これが本当のXR600R

2000年モデルをもってXR600Rは残念ながら生産中止となり XR650Rに移行してしまったのはご存知だと思います。

 年式:同一モデル  仕様
 ‘83〜‘84XR500R  RFVC500ccエンジン&強制開閉ツインキャブ
 ‘85〜‘87XR600R  RFVC600ccエンジン&強制開閉ツインキャブ
 ‘88〜‘90XR600R  RFVC600ccエンジン オートデコンプ機能付きカム採用&強制開閉シングルキャブ
 リヤドラムブレーキ
 ‘91〜‘00XR600R  RFVC600ccエンジン オートデコンプ機能付きカム採用&強制開閉シングルキャブ
 リヤディスクブレーキ
XR600系の流れは↑上記のようになります。


今から思えば‘85〜‘87XR600Rが一番600らしいパワーフィーリングが出ていた、まさしく “ジャジャ馬”そのもの。

1〜3速までフル加速するとフロントに身体を被せてもフロントホイルが地面に着かないほどの荒々しさがあった。

リヤホイルは17インチでドラムブレーキ、キックは正しくマニュアルデコンプを使わないと600の報復に合う。

勿論 リミッターの設定も無く12.000rpmは回った、ツインキャブはまずプライマリー側が1/3開いたところから

セカンダリー側が開き始めるので2ストのような段吹きをする・・・コレが面白いのだ。しかしこのフィーリングを

アメリカ人が嫌い 長距離を疲れないようあえてダルンダルンのエンジンに作り変えてきた。シャッキシャキの

パワーフィーリングは挙動が速く体制を崩しやすい 広いオープンデザートには必要とせずシッティングで楽に走れる

フィーリングを求められて‘88からあえて変更されたと聞いている。リヤホイルも18インチ化され シングルキャブに

エキパイ構造、大容量のマフラーにする事でフィーリングを緩慢にしてある。オートデコンプ機能がカムに付いたのは

この‘88からでジャスト10.000rpmで機械的なリミッターの役割をする。パワーを見てもツインキャブ:47.7PSで

シングルキャブに変わってから40〜42PSと落ちている。この強烈なパワーフィーリングを一度でも体感すれば

シングルキャブ600に妥協出来なくなった。このツインキャブ時代でもRS600DのФ100ピストン&ハイカムを組み

バケモノ630と化して走りまわっていた猛者は大勢居た。

今でも決して劣るビンテージマシンではなく 600最強マシンである事は間違いない。


ツインキャブ600のスペック表
(U→オーストラリア仕様は親指程のサイレンサーが標準装備ですので サイレンサー無しのフルパワーは50PS+αあったと見られる)



‘85 XR600RF


‘86 XR600RG


‘87 XR600RH

このツインキャブ最終‘87 XR600RはCMモデルしか存在せず 当店でも7台しか販売していない珍しいモデルとなった。

今となってはかなりのレアマシンだ。


ノーマルでエンデュ−ロデジタルメーターが採用され 7種類の機能を持つ。



これがツインキャブ600以前の‘84XR500R



コレは‘85XR350Rだが これも今となっては希少なレアマシンで 日本の林道にはばっちり。


幻のRS600D パーツ


1985年頃 メインは輸出向けにRFVC500エンジンをベースにダートトラック用に

HRCよりエンジンコンプリート及びマニュアルが販売された。500ccバージョンと

600ccバージョンが有り 組替えでエントリーする規格に合わす事が出来た、XR600と

決定的に違う部分は ハイカム、ビッグフィンヘッド、φ100鍛造ピストン、フライホイル、

オイルポンプでありますが マニュアル通りにマフラー&セッティングを施すと 

60PSを搾り出した。日本には2機のみおろされたと聞いている。

Ф102mm
























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当店のオリジナルではありませんが仲の良い業者さんの製品です。

今では選ぶほど種類が無いXR600Rのエキゾーストフロントパイプの紹介です。

XR600R:‘85〜‘00モデルまで適合(‘88・89を除く)

=製作メーカー解説=(HPより抜粋)

“キングオブXR” XR600R用のオリジナルエキゾーストパイプです。いつかオリジナルで600のエキパイを作りたいと

思っていましたが、やっと完成しました。メーカーから新車が販売されなくなってからもうずいぶん経ってしまいましたので、

いまさら?の感もありますがXR好きの一人としてどうしてもやっておきたかったので、この際採算の合う合わないは二の

次にして1ロット製作しました。発売するにあたって、こだわったところ(自己満足)をいくつか紹介します。


・L側EXパイプ 

このパイプが最も取り回しが難しいパイプですが、
・ヘッドからでて下方に向かうラインは前方から見てフレームのダウンチューブと平行にうつくしく
・下がりきって上に向かうパイプのR部分はフロントサスがストロークするとタイヤが近づいてくるので出来るだけ
 フレームに近く
・右上方に出てくるラインは2in1セクションに向けてきょくりょく斜め後ろに

