PGC10R開発初期(キャブ仕様の時):当面は出力に直接影響する吸排気系を中心にチューニングすることになった。特にGTRのエンジンルームの広さはS20型エンジンを量産ラインで搭載するにはギリギリで 排気管の形状を性能優先でレイアウトするわけにいかなかった。苦労して量産された独立型の等長排気管形状を更に排気干渉がないように またうまく排気脈動を利用できるように変更し 各気筒から集合部までのそれぞれの長さを揃えて出力の向上を図った。また 同じように吸気系ではエアホーンの長さを変更して数種類を試作し 排気管との組み合わせにより最良なものをテストで選び 性能が大幅に向上するようにした。<青地康雄著> |