に思っておみえです。 宝物なのだそうです 確かにそう言われればそうです。人それぞれに 思い入れがあります。ちなみにこのフレームNOの断片所有者と 残骸所有者はわずか100メートルの距離しか離れておりませんでした。 しかも 残骸には興味もなく今日まで眼もくれなかったようです。