これだけの条件を満たして、尚且つ途中でつなぐことなく1本の連続曲げパイプで配管しました。


・R側EXパイプ

一見なんでもない2曲げのパイプのようですが、二つの曲加工部分の曲げRが違います。できれば、なるべく大きいRで
統一したいのです(美観、コスト、性能)が、L側パイプとクロスする部分で干渉を避けるためにここを小さいRで曲げました。
 こうすることによって、R側のパイプが前に出ないように配管することができました。
・2in1セクション見た目にこだわって2in1の溶接ラインが、エンジンの冷却フィンと平行になるようにしました。
・ミッドパイプ2in1セクション後の太いパイプは比較的熱負荷が小さいので少しでも重量を軽くするため、曲げ加工が
難しい肉厚1ミリのパイプを使用しました。

以上、長々と書きましたがたぶん今後XR600R用でニューモデルのエキパイを作ることもないでしょう。

'85にXR600Rが発売されてもう四半世紀です。私も、永年のXRへの思いを込めて作りました。

このエキパイがXRフリークの皆さんの所有アイテムに加えていただければ幸いです。

ステンレスのバフ掛け仕上げ 

・・・¥50.000- 税込価格¥52.500- ⇒販売終了

オプションでヒートガード有り・・・¥6.000- 税込価格¥6.300- ⇒販売終了


当店で預かっていたツインキャブ600に試作品を装着
(私もコレクターズアイテムの‘86XR600RF用に購入致しました)


いつまでもある商品では無いのでお早めに

問い合わせ、販売は ラン アール&ディ−

http://www.run-rd.co.jp/ にアクセスして下さい。

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当店で製作したオーストラリアンサファリに参加したXR600R改


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600繋がりで あのビッグシングルロードレース(バトルオヴシングル)界で一石を投じた

伝説のヴァイタルプロデュースロードレーサーXR600Rを紹介します。

この当時 ロードレーサー(TZやRSなど)に4ストビッグシングルエンジンを搭載した(エンジンの主流はSRX600改660cc:ヨシムラ、モリワキ

などのメーカーが多くのパーツを出していた為)純レーサーの中 おちゃらけでこう言った今で言うモタード系のマシンは若干有ったものの

本気でレースを征したモノは無かった。オーナーライダーがこのスタイルで無いと乗れないという事で「勝てるエンジンを造ってくれ」と言う

依頼でチューニングが始まった。開始1年目でシリーズ5戦中4勝し(予選はすべてポール獲得:実質は全勝) 注目を集めた時にロード系の

雑誌に特集を組まれた時の映像です。

↑:昔のバックオフ誌の“チューニング狂の詩”から

また スーパーバイカーズ仕様の紹介です(オーナーは同じ)

↓:そのXR600Rのレプリカとも言えるチューニングを施したXRを紹介します。

スペック

*腰上
シリンダーヘッド(HRC RS600D)
サンドブラスト
ポート研磨
バルブ軽量+ポリッシュ
カムシャフト:メガサイクルフルレース#148x12(高周波焼入れ加工)
ロッカーアーム軽量
ピストン:JE製φ102
     :コンプレッションスリット
     :オイルスリット
オイルジェットシステム

*腰下
クランク:レーシングクランク
     :芯出し加工
     :エッジ立て加工
カウンターシャフト:芯出し加工
オイルポンプ:HRC RS600D
フライホイール:軽量加工
強化コイル(ヨーロッパ)

*吸気系:PJ38.3オーバルフラット
*排気系:エキパイ(モトパワー製)芯抜き加工済
      :ステンチューンマフラー
*エアクリーナー:XR650L ペーパーフィルター
*オイルクーラー:XR400R
*オイル:モチュール300V
*添加剤:ミリテック1

*ブレーキ&足周り
フロント&リアサス:1996年XR400R
フロントブレーキ:ブレーキング社製オーバーサイズ
リアホイールCR19インチ:オーバーサイズディスク
ディスクオーバーサイズ化に伴い『バキッ!と効くブレーキシステム』へ変更

*シート
ヴァイタルオリジナルロゴ入り特製シート

キャブセッティング(中速域)が出ない為、ピストンヘッドを数ミリ切削
次回はガスケットで調整
※ベストセッティングが出ない要因として圧縮を上げ過ぎた事でメーカーラインナップのニードルピンの設定が無い為。


何を組んでいるかはちまたに良く見る↑上記のようなリストです、これらのパーツを100%いやそれ以上の

パフォーマンスを発揮させるのは組み方にあります。やはり素人さんが組むのと同率に考えられても困ります。

↑上記のB.O誌にも書いてありますがメーカーさんがウチのエンジンを持って帰ってバラしたと言う記述が

有りますがバラした時点でウチのノウハウの痕跡は消えますので見ても参考にはならないでしょう。

個人で同じパーツをかき集めて組んだとしても同じパワーが出る事は無いでしょう それは事実です。