旧車に乗っているユーザーなら誰でも必ず“暖機”は行っていると思う。

しかし最近の人はどうだろう インジェクションが当たり前のこの時代。

今のクルマやバイクは暖機をしなくてもオートチョークが効いてボコつく事無く いきなり普通に走れる。

昔私が乗っていたS30Z S130Zもインジェクションだったが 水温が上がるまで暖機は当たり前のように行っていた。

特にS30Zにはボルトオンターボを付けていた為 暖機は入念に。

その時代のインジェクションでも始動直後いきなり走り出しても普通に走った。

しかし暖機をしないエンジンは痛みが早い事を知っていたのでその“暖機”と言う行いはルーティ−ンだった。

オイル潤滑不良でピストンが焼け ピストンピン&コンロッドにガタが早く出る。


最近気が付いた事に家の近くの公園で暖機の為 しばらくクルマを停車していると 変な目で見られる。

若い奴やおばはんは暖機って知らないのだろう。

不審車が止まっていると・・・

実家に帰った時でさえ 何処かに出かける時みんなより先にエンジンを掛けておくのだが

すぐに出ると勘違いしてイマドキの乗用車を用意し すぐ走り出そうとする。

こっちは水温が上がるまで走れんのじゃ と 心の中でつぶやく。

今のクルマは確かに普通に走れるが その「痛む」所は今も昔も変わらない。


=暖機のルーティ−ン=

私の場合 まずチョークを引きエンジン始動

水温が上がる迄の間

1.)純正メーターのチャージ・サイドブレーキランプの確認

2.)オイルプレッシャーが上がるのを確認

3.)電圧が正常に上がっている事を確認(後付メーター)

4.)バキューム計がいつもの数値を示しているか確認

※メーターが狂っていない事を前提に


まずノーマルメーターの水温計が上がり 次いで後付のメーターが規定値まで上がるのを確認

これによりサーモが正常作動している事が出来る。

私はオイルテンプ計は付けない、水温が上がらないのに油温が上がる訳が無いからだ。

必要の無いものはなるべく付けたくない。

最後に燃料の残量を確認。


※オイルプレッシャーはエンジン始動時に示す数値と 暖機が充分出来た時の数値が異なる。

コレは温度で粘度が変わるからだ。冷えている時は暖機後の粘度よりも硬いので数値は上がり気味。

その示す数値の差が大きくなればなるほどオイルの劣化を示している。

※バキューム計は始動時と暖機後の数値の差を見る(オイルプレッシャーも同様に同じ回転での比較)

充分な暖機後のアイドリング規定値状態で日々の数値と比較、これにより圧縮の低下が読み取れる。

またアクセルオン時のメーターの振れ幅と アクセルオフ時の振れ幅でも

エンジンの圧縮状態が読み取れる。


=オイルプレッシャー余談=

強化オイルポンプはノーマルの倍 吐出量が上がる。

組んだ時は確かにどの回転でもノーマルより倍の数値を示していたが

数年たって気が付くと以前より数値が上がらなくなっていた。

オイルポンプのトロコイドがへたって来たのかと思ったらスイッチがボケたのか壊れていた。

同時期にオイルパン回りに“オイルにじみ”が頻発していた。

この2つの要因はこのオイルプレッシャースイッチだった。


=その他の装備=

・以前「謎のエンジンストール」に悩まされた事があった、原因が分からず知らない間に治っている。

紆余曲折あり原因はイグニッションコイルへ供給する電源配線の断続だった。

確実に電源が生きているか目視出来るようインジケーターランプを付けた。

・電動ファンも過去1度トラブルが出てオーバーヒートするところだった経験がある。

電動ファンのサーモスタットとファンの作動状況が把握出来るようインジケーターランプを付けた。

・回りのクルマを見ているとストップランプが切れているモノを良く見る。

「コレはカッコ悪い」と思っていたら 我がハコスカも切れていた事があったのと

ストップスイッチが知らぬ間に壊れていた事があり おそらく数日コレで走っていた。コワ〜

これらの作動確認も室内で把握出来るようインジケーターランプを付けた。

・チャージランプは外品でシガライターに差し込むもの。

当初は数値が出るメーターを付けていたが刻々と数値が変わっていくのが鬱陶しくて

大雑把に赤・黄・緑のインジケーターで表示するものに変えた。

状態が分かれば良いだけだから。


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