モトクロッサーで練習をし ある年数が過ぎて練習マシンをミニに変えた。
と言うのもヤマハワークス契約のチーム監督さんがよく言っていた事を思い出した。
ミニを経験しているかどうかでライダーの成長 延びが違う と。
と言うのも ミニにいい大人が乗るとまるで「ボリショイ」状態になる。
1.)ホイルが小さいのでフルサイズに比べるとギャップを拾いやすい。
2.)ホイルベースが短いので車体の前後挙動が激しい。
3.)パワーが無いので減速すると加速に時間が掛かる。
それらの意味は
1.)ホイル円が小さいので凸凹を拾いやすい、だからギャップが少ないラインを探すようになる。
2.)ホイルベースが短いと加速では極端な前傾姿勢でフロントを抑えないと浮きやすくなる。
ブレーキングではフロント加重になりリアホイルが浮き気味になり制動力が落ちる。
3.)パワーバンドから回転を落とさないようラインや路面を選ぶようになる。
故にミニは大の大人が乗るには実に難しい乗り物なのです。
逆にこれらを身に付ければ フルサイズに乗り換えるとまるで走りが変わるのです。
ミニで速い奴はホンモノで速く走らせるすべを身に付けているのです。
その時私はRVF100Rを作っていたので それを練習マシンに切り替えた。
乗ってみるとミニの枠を超えるような走りは出来ない 遅っそいのです。
いつもの練習場所は河川敷 いろんなバイクが走りに来る。
上達の早道は自分より速いマシンの後ろについて引っ張ってもらう事。
それを繰り返すうちに250トレールクラスには負ける事は無くなっていった。
遊びで乗っているようなモトクロッサーにも・・・
ある時A級の125が練習に来ていた、後ろについていると徐々にスピードが上がっていく。
所詮河川敷なので直線は短く大きなジャンプも無い(小さいものはある)
コース状況は前面ギャップでうねりたくっていて気が抜けない。
ずっとついていけていたのであるコーナーでインをついて前に出たら睨まれた。
勿論ちゃんとしたコースならぶっちぎられている。
狭い荒れ放題の河川敷ならではの出来事。
毎休みにはその河川敷で大きなバイクに勝負を挑む日々。
そうすると相手のライダーが「このバイク速いですね」と声を掛けてくる。
私は「乗ってみる? 乗っていいよ」というと喜んで乗るのだが
コース半周もせず帰って来るのが多かった。
ライダーの顔は浮かぬ顔・・・ 声も出ない。
私は「遅いやろ〜」というと 「ええ」
所詮4ストの100だからねぇ と言う。
こんな走らないバイクに抜かれたのかとショックが隠しきれないようだ。
ミニは速く走らせるのが難しいのだ。
またこんな事もあった。
鈴鹿にホンダの全日本コースがあった頃 エンデューロレースがあった。
元ホンダワークスライダーの主催だった。
メインは昼からのオープンクラスだが午前中が暇だ。
前座レースで80cc90分クラスがあり CRM80のワンメイクレース。
主催の人に賞典外で良いので走らせてくれませんか と。
すると「見た目はノーマルCRM80だけど みんないじっているので
いくら100ccでも4スト、CRMには勝てないよ。だから賞典内でいいよ」と。
いつも20台以上はエントリーしていただろうか 4ストはわが100 1台のみ。
スタートでみるみる離されていく 流石2ストは速いなぁ。
単独ベッタから追い上げてゆく 最終はトップに立って優勝が3回。
4度目のエントリーを依頼した時に「参加者からクレームが出た、80クラスに
100が出るのはおかしい」と。
こう言われれば主催側としては「もう走らないで欲しい」と言わざるを得ないと言う事だった。
勿論その元A級さんは4スト100の難しさは充分知っていての事だ。
しばらくして県外から結構いじっているCRM80のユーザーが来た 結構な年配だった。
そのCRM80を目の前にして「ちょっと前にこんな事があったんだよねぇ〜」と言うと
「あっ そのクレーム入れたのは私です」と言う。
私は思わずムカッとした。
100がどれだけ走らんか乗ってみぃ〜 あんたか ケツの穴の小さい奴だな、
二度と来るな!
と 感情的になって言ってしまった。
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またこんな事もあった。
我がチームには関西レディ−スチャンピオンが居た。
この人もミニから練習して最終はKDX220Rに乗り モンゴルラリーに何度も行くような猛者。
それを知ってか 女の子が「私ももっと速く走れるようになりたいので どのような練習をしたら良いのか」
と 何人か聞いて来た事がある。
私「今何乗ってんの?」と聞くと ほとんどが「セロー」と答える。
「本気でそう思っているのならセローからCRM80に乗り換えなさい」と言って
乗り換えた人はひとりも居ない。
その娘がそう思っても回りの取り巻き連中が「辞めとけ 辞めとけ」と言う。
注)人呼んで「ウンコにたかるハエども」
なんでグレードダウンしないとけないのか と。
かならずそう言った連中が邪魔をする。
女の子のライダーが少なかったので周りに必ずそう言った連中が群がっていた。
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