ME08 & MD30 リア強化ハブ
この続きは
後世に残せる1台を作る為に
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随分久しぶりにユーザーさんからオーダーを受けた それはリア強化ハブだ。
永年XR系を見てきて リアホイルのベアリングにガタが出るとすれば決まってスプロケット側でした。
そこで思い当たった事にモトクロッサーのリアホイルのスプロケット側にはベアリングがダブルで入っている事。
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2015 CRF250R
尚且つ 左右ベアリング間のディスタンスカラーはジュラルミン材がノーマルで採用されている。
(CRから現在のCRFのコンペモデルは2000年からダブルベアリングが採用されている)
↑ MD30 7
XR系のリアホイルは左右1個づつのベアリングにスチールのディスタンスカラー。
同じオフロードでココまで違いをつけるのかと愕然としたものであった。
そこでXRに同じ構造を持たせる事が出来るのかを検証すると加工により出来る事が分かった。
XRハブにスプロケット側をダブルベアリング化に成功、
ディスタンスカラーをジュラ化 ノーマルディスタンスカラー(下):220gに対し ジュラ材(上):65g
こうしてXRハブもレーサーと同様な強度と軽量を兼ね備えたパーツ群に作り変えることが出来た。
またレーサーは両サイドのカラーもジュラ材で造られているがXRはスチールだ。
これも同様に作り変えてみた(今回は超超ジュラ材)。
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はMD30純正
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は製作品
スプロケット側 ノーマル:59g ⇒ 超超ジュラ:24g
ディスク側 ノーマル:61g ⇒ 超超ジュラ:21g
バネ下荷重1軽量すると車体3の割合で軽量化された事に相当する。
------------ and -----------
このハブには強化スポークにエクセルリムの組み合わせで組み込む事になっている。
※強化スポーク:ノーマルに比べ張力が高く軽量、緩み止めのニップルがセット
※エクセルリム:ノーマル中空リムより強度が強く はるかに軽量
こうして軽量且つ極度を備えたホイルセットが出来上がる。
このパートに目が行ったユーザーさんはなかなか良い“見る目・感性”を持っていると感心した。
------------ Icing on the cake -----------
近々 実現化しようと思うアイテムが↓コレだ。
左2本がXR400Rのバルブ(IN・EX順) 右2本がTitanium Valve(IN・EX順)
=重量比較=
XR400R
インレットバルブ
エキゾーストバルブ
ノーマルスチール
45g
⇒ 26g
Titanium Valve
39g
⇒ 25g
燃焼室側のバルブ形状によりコンプレッションレシオも向上
バルブ本体の重量が軽くなる事によりレーサーと同じようにバルブスプリングの1本化が可能
リテーナーもTitaniumを使いトータルで大幅な軽量化でバルブを稼動させるフリクションを大幅に軽減出来る。
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