=最初にGT‐改のエンブレムを作ったショップさんのHPより抜粋=
GT-Rに見られたくて、R仕様にしているわけじゃない。 GT-RのオーナーにはGT-Rへのこだわりがあるように、 オリジナルなスカGのオーナーにはオリジナルのこだわりがあるように、 モデファイドされたGT改・・・R仕様・・・のオーナーにはGT改へのこだわりがある。 RのパーツとL型のパーツをひとつひとつ組み込みながら、 自分だけのGT改が仕上がっていくそのプロセスがたまらなく楽しい。 これで完成という終わりはない。 しかし、そのおわりのない完成に少しずつ近づいていく達成感がたまらなく嬉しい。 歴史を紐解くとGT-Rに手が届かないからGT-Rを真似てその雰囲気を楽しむことが出発点だった。 「にせ物」とか「バケR」とか呼ばれ、R仕様のオーナーは申し訳なさそうにGT改を転がしていた。 しかし、L型エンジンの隆盛やQ車ブームなどの時代背景の中で、GTにGT-Rのパーツを多用することが、 「にせ物」や「バケR」を創ることと必ずしもイコールではなくなってきている。 自分のスカGへのこだわりとしてGT改をR仕様というスタイルで表現する。 いつしかR仕様のオーナーは、 「にせ物に乗っているから」から「自分のだけのGT改に乗っている」という認識に変化していった。 かくして、R仕様はGT改として市民権を得ていくのである。
PS:オリジナルのGTが次から次へとモデファイドされ、 その原型をとどめるスカGが少なくなっていくことを歓迎するとは言えないが、 現行車と現役でわたりあえる昔のスカGを熱愛する者に GT改・・・R仕様・・・は応えてくれる。 今、「GT改」エンブレムを全てのKGC−GT改・・・R仕様・・・のオーナーに向けて・・・。

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私の場合 オヤジが乗っていた影響が強く 小学生の頃から憧れていた。

僕も「いつかはGT-R」 と。(詳細はオヤジと僕とGT-Rに記載)

