=構想実現の為に=
地上最強のMD30も
やっとエンジンが組み上がり 次はデルタプロリンクの製作に入れるようになった。
先が見えてくるようになったので外観もちょっと一工夫しないといけないかな と思った。
当初の予定ではすでに生廃になった6型のノーマルシュラウドでいこうと思っていました。
しかしココまで来たらスペシャル感をもたせたい と思うようになってきた。
すでにその6型の新品シュラウドは用意してあったが オリジナルデザインのシュラウドがいい。
それも10人中7人が「かっこいい」と思ってもらえるデザイン。
ウチの看板マシンRVFやRVSはすべて手切りでデカールを作ってきました。
外装はA−LOOPを装着しましたがデカールも付属のA−LOOPだったら
レース会場で並べていて同じ仕様があると嫌だったからです。
市販A−LOOP+XR400R
RVS250R RVS400R
従来より一般ユーザーでも自分のオリジナリティ−を出す為に市販のデカールなどを貼り
同じ機種でも個性を主張する人が多いと認識しています。
しかし よっぽど好きな人で無い限り作ることはせず 売られているモノを組み合わせるのが普通です。
ウチの場合は作る事が多いので まぁ同じ仕様はまず無いわけです。
雑誌に宣伝を出していた頃 年末に別冊でチューニングマシン特集があった。
RVS400R INTERCEPTER TYPE-Rが載った時 他のショップでも同じA−LOOPを
付けたXR400Rが4台あった。
それを見た一人のユーザーが電話をしてきて「A−LOOPが付いたXR400Rが4台出ていたけど
なぜかヴァイタルさんのだけ ぜんぜん雰囲気が違う、何かしているのですか?」
という問い合わせがあった。
「いいところに気が付きましたね 実は・・・」と話し始めた。
もうココでは詳しくは書きませんが一例を挙げると 前後フェンダー
両フェンダー共に2個イチで取り付けてあります。
この車体に似合うカタチや機能をもたせたいと言う発想からです。
フロントは前半分はCRMのブラック 後ろ半分はスリット入りのモノ
その後ろもベースが白なのでウレタン塗装をしています。
リアはベースがXR400Rのノーマル 見えている部分がCRMのブラックで
ベースは白なので同様ウレタン塗装をしています。
同じフェンダーを売ってくれませんかと言うので
「以上の事から作っても良いですが値段が高くなりますよ」と言うと
構わないと言う事で製作した経緯があります。
今回“地上最強のMD30”もどうやら同じような工程になりそうです。
用意した新品の6型シュラウドは温存したい と言うのもホンダは新品を買うと
デカールを貼っていない部品設定は無く すべて貼ってあります、
そのデカールをいきなり剥がさないといけません。
デカールのみの値段は約5.000円弱 シュラウド単品が約10.000円。
その価格の半分をいきなりドブに捨てなければならないのです。
シュラウドはすでにゴソウダンパーツで赤を左右揃えるのに同一型では揃いません。
ある型は右だけメーカー在庫ラスト2ヶ 左も別型がメーカー在庫ラスト2ヶ
ギリギリ何とか揃えられました。
オリジナルデザインを製作するにしても大枠のシルエットを把握するのに
トレースするために型取り用のデカールのみ注文。
シュラウドの現物があっても3次元なので綺麗に型が取りにくいからです。
あとは型を作りカッティングシートを手切りで作るわけです。
今までそうやってお店の看板バイクには作ってきたのです。
シュラウド1枚になんぼ手間とお金を掛けるんだ と私も思いますが
“唯一無二”のバイクを作るには必要で重要な事だと思っています。
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