あるショッピングモールで所用を済ませハコスカを置いた地下駐車場へ行ったときである。

薄暗い照明の中に我がハコスカが写し出されていた。

その時初めて思ったのだがハコスカが均整の取れた筋肉質のような姿に見えた。

ボディービルのような筋肉ではなく体操選手のような肉体。

まさしく“雄”


いやいや


こんな感じ

そういえばスカイラインのデザインで いかにボディーラインを引き出せるか苦慮したと記述があった。

「このクルマを見るにはボディカラーが大きく影響する、それを担当したのが鈴木だった。
 このハコスカはただのホワイトのパステルカラーだと、陰影がわかりにくい。
 当時「銀バス」(濃銀に青帯)があったが、それと同じでは面白くないので、
 やや赤みのある黒を入れて暖色系のダークシルバーに仕上げたメタリックは彫刻のように美しく輝いた。
 ボディデザインの思惑を見事に表現したダークシルバーのメタリックの果たした功績は大きい。
 これがハコスカのボディは筋肉のようだと言われる理由だ。
 幸運だったのは鈴木が考えた赤みを混ぜたブラックのシルバーメタリックのカラーが微妙なボディを輝かせたからである。」

そう言われれば白・赤などのソリッドカラーより純正シルバーの方が陰影が際立ち ホリが深く見える。

それでハコスカやケンメリの代表色がシルバーだったのかと納得した。

流石メーカーはココまで考えているのか!深いねぇ〜


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