このツインキャブ最終‘87 XR600RはCMモデルしか存在せず 当店でも7台しか販売していない珍しいモデルとなった。
今となってはかなりのレアマシンだ。
・L側EXパイプ
このパイプが最も取り回しが難しいパイプですが、 ・ヘッドからでて下方に向かうラインは前方から見てフレームのダウンチューブと平行にうつくしく ・下がりきって上に向かうパイプのR部分はフロントサスがストロークするとタイヤが近づいてくるので出来るだけ フレームに近く ・右上方に出てくるラインは2in1セクションに向けてきょくりょく斜め後ろに
これだけの条件を満たして、尚且つ途中でつなぐことなく1本の連続曲げパイプで配管しました。
・R側EXパイプ
一見なんでもない2曲げのパイプのようですが、二つの曲加工部分の曲げRが違います。できれば、なるべく大きいRで統一したいのです(美観、コスト、性能)が、L側パイプとクロスする部分で干渉を避けるためにここを小さいRで曲げました。 こうすることによって、R側のパイプが前に出ないように配管することができました。 ・2in1セクション見た目にこだわって2in1の溶接ラインが、エンジンの冷却フィンと平行になるようにしました。 ・ミッドパイプ2in1セクション後の太いパイプは比較的熱負荷が小さいので少しでも重量を軽くするため、曲げ加工が難しい肉厚1ミリのパイプを使用しました。
以上、長々と書きましたがたぶん今後XR600R用でニューモデルのエキパイを作ることもないでしょう。
'85にXR600Rが発売されてもう四半世紀です。私も、永年のXRへの思いを込めて作りました。
このエキパイがXRフリークの皆さんの所有アイテムに加えていただければ幸いです。