=ZOOMスプリングを択んだわけと現在の仕様=
・市販の中で柔らかいスプリングがこれしか見当たらなかったのとノーマルストラットに装着出来る事(アンチ車高調)
・当時のレギュレーションは最低地上高10cmと言う規定があって それが今の車検規定に近い事(9cm)
・バネレートの数値を見ると柔らか過ぎるのではないかと思ったが実際装着走行してみると決してヤワな印象は
受けない。外からハコスカの車体の動きを見ても分かると思うほど強化は強化だ。リアは1cmのスペーサーを
入れていたがそれを外しノーマルシートを2枚重ねる事により初期のソフト感が出て良い感じだ。
・ハコスカは構造上 地上高10cm以上下げるとフロントアームやリアアクスルシャフトの角度が逆ハの字になり フロントキャンバーやリアキャンバーが狂ってしまい 折角のハコスカの良いハンドリング性能を失う為
注)ハコスカの足回りを見れば分かる事だがフロントメンバー及びリアメンバーの取り付け位置が結構低い位置にある。この構造から
車高はあまり下げられない事が分かる。またそのメンバーの位置も高くする改造などで変更出来る余地も無い。ニッサンワークスの
設定から見てもアームがタイヤが接地した1Gでフロントもリアも水平になるようになっている。この位置関係だと初期の動きは細かく反応し
沈むにつれてプログレッシブ効果により徐々に硬くなる理想的な動きになる。リアの動きはアームが水平以上沈み込むとホイル軸が
外に向き始めるのでこれも問題がある。外品でオフセット出来るブッシュが有るようだが 無いよりマシパーツに過ぎない。
・社外品のフロントスタビで着けようと思えるモノが無く(構造上) 幸いワークス仕様のフロントスタビを手に入れる事が 出来たので 当時の足回りを再現出来るに至った(Ф24)
・車体の雰囲気的にFISCO仕様が好きな事と それが高速向きである事
トータル的にスプリングは柔らかめでロールは硬めのスタビで押さえ 車体のフワツキは質の良いダンパーで制御する、勿論 走るシチュエーションでバネレート及びダンパーの強さは異なるのでそれぞれに対応出来るようにしておくことは言うまでも無い。
これがワークス最終黒沢セッティングのコンセプトだ。この状態なら市街地での乗り味も良く(サスのストローク感も充分有る) 高速でも安定している(ハイスピードでのロールも少なく コーナリング中のギャップにもハンドルの振られも無い)。
=GT-R用レーシングマニュアル=
=240Z用レーシングマニュアル=