Webにてこんなものを見つけた。
モーターファンjp Webより 2018 03 30
2017年の東京モーターショーにて
旧車チューンドエンジンの“相棒”的存在の「SOLEX」シリーズを製造販売していた“ミクニ”が、L型のチューンドエンジンへの装着を想定したインジェクション・スロットルキットを試作したというので、ミクニに行って話を聞いてきた!
「SOLEX」のミクニが試作した、L型チューニング・エンジン用の“スロットルキット”とは?
上は「SOLEX」シリーズの最大口径モデルである「SOLEX50PHH」で、下が今回取り上げるミクニの試作スロットルキット「EHS46R×3」。キャブレターピッチのスロットルボディは今でも入手可能なモノが幾つかあるが、SOLEX直系と言える本家「ミクニ」の製品とあれば、「それは見逃せないぞ」と気になる旧車ファンも少なくないだろう。
旧車のエンジンをチューニングする上で欠かせない存在が“キャブレター”。その代表的なメーカーはSOLEXとWEBERの二つだが、「扱いやすい」という評判で装着率が高いのはSOLEXの方。L型エンジンのチューニングをするときにまずおこなう事を表す「ソレ(SOLEX)・タコ(タコ足)・デュアル(デュアルマフラー)」という言葉があるくらい、キャブの代名詞として認知されている。そんなSOLEXシリーズを製造販売していたミクニが、その後継モデルの販売を検討中だというのだから、旧車ファンとしては見逃せない。
ミクニ・SOLEXシリーズの最大口径機で、純粋なレーシングキャブとして以前から憧れの対象である「SOLEX50PHH」。とっくに生産は終了しており、現存数の少なさもあって、今ではけっこうビックリするくらい高価な値段で取引されているようだ。
2017年の東京モーターショーの会場内で見つけたミクニ・ブースでは、まさかの「L型エンジン」のヘッドと試作のインジェクション・スロットルキットが展示されていた。
これが “SOLEX50PHHの後継機”としてミクニが試作した6連スロットルキット「EHS46R×3(試作品名)」だ。その名が示すように46φの口径を持つバイク用のスロットルボディをベースとして、L型6気筒エンジンに装着できるよう、キャブレターピッチのインテークマニホールドと組み合わせ、リンク類を新規に製作してキット状態に仕上げたものだ
4輪旧車のチューニングではやはり時代背景のマッチングの良いSOLEXやWEBERなどのキャブレターの装着が現在でも大多数を占めるが、いくつかのショップやメーカーからキャブピッチのスロットルがリリースされていることや社外フルコンの低価格化が進んだことも有り、徐々に日常使いがイージーなインジェクション仕様のチューニングエンジンも見掛けるようになってきた。そんな状況に、「真打ち登場!」といった具合に「SOLEX」のミクニが意欲的な試作を発表したのである。 このスロットルキットのプロジェクトの根本には、創業初期のミクニの発展を支え、今でも根強い人気を誇る「SOLEX」キャブレターへのオマージュとして、新たに企画した製品を世の中に発信したい、というビジョンがあるという。
ミクニでは、2輪のアフターマーケットパーツとしては、高性能キャブレターの「TMR」などいくつかの製品を販売しているが、4輪の製品は、それこそ「SOLEX」以降しばらくは出していなかった。しかし今は空前の旧車ブームである。しかもミクニは2023年に100周年を迎えるとあって、会社の歴史を見直そうという動きが出ている時期のため、「これは好機!」と、社内の旧車好きのメンバーが立ち上がり、このプロジェクトを実行に移したという。
実はこのキット、2輪用のスロットルボディ「EHS46R」がベースになっている。このスロットルボディは2輪の4気筒・高性能エンジン用としてアフターマーケット向けに開発されたものだが、その後2気筒用の仕様を製作。それがSOLEXなどの4輪用キャブレターのピッチとほぼ同じだったため、このプロジェクトの素材として採用されることになり、販売に向けたプランが現実的になったという。
現在このL型エンジン用スロットルキットは「販売検討用の試作モデル」という段階だが、「市場の反響が大きければ、販売実現に向けて大きく前進できます!」と力強い言葉を聞くことが出来たので、これを見て気になったという人は、ミクニに問い合わせしてラブコールを送って欲しい。 <問い合わせ先:株式会社ミクニ・マーケティング本部 e-mail:after-market@mikuni.co.jp>
今回は、あの「SOLEX」の製造販売をおこなっていた「ミクニ」が試作した「EHS46R×3(試作品名)」はどんなつくりをしているのか、そしてどんな特性を持ったスロットルなのかを紹介していきたいと思います。
SOLEX50PHHの後継機として生み出されたこの「EHS46R×3」のコンセプトは、「(本家である)ミクニが製造する高い信頼性を備えたうえで、SOLEXシリーズを彷彿とさせる雰囲気を持つ製品」というもの。
厳しい製造要件が課せられる量産車へ部品供給しているミクニが製造するのだから、装着される部品ひとつひとつの品質、特に故障の話を聞くことが少なくないインジェクターやセンサーなど電装系部品の信頼性は充分以上のものになるはず。この部分は、「安心して毎朝エンジンを掛けることが出来る」という使い勝手の部分に大きく影響するので、おろそかに出来ない重要なポイントだ。
そして旧車好きなオーナーにアピールする部分として、馴染みのある「SOLEXシリーズ」を思い起こさせるような雰囲気を持たせることが重要だということで、リンクまわりのデザインをこのキット専用に起こし、ワンオフで製作。その甲斐あってキャブのような雰囲気とメカニカルさが加わり、魅力的な存在感の製品に仕上がっている。※これは試作品のため、製法や仕上げは製品版とは異なる可能性が高い。