五十近くなるまで何度かその機会に恵まれたが縁が無かった、

「今のオマエにはまだ早い」と 神が言ってるかのように。

しかしその夢は枯れる事は無かった。

いつだったか街中でハコスカハードトップ 見た目は“R”が走っているのを見た。

その時妙に心臓がバクバク高鳴った それもしばらく収まらなかった。

それまではそんなシーンは幾度もあったがそんな事は無かったが

何故その時はそうなったか未だに分からない。


一般的にはGT-Rモドキに乗っているヤツはGT-Rが高くて買えないから

“モドキ”で我慢しているという理解だろう。

確かにそういう方は多いかと思う。

だから私にも「コレ本物?」とか「R?」なんて良く声をかけられたモンだ。

「違います」というと「ア〜ン」みたいなリアクションが返ってくる。

じゃ いいわ 的な

私に言わせればハコスカ好きなら「見りゃ分かるやろ」と

前後エンブレムは“GT-改” ガラスは青ガラス ナンバーは3ナンバー

当然ハコスカに詳しく無いから安易に声を掛けてきたのだろうが ・・・

何度も何度も聞かれると 正直うんざりする。

だからステッカーを作りリアバンパーに貼っている。

Don`t touch, don`t approach, don`t talk. と。


五十代の折 ド・ノーマルHT・GT-Rを運転させてもらう機会に恵まれた、それも整備上がりしたばかりの上物。

勿論他人のクルマだから回して乗るような事はしなかったが 極々普通に試乗させてもらった。

「ん んっ? (出足で)思ったより力が弱い 走らない 思うような加速もしない、そして止まらない」

低速の弱さは流石典型的なDOHC 自分のモノとして乗り慣れればもっと良い印象に変わるとは思うが・・・

第一印象が余りにも想像を下回ったショック・・・

知らず知らずのうちに私もイマドキのクルマに感覚が毒されている事に気付かされた。

いままであんなに憧れていたGT-Rがコレか と。

この瞬間 私の頭から“R”への憧れは消えた。


だが私が憧れていたのは確かにGT-RではあるがノーマルのGT-Rではない。

日産ワークスが切磋琢磨しレースに出場していたチューニングGT-Rに魅了されていたのです。

いくらオークションなどで当時のレア品が出ているような時代でも主要パーツは揃わない。

かなり昔 一度だけ完璧なS20型エンジンが出ていたが¥10.000.000‐也

私の知る限り後にも先にもこの1基。


日産ワークスのエンジンはS20であってS20では無い。

青地康雄氏の著書にも書かれているようにすべてがレース毎のワンオフもの。

シリンダーブロック ピストン コンロッド ヘッド カム 何よりルーカスフューエルインジェクション・・・

それもレース毎により性能アップの為に作り変えられてきた。

市販品とは程遠い まったく別物だった。

これらのパーツなど手に入るわけが無い。

かと言って実績の無いアフターパーツなどまったく信用出来なかったし 私の心を動かすモノは無かった。

だがあの富士スピードウェイを疾走するワークスGT-Rの勇姿は諦めが付かない。

何とかして当時の“かほり”がするハコスカに乗りたい。


そんな時 思いついた。

私が学生の頃 青地さんから頂いた二つのレーシングマニュアルがあった。


コレを元に当時の日産の手法をふんだんに盛り込んだ“GT-改”を作ろうと。

このマニュアルはオーナーがレースに出る時 メーカー推奨のチューニングマニュアルで

無料配布されたもの まさに間違いないチューニングの基本マニュアルだ。

シャシ・ボディ回り・足回りはHT・GT-R用 エンジンは240Z“改”L28型エンジン用でいこうと。

いわば耐久レース用の間違いないチューニング方法だ。

それに当時の雰囲気が充分堪能出来る。

実際GT-RシャシにL24型エンジンを積んだテスト車があったほど。


幸運な事にオークションで当時の足回りのレース用オプションパーツやパワーユニット関連主要パーツは

揃える事が出来た。

様々なセッティングデータはマニュアルの富士6km仕様に合わせている。


そんな訳で今この仕様に仕上げて乗っている。

通常足で使っているが至って変な癖(旧車ならではの)もなく 実に乗り易い。

こんな雰囲気で乗っていたのかと想いにふけながら乗っています。

飽きる事が無い乗り味。


私の場合この“GT-改”に乗る理由は決してGT-Rに見られたい訳でなく

非常に複雑ですが 以上のような理由なのです。


いろんなハコスカを見て来たが「この人分かってるな」というものは残念ながら今のところ一人も居ない。

私にとって“残念なにわかハコスカ”ばかり・・・

何が正しいとか言えないが 人の趣味だからそれぞれでいいんだけれど

ハコスカのルーツ 生い立ちは是非知っておいてでのオーナーであって欲しい。

逆に私のハコスカについている様々なレアパーツを見て分かる人も誰一人居ない。

人が集まるところが苦手で行かない事もあるが・・・

寂しい限り


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以前ハコスカ関連のブログに“GT-改”エンブレムはダサいと書いてあるのを見て

“カチン”と来た。

人の好みや趣向なので自由なのだが あえて。

HT・GT-R風GTのハコスカオーナーのようだがフロントグリルには何もエンブレムは付けていない。

お約束のダッツンコンペハンドル・バケットシートが付いていた、

リアのサイドエンブレムが逆さまだと見た人から指摘があった。

“R”の格好が好きなのだろうがハコスカの事知らないのだろうなと思う仕様だった。 

こんなやつにハコスカを語って欲しくないと思ったのでした。


また一時期ハコスカオーナーである米人がYou Tubeに挙げているのを見ていたが

見ているうちに「コイツ駄目だ 論評に値しない」と見切ってしまった。

やる事なす事全部中途半端 & カスタムのセンス無さ過ぎ

早くハコスカを手放される事を切に願うばかりである。