出場16台の内わけはスカイラインHT GT-Rとロータリークーペが8台づつと真っ向勝負となった。
ニッサンワークスドライバーはbU高橋国光(赤) bW長谷見昌弘(緑) のふたり。
彼らのマシンは勿論ルーカス製フューエルインジェクション付きのHT GT-Rだ。
他のbP0杉崎直司GT-Rには三国製のインジェクションが付いている(試作?)。
前日の午後から行われた予選ではさすがにワークススカイラインが圧倒的な速さを見せ
2分02秒25をマークしたbU高橋国光がポールポジションを獲得 2分03秒03bW長谷見昌弘が2番手。
これに2分06秒85のbX久保田洋史(ニッサンセミワークス)、2分08秒44のbP9岡本安弘(ロータリークーペ)が
続き この4車が最前列を占めることとなった。
この予選中にちょっとしたトラブルがあった。エンジン不調を訴えてピット前を通過した6高橋がそのままショートカットを
通ってピットに入った-----と言う報告がポスト員から報告されたのだ。この為高橋は 特別規定第29条第2項
“コースは右回りの所定の走路とし いかなる場合でも逆方向もしくは規定外のところを走行してはならない”の違反に
問われて罰金1万円を払いハメになった。また電気系のトラブルを起こし 義務周回数を走り切れなかった10杉崎は
審査委員会と出場ドライバー全員の了承を得てグリッド最後尾からスタートする事を許された。
午後1時10分 青シグナルと同時に全車いっせいにスタート。
8長谷見がダッシュ鋭く飛び出してトップ。わずかに遅れを取った6高橋は6番手あたりで表彰台前を通過。
しかしヘアピンでは長谷見から約50mおくれの2位に浮上。
1周目を終えたスタンド前の順位は 8長谷見 6高橋 9久保田 3塩谷 19岡本の順。
この周 ヘアピンでアクシデント発生。中団を走っていた17大久保ロータリークーペがスピンした横っ腹に
20小林ロータリークーペがぶつかったのだ。小林は間もなくレースに復帰、
やがて大久保も動き出したがそのままピットに直行。
一方 2周目までにその差をグッと縮めた6高橋は8長谷見の後ろにピッタリとついてスキを伺う。
両車のラップタイムは2分05秒台。すでに3位の9久保田以下に200m近い差を付けている。
4位は3塩谷GT-Rを抜き去った19岡本ロータリークーペがキープ。
この頃からフィニッシュまで8長谷見 6高橋は延々とデッドヒートを展開して激しくトップを争う。
両車の順位は毎周のように入れ替わり しかも3位以下を1周約3秒以上引き離していくハイペース。
ゴールを目前にした15周目 6高橋国光をピッタリマークして最終コーナーを駆け上がってきた8長谷見昌弘が
スリップにつき抜きにかかる、ゴールラインあわや高橋を抜いたと思われたが鼻の差で6高橋国光が先にフィニッシュ。
激烈なトップ争いにピリオドを打った。
「グランプリレースの前座で優勝出来た事をは非常にうれしい、勝った事もうれしいけど 予選で2分02秒25を
記録しただけでも満足だな」 と高橋国光は優勝の喜びを語った。
TS−b レース結果
優勝 6高橋国光(ワークススカイラインHT GT-R) 31分34秒88 平均170.987km/h 15周2位 8長谷見昌弘(ワークススカイラインHT GT-R) 31分34秒90 15周3位 9久保田洋史(セミワークススカイラインHT GT-R)4位 19岡本安弘(ファミリアロータリークーペ)5位 3塩谷俊介(セミワークススカイラインHT GT-R)6位 18寺田陽次郎(ファミリアロータリークーペ)7位 pウ谷栄邦(セミワークススカイラインHT GT-R)8位 10杉崎直司(セミワークススカイラインHT GT-R)9位 5友末正徳(セミワークススカイラインHT GT-R)10位 16釜塚 誠(セミワークススカイラインHT GT-R)11位 2宮口茂樹(ファミリアロータリークーペ)12位 20小林政一(ファミリアロータリークーペ)13位 1石川勝義(ファミリアロータリークーペ)14位 21佐藤光一(ファミリアロータリークーペ)15位 17大久保昇(ファミリアロータリークーペ)
参加台数19台 出走16台 規定周回台数15台