スピードトライアル

スピード記録挑戦.3つの世界記録と13の国際記録樹立
5人のドライバーがかわるがわるステアリングを握り、4日間・10000マイルの記録に挑戦、 平均206.18km/hのハイスピードで3つの世界記録と13の国際記録を樹立したのは1966年秋のことだった。
車は市販前のトヨタ2000GT。緑と黄色に塗り分けられた同車に細谷四方洋、田村三夫、福沢幸雄、津々見友彦、鮒子田寛 の各選手を配し、10月1日午前10時、細谷が第一走者となりスタートラインを離れた。
トヨタ2000GTがチャレンジするのは1500ccから2000ccまでの”クラスE”。このクラスはこれまでフォード・コメット が10000マイル区間で200.23q/h(世界記録)をマークしているため、更新するにはこのスピードを1パーセント上まわ らねばならない。、つまり202.24q/h以上のスピードを確保しなければならないわけだ。
チャレンジ用のトヨタ2000GTに搭載された6気筒工ンジンは、ソレックス・キャブレターをウェーバー 3連ダブル・チョークに変え、コンペティションとノーマルの中開くらいのチューニングをほどこした程度の スタンダードに近いモデル。
午後0時20分、第1回目のピットストップ。ドライバー・チェンジと110リッターのガソリンを補給。燃料消費率は4.4q/L。 午後6時、最初の目標値である6時間走行を達成。走行距離は1262.538q、平均スピードは210.42q/h。だが翌2日、 朝方から降りはじめた雨は、昼ごろにはしのつく雨と、突風とに変わり、コンディションは最悪となった。しかしドライ バーはよくがんばり、午前10時、9番めの目標値48時間走行を終了。走行距離9782.566q、平均スピード203.80q/h。雨 中の疾走を混ぜたものとは思えないほどのハイスピード走行である。
総点検のためのピットインは正午に行われた。5〜6分後、1988cc・DOHCエンジンは再びうなりをあげ、コースに復帰。
最終日の4H、成功を祝福するかのように秋晴れとなった谷田部のコースで午前10時、11番めの目標・72時間走行が達 せられた。走行距離14833.167q、平均スピード206.02q/h。残るは15000qと10000マイル区間のみ。
午後4時3分、感激のゴールインを迎えた。シャンペンが抜かれ、5人のドライバーたちがそれを浴びる。 ドライバー たちの顔はシャンベンと涙でくしゃくしゃとなった。
容赦なく照りつける日中の路面、睡魔との戦い、激しく打つ雨と突風 4日間には苛酷な条件が彼らを、そしてマシ ンを襲った。しかしチャレンジは休みなくつづけられ、そして終わった。3つの世界記録と13の国際記録樹立の輝かしい成績を残して・・・。









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