以前紹介したMD22にME06エンジンを載せ エンジンストールしたトラブルを紹介した。

オーナーさんと話をして今後の方向性を立てる為エンジンをバラして検証する事となった。

オイルを落とした時に目立った金属粉は混じっていなかったそうだ。

まずヘッドカバーを外す、この時に出てくるオイル量でオイルポンプが生きているか死んでいるか

判断出来る。通常の1/3程しか出てこない。

ロッカーアームもカムシャフトもまったく傷も無く焼けも無い、意外だった。通常はまずココに出てくる。

ヘッド側も綺麗なもんだ。

部分が単発でピストンヘッドと当たった形跡が・・・

燃焼室も比較的綺麗でバルブの焼けはこんなものだ。しかし・・・

ピストン・シリンダーは見事に焼きついていた、しかもクラックが・・・ あやうく破片が後もう少しで

ケース内に落ちるところだった。コンロッド小端とピストンピンが固着、クランク没。

治し様は何種類も有るには有る。シリンダーの傷は1オーバーで消えるほどの浅いもので不幸中の幸い。


MD22とME06のクラッチカバーの違い。


↑MD22                                ↑ME06

オイルクーラーが標準で有るのと無いのとで内部のラインが異なる。

ME06エンジンにMD22の埋め栓を移植するとオイルラインが遮断されこのように焼きついてしまうのです。

バラしてみると腰上は意外と軽症であったがコンロッドの焼きつきが痛い。

幸い降ろしたMD22のエンジンがあるのでそれを部品取りし直すこととなりそうだ。


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