1972 10月 第19回東京モーターショー
9月20日 ケンとメリーのスカイライン発表
と 同時に東京モーターショーに向けてKPGC110のレーシング仕様も作られていたと思われる。
しかし時は各メーカーは排気ガス対策でレース活動どころでは無くワークス活動撤退した。
ケンメリはそういったご時世もあってスカイラインの後継モデルでありながら
基本コンセプトからレースを意識したモデルではなかった事は櫻井眞一郎氏も語っている。
しかしスカイラインはレースイメージが強かったせいで後継モデルをモーターショーに出展、
ファンを沸かせた。
Web記事
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当時の雑誌記事(見開き)
↓
↓
んっ???
んっ なんじゃ このエンジン???
↑上記の記事は当時の雑誌記事だ、
赤枠
の画像を良く見て欲しい。
載っているのはS20型エンジンではない どうやら4気筒 写真を取り違えたのか?
文中にその説明も無い フレームの各所を見てもケンメリでは無さそうだ。
びっくりした。
↑:コレが何か分かりました。
出展当時のエンジンはノーマル、エキパイ&マフラーはレース用サイド出し
ノーマルエアクリーナーBOXが付いているのが 見た目レース仕様にしただけの証。
しばらくはこのKPGC110Rは姿も表にも出てこなかったが お披露目されたのはココ最近だ。
よく保存されていたものだ。
現在の仕様は変わっているようだ。
エンジン内容は分からないが 当時の状態を維持できていないのは私的には残念
唯一のワークスカーなのに 今更キャブって・・・
近年のアフターパーツが混じると違和感が残る 時代錯誤的な・・・
コクピットのメーター類も シート シートベルトも・・・
てっきり神戸製鋼マグホイルかと思いきや ワタナベ・・・ しかもMgじゃない
コレは日産スポーツコーナー改NISMOが手掛けたものでは無いのではないだろうか。
レストアを外注に委託したとか
イベントのデモ走行にはこの個体しかないので大いに役立っていようが
ただただ残念な仕様になっていた。
色も違うし
------------ Related to the previous -----------
当時の専門雑誌の記事を追っていると ワークスKPGC10R撤退のあと
心ある有志がプライベートでもKPGC110でのレース参加を見ることはない。
ワークス並みにチューンされたとしても 波に乗ったロータリー勢には
歯が立たなかった事は容易に想像出来る。
最終KPGC10のS20型エンジンは極限の域までチューンされていて
これ以上のパワーアップは容易ではない、最終ネックになったのが車重だった。
KPGC110になり より重量が増し 空力はKPGC10より期待は出来たが
軽視するつもりは無いがロータリーとの差を埋められる筈も無い。
ワークスフェアレディ280Z(LY28搭載)でも一進一退のレース展開であった。
ニッサン特殊車両部第2特殊車両課 から見たKPGC10
------------ Talk on behalf -----------
GT-RがS20型エンジンを積んでからノーマル160PSから最終264PSまで引き上げられた。
従来のチューニングは10cc当たり1PSが通例ですが 排気量も変えず 過給器も付けず
104PS上げて来たのは当時としては偉業中の偉業だと思う。
増してベースとなった純レーシングカーR380のGR8の出力も超えた。
まさしく飛行機屋プリンスの技術力
賞賛すべきではないだろうか。
=ど〜でも いい話=
このモーターショーのKPGC110Rの展示
奥に貼られたKPGC10Rのポスター
セミワークスの久保田洋史選手のGT-Rではないか!
ここはワークス車でしょ
------------ Later story -----------
久しぶりにメーカーに近い人と話をした。
ケンメリの話になって
今のKPGC110Rがどのような経緯で作られたかが分かった。
いずれ話せる時が来るかと思います。
=END=