さて もう一歩踏み込んでエンジンチューニングに入ってみよう。
基本は設計に忠実にパワーユニットのリファイン〜量産車にある”組みロス”を無くす為
全バラが大前提でクランクからの見直しから始めよう。
= パ ー ツ 群 =
クランクセンター出しは勿論の事 軽量、バランス取りレーシング軽量クランク
ノーマル重量1.969gから7.6%の軽量に成功
CRF250R ノーマルクランク : 2.780g
フライホイル:ノーマル400gから17%の軽量に成功
CRF150R 軽量フライホイル :339g
CRF250R 軽量フライホイル : 329g
ここで論じておきたい事ですが未だにフライホイルの軽量をすると”トルクが無くなり乗りづらくなるのではないか”が
言われるところでしょう。そのほとんどは実際そう言うマシンを乗った経験からではなく想像で言っている方が
大半です。XR100ccクラスやミニをやっている方でしたら分かると思いますが定番”インナーローター”を
装備しているマシンのパワフルさは言うまでも無く あのノーマル100が出足からリヤホイルをスピンさせ加速
していくすさまじさに変貌する。
ノーマル1.5kg程のフライホイルを170gのローターに変えるのです、実に約1/9の重量です。
フライホイルは昔の言い方ですと”はずみ車”でパワーユニットの回転の上がり下がりの”ぼかし役”をしています、
これが軽いと言う事はエンジン本体の”ナマのパワー”に近づいたフィーリングが体感できると言うことです。
逆にフライホイルの重量を増すとアイドリングから少し上の回転域が”ねばり”のような体感が出ますが早く吹き
上がろうとする力を奪ってしまいます。昔のトライアル車のようなフィーリングが欲しければ重いフライホイル1つで
簡単に実現出来ますがそういうフィーリングが好きな方でもフライホイルの重量化をラインナップに掲げていても
誰一人やる人がいないのが不思議で私には理解出来ないところです、USではXなどをエンデュ−ロ仕様に
するのにフライホイルに重いプーリーを付けるのは常識なアイテムです。
4ストレーサーのフライホイルは市販4ストから比べると1/4しかないのには鋭い加速を生む為のものです。
もうこれ以降からはこう言う身の無い話は終わりにしたい。
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ピストンスピード 耐久性向上の為 ピストンスリット加工は必須のアイテムです。
CRF150Rピストン重量 : 107g
CRF250Rピストン重量 : 137g
多くのピンを揃え 使えるものを選択
左:ノーマルピン 右:軽量タイプピン
ピストンピンも6.8%軽量で内側テーパ加工されたものに交換
高速縦運動パーツの軽量化はかなり効果が見込める。
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