かつて 2004〜5年CRF150Fキック仕様があった。

そのポテンシャルは当ホームページで紹介済みの折り紙付だが 私が所有しているCRF150Fに

興味がある人には乗って頂いています。その乗った方のほとんどは病み付きになるようです。

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この度以前中古で紹介したマシンではありませんが 縁が繋がり 欲しいユーザーのもとに

1台納車を致しました。今のところまったくのドノーマルです。


キャブのみPD加速ポンプ付Ф27を配しました。

ノーマルといってもこの佇まい 内から溢れる“ただならぬ雰囲気”を醸し出しています。

こうやってホンダ純正パーツを駆使し バッテリーレス12V電装を装着出来るのも あと数台が

限界となってきました(例外無くパーツ生廃の魔の手が忍び寄っています)。

実にカッコイイ ミニモトで 遊び心満載ですが 一丁前の金額が玉に瑕。

私の場合 A−LOOPにしても欲しいパーツやバイクでちょっと引く値段の場合 逆の発想で

誰でもが手を付けないのだから 逆に踏み込んで希少な価値を見出しています。

現実このキックCRF150Fは国内に輸入された台数は非常に少ないです、その当時ほとんどの人は

金額が近かったCRF230Fを買っていたからです。今だから言える話ですがメーカーのテストした方から

連絡が入り 「CRF230Fはエンデューロだったらまぁまぁ使えるが 150Fはモトクロコースの2連ジャンプを

フロントから降りなければ飛べるほどポテンシャルは高いし 使えて面白い」と言うコメントをもらっていた。

見切り発進で「これは面白そうだ」と注文はしていたものの 期待は膨らんでいた。ただメーカー発表の

車重だけがミスプリかと思うほど重いのが気になっていた、現車が来て納得した。国内のバイクと違い

当たり前のように軽量されて使われていたパーツ類に 何一つ手が入っていないものが使われていたからだ。

使える軽量化された国内パーツを駆使し入替え 軽量化出来るパーツを製作。それでやっと排気量並の

車重となった。しかし その為にお金を使わなくてはならなかった。でも潜在するポテンシャルを確実に

引き出せるかと思うと何ら苦にはならなかった ただでさえ希少な存在に加えこの世に唯一の存在に

なっていくからです。そのポテンシャルを見抜いた時から更なる開発が次々と進んで行った。

私が乗ってレースに出た車両は排気量は変わっておらず 余裕を残しての戦績でした。

CRF150F純正マフラーの巣を抜いたエキゾーストノートはコースでは非常に心地良い音で

いくら乗っても飽きないほど聞き惚れて走っていました。

新車は高額であったので 意外と極上中古がしばしば出ていた為コレが良く持ち込まれていた。

それらのほとんどは輸入されたままの姿で規制をまったく外されていないものだった、この状態では

まったく走らないし回らない おそらく前オーナーは「こんなもん走っていられるか!」と手放したに

違いない。今までの販売店ではXRにしろ必ず規制が入っているのでフルパワーにして販売していたのが

通例だったが 近年は手付かずでメインキーさえ付けず売られている事に驚きを隠せない。

特にCRF150Fは糞ほど走らない、万が一当店HP CRF150Fのコーナーを見て他店で購入された方が

居られたならばご愁傷様です。今となってはこの2年のみのキック仕様は前述のように非常に希少車と

なってしまいました。ミニでありながらミニじゃない、まさしく“小さな巨人”もし興味があればお勧めの逸品です。


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