私の場合以前乗っていたS130Zで苦い経験がある。
ある日アイドリングが不安定になったので近くのクルマ屋で見てもらったところ
シャフトを支えるボディのメタルが減っていてガタがあったのが原因だった。
純正パーツはすでに生廃 今と違ってネットで調べる時代でもなかった。
デスビのボディを見てみると上下2箇所にメタルが打ち込んである
そこでボーリング屋さんにこのメタルを打ち変え出来ないかと相談したところ
「丁度良い材料がある オイルを含んだ母材がある」と言う事で早速作ってもらった。
デスビを組み上げそのクルマ屋に持っていって付けてもらった。
最初は調子良かったがすぐに不調になった。
自分でデスビを外してみると作ったメタルがボロボロになっていた。
材質が悪かったのかと思ったら 取り付け時にシャフトの合わせが逆さまに付いていたのが原因だった。
純正では取り付け方向があるのでシャフトの凸のセンターがオフセットされている。
L型エンジンのいろはの“い”だ。
逆には付かないところ「力技」で付けていたようだ、センターがブレてメタルを破壊したのだ。
すぐに作り直し自分で取り付けた と言う事があった。
この業者は後にサニトラを車検に出してエンジン二基ぶっ壊したところで すぐに行くのを止めたところだ。
(いつも見ていてエンジン始動後 暖機もせずアクセルを全開にするクセがあった
レーシングでバルブを突かせる異形 それもエンジン2基:コレも我がHPの何処かに記載済)
なんとレベルの低い業者が多い事か!
さてデスビ本来の役割に戻るがディストリビューターの役割は次の通りです。
ガバナ進角は多くのデスビには付いているだろう、回転上昇と共により加速力が発揮できる。
しかしバキューム進角を潰している仕様が多いのに驚く。
レース仕様に良く見られるが回転の高回転しか使わないのであればそれで良いのかも知れないが
コーナーが多いブレーキ&アクセルを繰り返すような時には 断然低速の“ツキ”が違う。
ガバナ進角は回転が上がらないと効かないが バキューム進角は特に低回転時に
アクセルの動きに連動して進角するのでレスポンスが良いのである。
定番でバキューム進角を殺し ウェーバーやソレックスなどのキャブ タコ足装備の仕様に
乗ると やはり回転が乗ってくるまで“トロい”。
1気筒に対しベンチュリーがどうしても大きくなる インマニの距離も長いものが多い。
それにオーバーラップが大きいカム これらではレスポンスが良い訳は無い。
対策としてトロいからミッションをクロスにしたり フライホイルを軽量加工してカバーしようとする。
押さえるポイントが違うのだ。
You TubeでもS20やL型をレーシングしているものを見るが 「どうや レスポンスええやろ」
といわんばかりのドヤ顔で回しているが 「普通やん」決して良くは無いものが多い。
3.000rpm以上でレーシングすればたいがいはタコメーターの動きやツキは良いが それが普通。
逆にアイドリングから3.000rpmぐらいまでは延びたゴムのようにボヨンボヨンだ。
そう言った意味でバキューム進角は重要な部位だと思う。
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ハコスカを手に入れた頃 マロリーの赤外線ポイントのデスビを買った。
ガバナ進角のみのデスビだった。
後にバキューム付きのデスビが出ていたが買い逃してしまった。
現状を維持する為に純正新品のノーマルデスビは用意はしておいた。
またアフターパーツでもパーツアシストさんから出ている。
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