ボディのコンディションをメインに車両選びを行った 前オーナーは若い方で購入時全塗し1年で手放したいと・・・車検1年残り
県外でしたので積車にて引取り、「乗って帰れますよ」と言われましたが名義の問題も有り積車にした。帰ってじっくり見てみると積車で正解。
前オーナーは保有していた1年はほとんど乗っていなかったようでバッテリーは上がり キャブも詰まっているようだ 調子が悪い。
そこそこ車高も下がっていると思いきやスプリングを切っただけでバンプラバーフルボトム状態でリジットサスと同じで乗れたもんじゃない。
ヘッドライトは点かないし ラヂエター液は1リッター足してもまだフルにならず、暖まるまで白い煙を吐いている とどめにクラッチが中速に
差し掛かると滑っている。こんなんで良く乗って帰れますよ と言ったものだ、乗って帰っていたらエライ事になっていただろう。
売りに出したのもうなずける この状態で乗っていればすぐイヤになるだろう。悪気は無いにしろこれは詐欺だ、金返せ!!と言いたい。
しかし どれを買っても手を入れなければならないのは確か、自分が思うハコスカは作れないと思い直し フレームの状態優先で選んだ
このハコスカに手を入れてゆくことにし 贅沢ながら上の赤いハコスカもすでに持っていたので これを1台マルマルパーツ取りにして直す事にした。
やはりなにかと旧車では話題でカッコがいいので一度は乗ってみたい と 購入(重要なポイントなのだが)、漠然とある程度は今の車と違い
旧車ならではのクセなり目を瞑らなければならないところもあるだろう とは思っているようだ。
こんな(↑映像)感じであれば即買いだろう〜仕様:定番 エンジン公認L28もしくは3L ソレタコディュアル ローダウン 15インチ以上の
インチアップホイルワタナベ 前後オーバーフェンダー 気が効いていればMK63 R200LSDデフ 車高調 ピロアッパー (4点ロールバー)
最初の内は気に入って乗っていることでしょう、そのうちチョイ乗りには気が重くなってくる、エンジン始動後ほどほど暖気しなくては乗り出せない。
3Lクラスになるとクラッチも強化されているものが多く操作性が非常に重い、乗り心地が当然硬い、ハンドルが重い、1年もすればヤッツケ塗装
だとポツポツ浮きが出始める、室内外の各部品やシートがやはり古びて見た目に汚い、季節の変化や経年劣化でアチコチ小トラブルが絶えない、
夏場は水温との戦いで気疲れする、勿論そのせいでクーラーなど付けられない、ブレーキが効きにくい、などなど これらの現実を目の当たりに
すれば流石に “もういいかな〜”と売却 が落ちであろう、これがハコスカを持って2〜3年以内の手放すパターン。ハコスカの良いところを
何一つ知らずに 2度と乗ろうとは思わないはずだ、回想録で “カッコは良かったけど乗りにくいクルマだったなぁ〜”なんて人に言うのだろう。
ハコスカの構造やシステムを詳しく知れば何処までやって良いか悪いかが分るはず、そして時間を掛けて乗り込む事が大事だと思います。
たまの休日の天気が良い日に数時間乗るだけの “置物 オブジェ”的な古い車ではありません、人気があることが幸いしてメーカーには未だ
消耗部品は在庫が有るし アフターパーツも豊富、オークションでは容易に中古パーツも入手出来る(ココ最近は値段が高騰ぎみだが)。
現在 私の使い方は通勤、小用がメインの使い方ですが何不自由なく使える仕様に仕上げています、発売当時も同じ庶民の足であったはずです。
操作性もすべて容易で長距離もまったく疲れません(夏場の渋滞も含む)、それも水温を気にする事無く結構ハイアベレージな走りにも充分耐えうる
素晴らしいクルマで当時人気が有ってレースでも実績が残せた訳が伺い知れます、トータルバランスが良く取れているのが良く分かります。
製作目標を誤らず ハコスカを理解して正しくチューニングすれば末永く飽きる事無くハコスカの虜になるでしょう。
=拘りたいところ=
・外観はノーマルを極力維持する(ステッカーなどもベタベタ貼らない)
・ノーマル鉄ッチンホイルが良い、純正レース用オプションのTOPY鉄ッチンホイルがベスト
・車高を下げ過ぎない当時のレースレギュレーションでは車検時で高さ10cm×横1m×奥行き1mの箱の上を干渉せず通れなければならなかった。(現在の車検制度に合致する)
(足回りの構造を見てみると ただ下げるだけにはフロントのキャンバー リヤハの字などハコスカのディメンションが 台無しになってしまう、それを抑えるパーツも有るが本末転倒だと思う ワークスGT‐Rまでに準じたい。不具合を知ってしまうと ベタベタに下げているのを見るとに眉間にシワが入ってしまうようになった 残念だなぁ〜 もったいないなぁ〜 と)
・通常乗っている状態で陸運局持込車検に通る事(通らないので民間にてナ〜ナ〜で通すのはハコスカ乗りの恥)
・マフラーはディュアル(ここはやはり独特の音質であるから テールエンドは勿論フレア)
・ホイルのインチ数は基本は14インチ 譲歩しても15インチ60扁平まで (昭和の匂いを残すには60扁平までだと思う 大きなインチは和洋折衷な感じで違和感あり)
・フロントスポイラー形状(もし付けるなら)
・リヤウィング形状と取り付け位置