この夏 猛暑が続く中 我がハコスカはオイル交換時期が過ぎている事に気付き

オイル交換を実施。

ユーザーさんから頂いた名も知らぬメーカーの 15W−60 に入れ替えた。

それから車体の何処かから走行時 シャラシャラと薄っすらノイズが聞こえるようになった。

暑いので窓を開けているせいか 細い路地などで反射音が耳に付く。

と同時に気が付いたのが大森のバキューム計。

いつもならアイドリング1.000rpmで針が真上を向いている。(圧縮パンパン)

今は同じアイドリング1.000rpmで

やや下がっている。
※コレでも結構な圧縮だが

バキューム周りとコンプレッション

しかし ハコスカ自体はすこぶる調子は良い。

ミッションのベアリングなのか デフなのかは判断が付き難い

クラッチを切るとその音は消える、またクラッチの断続にも音の関連性は無さそうだ。

アイドリングでは気にならず 特に各ギアで加速時に出ているような気がする。

乗る度に気になったり 気にならなかったりだがどうも気になる。

2週間ほどでそのオイルを抜き 信頼性抜群のモチュール15W−60に入れ替えた。

少しはマシなような気もするが あまり変化したようにも思えない。

今日 店に来た後 ボンネットを開けてエンジンを空吹かしするとタペットノイズが大きい事に気付いた。

ベアリングのノイズのような感じだったので タペットは気にしていなかったが・・・

以前タペット調整したのはいつだろうか?調べてみると2014年11月で9年前だった。

今入れているのはNISMO74.



↑:2014年11月画像

距離的には前回調整後 40,000km弱走っている。

※このカムに変えて60.000kmは走行。(よく耐った方なのか)

明るいうちにヘッドカバーを開けてみた。

メーカー指定クリアランスは冷間時 IN:0.2mm EX:0.25mm 温間時 IN:0.25mm EX:0.30mm 


カム山表面がやや荒れているが巣も出ておらず 指で触ってもザラつきは無い。

オイルポンプもノーマルの倍の突出量のものに入れ替えていて

オイルプレッシャーもノーマルの倍はいつも上がっている。

なのに 4万キロ前後でこの状態、増して通常はカストロールの15W−50、

クルマに入れるにはちょっと“もったいないグレード”

という事は思っている以上に温度が上がっていて 時に油膜切れを起こしていたと言う事か。

クリアランス(冷間)はIN&EXともに基準ゲージを入れると指定よりもゆるゆるであった。

現時点のクリアランスは測らなかったが0.2〜0.3はプラスだろうと思うぐらい緩かった。

今となってはNISMO74はレアなカムだが 私にとってはただの“猿の腰掛”カム。

時間があればカムの荒れ修正とロッカーアムは交換したかったが 

とりあえず様子を見ることにした、果たして気になるノイズは消えるのか!

------------ connection -----------

プラグを外した時1〜3番:薄きつね色 4〜6番:黒く煤けている。

以前 車検時にガス検で代行屋がイジることがあり 帰ってくると頻繁にSUの左右同調を取っていた。

数度繰り返し 左右の同調も取れていたはずが・・・

大まかだが1〜3番を濃く 4〜6番を薄くセッティングをして様子見だ。

SUのバランスも取り直しだが これでバキュームの数値も復活することを望む。


近いうちにカム・ロッカーアム交換をするべきか悩み処。

HKS76か

スクーデリア日産の74カム

HKSの方がオーバーラップも広く リフトが高いので 高出力だろうが

私的にはスクーデリア日産が「来るべき日」の最終カムだ。

いずれにしても取り付ける時にはWPCは必須で掛けたいが う・う・うっ 高そう。

しかし寿命は倍以上は耐つ確かな手法だ。

------------ After a few days -----------

ノイズが消えている事を願ってエンジン始動、アイドリングでは以前も静かであった為

走ってみなければ分からない。

いざ走ってみるとあまり変わっていないような・・・

しばらく様子を見るがやはりノイズは出ている。

はて 一体何処なのだろうか?

