久々ですが 最近良く頭をよぎる事があります。
ソレはXR400Rのノーマル正立フォークの事です。
使い方で勿論万能向けと言う事ではありませんが正立Ф43の中では最高峰ではないかと思います
(レーサー除く)
。
400のストックとしても良いですが ウチでは他機種に移植前提で考えており その上も優秀だと思うのです。
モトクロッサーのФ43も良いけれどXR系に流用するにはフォーク長が長過ぎてフォークが寝過ぎるのです。
また取り付けをオフセットするにもほとんど余裕は無く、
ディメンションを崩すのでは移植する意味はありません。
ウチもMD30倒立フォークがイジれば使える事が分かって以来 手を加え流用してきましたが
何が何でも倒立と言う訳ではありません。
使用用途や取り付ける車種によって向き不向きが分かれてきます。
倒立は剛性が強いので左右の“よじれ”感が無く しっかりしています。
時と場合によってある程度の剛性と“よじれ”感が欲しい時があります。
400のフォークはソレに向いているのです。
全長はストロークのわりに短く 下のアクスルシャフトも突き出しも短い。
中身はダンパー粘性が強いカートリッヂ形式
特筆はコンプレッション側の調整が16段階 リバウンド側の調整が12段階出来る事です。
リバウンドが付いている機種は稀です。
250も1996年より同形式のハイブリッドフォークと呼ばれ
通常正面からのショックに対して細かく動くのは当たり前ですが
メーカーの課題はコーナリングの時のようにステアリングを切った状態に
フォークはよじれ ストロークの動きが渋く・硬くなるのです、
コレを解消したのが「ハイブリッドフォーク」と呼ばれるフォークなのです。
今となってはXR400R自体も国内には少量しか無く 手に入れるのは至難の業となっています。
また400のフォークも‘96〜‘04まで3種類に別れ ‘96・97はストロークを殺さず約3cm全長を短く出来ます。
‘98〜‘04はその加工は出来ません。また国内‘98モデルのみバネレートが低くしなやかなエンデューロ向け、
逆輸入に当たるモデルはやや硬めでモトクロスコースやスプリント向けです。
今思うと良く出来た多機能な優れたサスだったなぁ〜としみじみ思います。
------------ Icing on the cake -----------
同じ倒立でもCRM250R・XR400モタード・CRF250Lは剛性はありますが
ベースにお金が掛かってないので(造りが)悪く よほど手を入れないと
使い物にならないので比較するには値しません。
戻る