この商品はラインナップとしては出して久しい。
しかし ココ最近続々と注文が相次いでいる、昔から何でも固まる時は固まる傾向があるが
私としては「なんで今頃?」と思った訳です。
その商品とは
アジャスト式クラッチレバーASSYだ。
MD30やME08にモデルが移行して以来 クラッチレバーの支点部分の厚みがMD22並の薄さになり
レース中の転倒には簡単に折れてしまうことが想定された、コレは致命傷に成りかねない。
しかしバークバスター(当時:ハンドルガード)などは付けたくなかった、実際ポタゴケぐらいにしか
効果が無いものが多く役に立たないからだ。でも背に腹は変えられないので装備はしていたが・・・
その頃 AMAなどのワークスCRには走っている最中でもクラッチの遊びが調整出来るクラッチレバーが
付いており 流石使えるパーツをつくり装備されていた。そしてすぐに外品でその機構のクラッチレバーが
売られるようになった。しかし万が一レバーが壊れた場合 補修パーツは入ってこない、そんな商品には
手を出す気にはなれなかった。1年後には純正採用されたモデルが出たがXRにはボルトオンではつかない事が
判明。こちらで手を加える事で通販でも販売出来るようになったのです。
このクラッチレバーASSYは実に多機能で↑上記の走りながらクラッチの遊びが調整出来る事はもとより
指が短い人にはレバーを手前に持ってくる機能も付いている。(↓映像)
クラッチレバーの勘合部が肉厚:ホルダー&レバーは鍛造製でバックミラーホルダーの有無も選択可能
このクラッチレバーASSYと純正クラッチレバーを比較してみよう。
↑:アジャスト式クラッチレバーASSY ↑:純正クラッチレバーASSY
レバー本体の長さはアジャスト式クラッチレバーの方がエンドボール1ヶ分短い。
クラッチを握る時5本の指すべてで握る人(俗称:クソ握り)は少ないと思う、本来はハンドルの操作性も
考慮した中指と人差し指2本で握るのが通例だ。その上で上映像↑を見て頂ければお分かりと思うが
アジャスト式クラッチレバーASSYの方がレバーエンド付近を自然と握れるように造られている。
このレイアウトによりクラッチを握る力が少なくて済むのです。
これら多くの要素&機能性を持ったクラッチレバーASSYは他に有りません。
しかし残念ながら販売当初から最近に至るまでユーザーの反応がイマイチ・・・
聞くとクラッチは切れれば良いと言う最低限の機能で満足されているユーザーが多いのに驚くが・・・
それぞれのパーツには役割があるがいかにライダーの負担の軽減になるかを一歩踏み込んで
考えてみては如何でしょう。
加工が面倒なのでこれ以上オーダーが増えても困りますが 走りに集中出来る環境づくりについて
イチから考え直す事も必要でしょう。
これらアジャスト式クラッチレバーASSYを万が一破損するような事があっても すべてバラで補修可能ですので
ご安心下さい。
------------ Icing on the cake -----------
先日入庫したMD30に純正リアキャリアが付いていた、このキャリアの取り付けボルトはシートボルト兼用に
なっていて8mmに5mmヘキサで締め付けるようになっている。
こんなボルトを使っているので荷重が掛かる所にボルト外径より細い工具で締め付ける事になる。
きつく閉めるとナメてしまうし そこそこだと緩んで最悪脱落する。私が目にするものは大体脱落して
ホームセンターなどで売っているステンボルトを付けているものが多い。通常工業規格だと首8mmは
頭13mmとなる。そんなボルトを使うといざ脱着作業となると普段使わない工具がひとつ増える事となる。
今どき13って かっこ悪すぎる、ちょっと前のカワサキじゃ無いんだから・・・
そこでユーザーさんに軽量ボルトがあるのでソレに入替えを提案したところ 「そこはそれでいい」と言う。
シュラウドボルトは変えてもココはスルーなのか・・・
別に不自由に感じてないのか 自分で触る事が無いのか 私にはこの感覚が理解出来ない。
2本買っても数百円、それに気付いたところがあれば指摘して下さいと言う事だったので言ったまでなんだが・・・
1台1台気合を入れてやっているのだが 体の力が抜けてしまう・・・
戻る