ミッションのベアリングだと ちと厄介である。

別の日 店に来た時エンジンを止めずボンネットを開けて音を聞いたところ

オルタネータ付近から“シャラシャラシャラ”と音が出ているような・・・

ほんの小さな音。

秘密兵器投入


医者の聴診器のようなもの

棒の先端を幹部に当てると詳細な音を聞くことが出来る。

エンジン各稼動部に当てるがノイズは認められない。

するとやはりオルタからベアリングの音が出ているようだ。

しかしファンネル仕様や大きな音のマフラーを付けているモノにはおそらく気付かないぐらいのノイズ。

原因は分かった。

そこで対策をどうするか考える。

1.)確か90Aのオルタを持っていた筈 探して入替え

2.)今付いているオルタをオーバーホールに出す

3.)リビルト品を買う


1.)3日間 時間を分けて探したが見つからず断念。

2.)以前お世話になった電装屋さんに聞くと 今はリビルト品が出回っているので

オーバーホール自体の業務を辞めた との事。

3.)結局リビルト品を購入

現車についているオルタネータを外すと やはりベアリングが逝っていた。


探していた90Aのオルタが付いていた 探しても無い訳だ。

リビルト品は80A 昔と違って古いものを返さなくても良くなっている。

“安物買いの銭失い”になるかも知れないが復旧を優先する。

折を見て90Aオルタをオーバーホールに出してストックしておく。

------------ After a few days -----------

注文したオルタネータが来た 勿論ICタイプ。

新しいオルタネータに付いているプーリーは前のよりも径が大きい。

前のプーリーはアルミ製

入替えようと思ったが結構段付き磨耗がきつい。

とりあえずそのまま取り付けることにしたが 横着すると駄目だね。

多くは無い配線のうち 2本中どちらがベース線か分からなくなった。

とりあえずオルタ本体を仮にでも取り付けておこうと 下にもぐりオルタをねじ込んだ時

「バチバチバチ」と配線がショートした。

なんとかしようと上から下から手を伸ばすが 手に負えない。

すごい煙が出て止んだ。

これはえらいこっちゃ 取り返しがつかない事になっているのではないか!

すると1本の太い配線だけが見事に焼け焦げていた。

その他は幸運にも無事なようだ。

この線は後付でバッテリー+からオルタにループさせている線

新たに新調して配線を行った。

エンジンを掛け 発電状況や保器類が作動するか確認

一応通常通り作動した。

後は実走して様子を見る事にした。

------------ after a long time -----------

いざ走ってみるがあまり変わり映えしない。

う〜ん なんなのだろう?

確かにオルタネータのベアリングは逝っていた事には間違いは無い。

エンジンルームの音を様々な角度から聞いてみるとラジエターとエンジンとの間が

大きく聞こえる。↑上記の聴診器で各部付近をチェック。

ウォーターポンプの本体にいろんな角度から当てて聞いてみるとココが一番大きな音がしている。

ウォーターポンプのベアリング?

漏れなどは分かるけれど こんなところから比較的大きな音(シャラシャラ音)が出るものなのだろうか?

電動ウォーターポンプからノーマルに変更した時に予備を使ってしまった為 新たに発注。

交換したのはH30 07月 年数で5年、距離にして11.700km ちょっと早くないか!

カム周りの疑いを残しつつ 手軽なウォーターポンプを先に交換してみることにした。

クーラントが漏れると大変なことになるので ポンプが来るまでの数日間は乗らずに

じっとガマンの児 でいなければならない。

------------ After a few days -----------

ウォーターポンプが手元に来た。

入替えの工程を考えるとカラダが動かない 暑いし面倒だ。

かといって ほっといても治るわけでもないし・・・

重い腰を上げハコスカをジャッキアップしクーラントを抜いた。

オルタネータを緩め Vベルトを外す、電動ファンを外さないとウォーターポンプのカップリングが外せない。

アッパーホースを外し電動ファンを上から抜いてスペースを確保した。

そこでカップリングを手で回してみると綺麗に回る、んっ ウォーターポンプじゃ無いのか?

気を取り直しポンプを外した。

単品でポンプを空回しするとシャーと音が出た コレだったんだ。



まだボディも綺麗 インペラ側を見ても新品のよう

実走で1万キロ強だモノね。

外れ品だったようだ。

おっくうにならないうちに組み上げに入る。

やりだせば早いもので数十分で完成。

エンジン始動すると嘘のように静かなエンジンルーム

やっと治ったか と 安堵一入

コレでやっと気にせずに普通に乗れる。


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