ちなみにこの46φという口径、SOLEXのそれと比較すると、最大口径の50φと、その下の44φの中間にあたるサイズなので“半端な口径”だと思った人もいるだろう。だがこのスロットルボディはキャブのようにベンチュリーという絞りを持たないストレート構造のため、実質の口径では50φと同等の効果が見込めるそうで、理論上は50φのキャブに引けを取らない出力を発揮できるのだそうだ。それにインジェクションならではの扱いやすさが加わるので、「いつでもどこでも速い!」というエンジンに仕上げることも夢ではないのだ。
このスロットルボディキットを見て気になったという人は、ミクニに問い合わせをして、プロジェクト実現へのラブコールを送ってみて欲しい。 <問い合わせ先:株式会社ミクニ・マーケティング本部 e-mail:after-market@mikuni.co.jp>
投稿日: 2019年11月20日
ケーヒン同様に燃料噴射装置などを製造するミクニ。こちらは「TMRキャブ」で好きな人にはおなじみですが、ミクニブースにはなんと6連キャブレターが展示されていました。パネルには「プロトタイプ」と書かれていて、新技術の展示とのこと。 クルマの旧車で定番の日産L型エンジンのヘッドに装着されいていたのは、まさにそのレーシングキャブレター、TMR。説明不要の人も多いかもしれませんが、箱型形状のフラットバルブが特徴の高性能キャブレターです。
ミクニは過去にもモーターショーでクルマの旧車用にインジェクションキットを展示したことがありましたが、今回も「何か面白いことを試したいよね」という社内の声でこの企画が始まったそうです。 ブースに置かれたモニターにはTMRキャブが日産S30型フェアレディZのL型3.1Lエンジンに装着され、実際にクローズドサーキットを走る様子が流されていました。
キャブレター本体はバイク用そのもので、口径は41mm径(1000ccクラス用のサイズ)を使っていて、テスト走行したドライバーのコメントによると「すごくパワフルで楽しい!」という。ただし燃費は強烈に悪化したとも……。ちなみに、ダイナモにかけての測定は行っていないそうです。
テスト走行時はリンケージによるスロットル操作だったものの、展示品版はスロットルがアクチュエーター駆動になっていて、いわゆる電子スロットル対応になっている点が注目のポイント。 スライドバルブのキャブレターはスロットルが張り付いてしまうのが弱点ですが、バイクのように戻り側にもワイヤーを設けて強制開閉式にすることがクルマでは難しく、その解決策として、開け側、戻し側をワイヤーで操作できるよう「電スロ化」したとのことです。 ただ、この仕様ではまだ走行テストしておらず、まったくのショー用で市販化の予定はないとのことでしたが、今後もテストでデータ取りは重ねていくそうです。
東京モーターショーで展示されていた日産のL型エンジンには、3コの『レーシングスロットルボディ』が装着され、さらにインジェクターに燃料を供給するフューエルデリバリーパイプも装備。まさにプロトタイプとはいえ、ほぼ市販モデルともいえる完成度だった。
ちなみに、インジェクターはエンジンの仕様によって容量異なるので別売りとなる(差し込み部の径は容量に関係なく同じ)。レーシングスロットル自体はポン付けできるが、インジェクターを制御するコンピュータも必要となるため、チューナーの技術力なくして装着することはできないだろう。
担当者によると「反響があれば市販化を検討する」とのこと。オリジナルのエンジンを生かしながらモダナイズ(現代化)できるこのパーツは、旧車オーナーにとって注目されることは間違いないだろう。
=OER製スポーツインジェクション=
【 商品説明 】
■OER社が独自の技術により開発した純正当派スポーツインジェクションボディです。 ■センターリターンスプリング機構-左右のバランスに優れ、高回転振動時のリターンスプリング折れ症状にも対応しています。 ■スロットルボディの取付ピッチは、OER・SOLEX・WEBER ( サイドドラフト ) と同じです。 ※オプションで汎用サブコンピュータシステムなども別途ございます。 OER製 D-CON 汎用のサブコントローラー ※正確に燃料コントロールしたい場合は、社外製フルコンをお勧めします。 ※インターフットベンチュリー 30Φ・34Φ・38Φ トルクレスポンスUPに! ※インジェクターハーネス 旧トヨタ/旧ニッサン用
【 KIT内容 】45Φ スポーツインジェクションボディ × 3基 インテークマニホールドAssy フューエルデリバリーセット 50mm エアーファンネル × 6個 アルミ製ヒートプレート 専用スロットルポジションセンサー バキュームタンク インマニ G/K 各ホースセット 付属品一式
2017年のモーターショーなので今頃目にするとは・・・
すでにご存知の方も多いかと思いますが そこはご容赦。
記事を追っていくと結局このプロジェクトは立ち切れのようだ。
日産ワークスはGT-Rでレース開始後いち早く従来のキャブを捨て 性能向上の為
燃料噴射装置をPGC10を1969年8月27日に投入した、
「低圧機械式ルーカスフューエルインジェクション」(R383まで投入)
後に試作の市販目的で昭和46年頃 同ミクニが杉崎選手のGT-Rに搭載した記述があった。
この開発スタッフは約五十年前 この事を知っているのだろうか?
いずれにしても計画は立ち切れ・・・ 残念でならない。