昔からある一般的なL型エンジン用タコ足、
今でも普通に売っているのか調べたがオークションなどでは
ショップのオリジナルはあれど 新品は見当たらなかった。
そのオークションでは5〜10万ほどで出ていた、それもサビサビが・・・
と言う事は新品などもう無いのではないでしょうか。
この形状と日産スポーツコーナーの240Zのマニホールドを比べてみた。
上画像:メーカーカタログ 下画像:現品14004-E4640
これを見るとどうやらメーカーのコピーと言うのが良く分かる。
しかし大きく異なる部分がある。
排気ポートが□形状なので“もなか”製法を用い○形状に繋げてある。
手間が掛かっている造りだ。
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GT-Rの純正マニホールドをL型エンジンに付けられないだろうかと思い
取り付けヒンジはL型を使いパイプ部分は“R”のエキパイを加工溶接 要は2コイチ。
こういった加工は得意中の得意。
比較してみると各気筒の長さは異なるがレイアウトが似ているのでソコまでには至らなかった。
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そして同じくGT-Rの日産スポーツコーナーカタログにはエキゾーストマニホールドの記載が無い。
カタログには2種類あるが いずれにも記載が無い、
と言う事はノーマルを使えという事だろう、それだけ出来が良い“証”なのだろうか。
GT-Rはこの形状
Z432とKPGC110にはこの形状
同じS20型エンジンでもレイアウトが異なる。
おそらくZ432型の方がアクセルレスポンスが良い配置。
“R”をお持ちの方 是非お試しを。
でもZ432にしてもKPGC110にしても台数が少ないので入手は難しいかも・・・
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社外品でもL型エンジン用にZ432タイプがあったようだ。
日産スポーツコーナーのカタログの記載には「直型」と「曲型」がある。
この「直型」は4DRの初期に使われていたようだ。
1970 JAFグランプリ
リアホイルに初めてマグホイルを採用したレースには「曲型」になっている。
「曲型」は俗に言うサイド出し
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HT・GT-R初期テスト時代は排気口が真円のパイプ
(別件でこのテスト車輌のサイドステップに小さな穴が並んで空いている、ボディベースはGTなのか?)
最終日産ワークスのサイドマフラーは出口の形状が異なる。
最低地上高を稼ぐ為に横方向に楕円化し メガホン構造になっている。
断面積の変化を無くす為だ。
青時さんの回顧録によれば「製作するのに大変職人にご苦労を掛けた」とある。
彫金の世界
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あるカタログにはレーシングオプションが乗っていたがどんなものかは分からない。
ワークスが使っていたエキゾーストマニホールドを見てみよう。
配管のレイアウトはZ432系に似ている。
プリンスR380からエキゾーストは“もなか”構造で形成される。
現在はパイプを曲げる技術も進み アールがきつくなればなるほど痩せたりし難くなったが
当時はソコがネックであった。
少しでも効率やパワーロスを防ぐ為に 手間でもパイプの断面積が狭くならないよう
2枚の板を彫金して張り合わせる手法“もなか”型で作られた。
高回転になると高周波な振動がクラックの原因となる。
対策としてパッチ補強がなされている。
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対して現在の私のはと言うと呼称“イカ足”
今まで薀蓄をうんぬんと書き並べてきたものの
コレか〜い と。
何か理由があってこのようにしたのですが・・・ 忘れた
サニトラには“トラストのタコ足”入れております。
ただノーマルをそのまま付けているわけではない。
純正のノーマルといっても馬鹿に出来るものではない。
カタログ通りの出力を出し 万人が乗りやすい特性を持たせている。
ノーマルの排気口6箇所 いずれも○部分には「のどチンコ」(
赤い
部分)が飛び出している、
低速トルクを充実させる為だ。
しかし回転が上がるにつれ その突起が抵抗になる。
ソコは排気量が大きいので実用には充分トルクはある。
その「のどチンコ」を削除し 肌もバリを取っておく。
デュアルサポートを合わせ段差を修正。
サポート以降は日産純正GT-Rのマフラー
Caution:タコ足は純正“R”を含め 日産スポーツコーナーL型エンジン用 従来市販型3種所有しております。
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