宝石NE03E

手を入れれば入れるほど性能が伸びてゆくパワーユニット

究極の動バランス(排気量の割りにクランク重量が絶妙 ボアストローク比 ピストン重量)は

XR系の中では群を抜く。 

大排気量を食ってしまう 無限の可能性を秘めたエンジンはそうそうありません。

構造も400だけはRFVCエンジンの中でも異質で軽量化に徹し 無駄を廃し 強靭な各部独立した強度、

基本設計ベースはおそらく250エンジンで 高出力に必要な強度のみ400用に専用設計。

400と言えばビッグシングルのカテゴリーに属してくる排気量だが250のような反応をする。

シングルらしいドッ・ドッ・ドッという脈動は無く ツインに近いような回り方。

とりあえず良く出来ていて 良く練られたエンジンなのです。

このエンジンフィーリングを引き立てるのが従来の250サイズのフレームディメンション。

カタログ値で見ればME06とほぼ同じ。

250も400も“スーパーXR”と名付けられたモデルからウッズランを想定した小回りが効くコンパクト設計になりました。

車体が小振りでハイパワーなエンジン まさに利に敵った日本の地に最適だと思います。

250は非力に感じる時があり 600はデカ過ぎるのと全開にしにくく精神的にストレスが溜まる。

レースをやっていてまさにこう言うマシンを待ち望んでいた。

私が触れば触るほど惚れ込んでゆく由縁なのです。


私のは‘97でXR400R誕生から2年目 キックラインに時折問題が出たモデルでした。

今回そこを直す行程に加え ストリート仕様となっているエンジン内容を一挙公開します。


カウンターシャフトの延長上にキックのアイドルギアがレイアウトされていますが そこが細いのに加え

ギアへのオイルラインがある為 不必要な負荷が掛かると折れてしまう事があります。

まさにその症状が現われました。

勿論 メーカーも後期モデルは対策されており そのパーツを流用する訳です。

すでに“クロスミッション”という名のワイドミッションは組込済み、ノーマルミッションの場合

競技的な使い方ばかりをしていると2&3速が割れる事があり 対策としても一石二鳥です。

他で紹介したがこのミッションはローから無駄なく引っ張れるので レーサー相手でも

ホールショットを取れる効率の良いレイアウトとなっています。

そしてウチの最大の強み“レーシングクランク”、

軽量を兼ねてHRCピストンに合わせ重心のバランスを合わせる事が出来るのです。
(お見せ出来無いのが残念です)


シャフトの径変更・強度アップに伴いベアリングも変更


ココが対策パーツ


クランクケースを合わせる時 クランクセンター出しをやっているものに限り 抵抗無く奥までスコンと入っていく。

まさにミッションシャフトの2軸 シフトシャフト&ドラム クランク バランサーのセンターがビシッと

出ている証なのです。


フライホイルは勿論超軽量加工&パルス進角加工は施工済み(ノンリミッター点火配線)。

他所は知りませんがウチではリミッター解除した400は私のを含めてこの世に5台しか存在しません。

XR400Rにも点火リミッターが入っている(8.500rpm未満) このエンジンは素で10.000rpm+αは回る筈。

ただ400RはMD30と異なりC.D.Iのみの交換では解除出来ず 点火ラインを総入れ替えしなければ

ならないのがコストアップの所以なのです。しかしこの部分に投資しておけば後々大きく性能アップが可能となるのです。

※XR系のRFVCエンジンはオーバーレブしても基本バルブは突かないよう設計されています。


先日紹介した6o軽量スチールボルトを「どうせなら」とすべて入替えた 流石に綺麗&美しい。


クラッチ側にはHRCハイスピード1次減速 強化オイルポンプ&高速ギア 強化シフトカム

FCCクラッチディスク&GHA加工アルミクラッチ オイル増量リフター 強化プレッシャーボルトを設置済み。

MD30系同様 クラッチレリーズの引き角も調整可能。

また6o軽量スチールボルトの出現によりシフトカム オイルポンプ本体 取り付けにも使えるようになった。


6o軽量スチールボルトに後期型のクラッチカバー


クランクケースセンターとクランクセンターが合っているかを確認(これはクランクをケースに入れる時に調整)


HRC 軽量鍛造ハイコンプピストン&軽量ピン&スリット加工

ピストンリングは綺麗な当たりでしたが この際 新品に入替えました。


フォーランナーバルブ投入後 従来には無い特殊セッティングとなったがベストが出ているようだ。(PJキャブの場合)

本来キャブのセッティングがベストかどうかみるのに燃焼室の焼けをみるのが本筋ですが

逐一ヘッドを開ける訳にいかないのでプラグの焼けで判断するわけですが 4ストの場合 すぐに色は付きにくい。

あくまでも目安なのです。

特にPJキャブの場合 ノーマルキャブの焼けと異なる事は知っておいて下さい。
※PJキャブのコーナーで紹介しています。


カムスプロケットも従来型から強烈なレスポンス向上による変形防止に強化型を採用。


扱い易く強烈なパワーカーブを描くHOTCAM ST−U&チタンリテーナー付強化バルブスプリング

ヘッドポーティング バルブ軽量ポリッシュ加工 バルブシート細め 施工済み。


以前より紹介しているチタンバルブの準備は出来ているのですが時間がなく 未だ組み込めていないのが心残りです。

チタンバルブが実用化となれば ドエラいことになるのは間違いありませんが 今後の宿題とさせて下さい。


=エンジン完成=


この度 永年の宿題であった400用の“オーバークーリングシュラウド”を製作してみました。

ヘッドの温度管理は安定して出せるパワーに大きく影響が出てくる最重要なパート。

250のようにボルトオン構造と言う訳にどうしてもいかなかったので販売は断念。


今となってはキャブにも様々な施工が・・・

超ショートインマニ ボイセン“スーパーボウル” 容量アップドレン 整流板 フォーランナーバルブ。


最終 エンジンパワーを100%引き出すのは 排気系で決まってくる。

妖刀“ヘッダース”


薄型強化オートテンショナー:当店ヘッダース装着ユーザーにお勧め。

過去 400のテンショナーが数件効かなくなった事例あり ⇒ 対策には強化も兼ねて絶好のアイテム

最近 高進角型AC C.D.Iを装着依頼 “命のスペア”がいるほど速くなってきましたが

もう一つ良いものが出てきた、使えるかどうかはこれから試しますが このC.D.Iは高速域の進角は同じですが

低中速域の進角が大きい 極低でもバキッとレスポンスと引張りが より鋭くなるタイプです。

コレが成功すれば前者をTYPE-T 後者をTYPE-Uとにラインナップが可能となります。

※これらのC.D.Iは当店のリミッター解除を施工されているものに限り有効。

TYPE-Tでも今の仕様:2次減速が最高のハイスピード仕様(F:15T リア:37T)で17インチモタードホイル

タイヤ:風邪引きレーシングレインが3速ワイドオープンでヌルヌルと滑り出す始末。

(根っからのオフ育ちなのでハイグリップのロードタイヤも信用出来ず 消しゴムのようなコンパウンドの
レーシングレインを履いている:あくまでも自分の裁量において)

TYPE-Uならどうなるやら・・・

楽しみだ。


このエンジンはあくまでナンバー付きの車両なのでチューニング内容は

レース専用車RVS400R INTERCEPTER TYPE-R の

仕様とは異なります。


------------ Icing on the cake -----------

NE03Eのエンジンが1機あるので↑上記仕様のコピーエンジンコンプリートを

製作販売する事を考えています。(未確定)


=その後 エンジン搭載=


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